小笠原健主演「イケメン戦国」第3弾開幕に橘龍丸「隙あらば喉笛掻っ切る」

「イケメン戦国 THE STAGE～織田信長編～」が、明日4月5日に東京・シアター1010で開幕。これに先駆け本日4月4日、同所で囲み取材が行われた。

本作はCYBRIDの恋愛シミュレーションゲーム「イケメン戦国◆時をかける恋」を原作とした舞台シリーズの第3弾。織田信長を主軸としたストーリーが展開する今回は、シリーズ初のエンディング分岐が導入され、結末の異なる “情熱ルート”と“幸福ルート”が上演される。小笠原健が織田信長役で主演を務めるほか、出演者には上杉謙信役の橘龍丸、明智光秀役の橋本全一、武田信玄役の横山真史らが名を連ねた。

京都への旅行中、雷に打たれたヒロイン・水崎舞。目を開けると、そこは本能寺の変の真っ只中だった。織田信長の命を救ったことで気に入られ、信長に仕えながら豊臣秀吉や徳川家康、伊達政宗、石田三成ら武将たちに囲まれて安土城で暮らし始める舞。最初は唯我独尊の信長に戸惑うも、信長の秘めた信念や悲しみに触れることで次第に新たな感情が芽生え……。

情熱ルートのゲネプロ前に行われた囲み取材には、小笠原、橘、橋本のほか、石田三成役の天野眞隆、徳川家康役の杉山真宏、ヒロイン・水崎舞役の早乃香織、森蘭丸役の星元裕月、情熱ルートで豊臣秀吉を演じる緑川陸、伊達政宗役の米原幸佑が出席した。小笠原は「いよいよ来たかという気持ち。成功させなきゃいけないという思いで一生懸命やってきた」と気合十分。共演者やスタッフに支えられたと言い、米原から「今回は恋愛の方に集中してくれれば、織田軍は俺が引っ張るから」と激励を受けたというエピソードを明かすと、「すごく助かりました」と感謝を述べた。

橘は2パターンのエンディングが上演される本作について、「情熱ルートは恋愛ものならではの舞台になりました。幸福ルートは“ザ・戦国もの”ですね」とそれぞれを紹介。続けて「とにかく僕は、どちらのルートでも信長に足元から食らいついていきたいなと。隙あらば喉笛掻っ切りますよ！」と笑い交じりにコメントし、小笠原に視線を送った。

「僕は前作からの参加ですが、座組に信頼感がある。空気ができてますね」と述べるのは橋本。続く天野も「先輩方がやさしく引っ張ってくださるので、僕らは一生懸命ついていって、いい作品を作ろうと励む所存です」と意気込んだ。これを受けて緑川が「裏で“小笠原”って呼んでたよ」と冗談を飛ばすと、小笠原も「あとで話があります」と茶目っ気たっぷりに続け、会場を笑いで包む。さらに杉山が「織田軍で楽しくやらせていただいているのがうれしいです。健さんは今回座長ということで、ぜひ輝いてください」と呼びかけると、小笠原は「ちょっとイジってるやん！」とツッコみを入れ、仲睦まじさを感じさせた。

原作では情熱ルートが好きだと言う早乃は「ステージでやれることにわくわくしています。感動というか、“泣き”を届けたい」と抱負を述べる。またゲーム版の新キャラクター・森蘭丸を演じる星元は、「ゲームのファンの方が、ゲームより先に舞台で森蘭丸を見ることになるかもしれない。そういった意味でプレッシャーや責任を感じていますが、星元裕月なりの森蘭丸をお届けできれば」と言葉に力を込めた。

緑川は信長を取り巻く織田軍について「年齢層がちょうどよく離れていて、それがそれぞれの役にはまっている」と魅力をアピールし、「年は離れているけど、信長を中心にみんなが楽しくまじめにやっているのがいいなあと思います」と笑顔でコメントした。以前にも小笠原と共演経験のある米原は「今回は彼、スーツで顔合わせに来まして……ものっすごい気合入ってんなと」と、エピソードを披露。続けて「それを受けて、信長編の今回は『一致団結して織田軍を支えよう』といういい空気感になりましたね」と稽古を振り返った。

最後に出演者を代表して小笠原が挨拶。小笠原は「織田信長編ではありますが、信長に限らずそれぞれのキャラクターが各々ストーリーを生きて戦っていますので、ぜひみんなを観ていただければ」と呼びかける。続けて「いろんな見方ができると思うので、感想を聞かせてください。カンパニー一同、2ルート力を合わせてがんばります」と意気込みを語り、囲み取材は終了した。

なお4月5日の19:00公演と6日の14:00公演および19:00公演の終演後にはキャストが登壇するアフターイベント、8日の14:00公演の終演後には本作の主題歌を担当する藤田麻衣子によるミニライブが開催される。詳細は公式サイトにて確認を。公演は4月9日まで行われる。