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玉三郎が越路吹雪の名曲歌う、真琴つばさ「玉三郎さんの“越路さん愛”はすごい」

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「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」制作発表記者会見より。

「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」制作発表記者会見より。

4月から7月にかけて東京、大阪ほかで開催されるコンサート「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」の制作発表記者会見が、本日2月28日に東京・ブルガリ銀座タワー プライベートラウンジで行われた。

越路吹雪のファンとして知られ、昨年2017年11月にはアルバム「邂逅~越路吹雪を歌う」をリリースした坂東玉三郎。昨年の越路の追悼公演「越路吹雪に捧ぐ」で玉三郎が歌唱したことをきっかけに開催される本コンサートでは、「枯葉」「愛の讃歌」「水に流して」「バラ色の人生」をはじめ、シャンソンやミュージカルの名ナンバーが披露される。なお演出を小林香が手がけ、出演者には玉三郎のほか、真琴つばさ大空ゆうひ水夏希霧矢大夢凰稀かなめ海宝直人が名を連ねた。

記者会見には玉三郎、真琴、大空、水、霧矢、凰稀、海宝が登壇。まず玉三郎がコンサートの開催に向け思いを語る。玉三郎は越路を「若い頃から尊敬していた」と言い、越路のマネージャーだった岩谷時子との交流を「よく受付でチケットを切っていただいた」と振り返る。また「記者会見の場には代表作を、ということで、拙いものですが……」と照れ笑いを浮かべながら、越路の代表曲「愛の讃歌」をたっぷりと歌い上げた。

続いて真琴、大空、水、霧矢、凰稀、海宝が登場。昨年のコンサートで玉三郎と共演した真琴は「胸が熱くなりました」と当時を振り返り、さらに「超一流の玉三郎さんと超一流のジュエリーを身に着け、気が引き締まります」と茶目っ気たっぷりにアクセサリーを示して笑顔を見せた。続く姿月は「大変貴重な時間が待っている。楽しみで仕方がありません」と緊張しつつも期待を述べる。

大空は「私も越路吹雪さんの曲が大好きなのですが、玉三郎さんはこんなにも愛していらっしゃって……。気を引き締めて歌わなければいけないなと」と言葉に力を込める。歌舞伎公演で玉三郎を観たと話す水は「同じ時代に生きられることが光栄。同じステージに出演できるなんて夢のようです」と共演の喜びを明かし、「(越路の)宝塚の後輩として素晴らしい公演にしたい」と思いを述べた。

玉三郎による越路のカバーアルバムに「感動した」と話すのは霧矢。「玉三郎さんと越路吹雪さん、そして私たちの歌への思いをコンサートで精一杯お伝えしたい」と抱負を語った。

その霧矢の発言に続けて、凰稀も「玉三郎さんとご一緒させていただける機会に心から感謝しています。(宝塚歌劇団の)上級生の方々や、海宝さんと歌えることもうれしい。楽しんでいただける舞台にしたい」と共演の喜びを述べる。最後にマイクを持った海宝は「ここに立っているのが光栄です。あまり歌ったことのないジャンルの曲を歌うので、精一杯務めさせていただきます」と真摯に述べた。そして挨拶のあと、出演者が全員で「すみれの花咲く頃」を合唱し、美しいハーモニーを響かせた。

歌唱披露に続いて、トークセッションがスタート。玉三郎は、舞台人を志すにあたり越路をお手本にしたと言い、岩谷に越路の生活や体のケア、自宅での過ごし方などを教わって、それを真似しながらパフォーマンスを作り上げる過程を学んだ、とエピソードを明かした。真琴は「玉三郎さんの“越路さん愛”はすごい」と感嘆し、「『こんなのどうですか』と言うと、玉三郎さんはテープもなしに歌詞が全部出てきて歌えてしまうんです!」と述べる。それを受けた玉三郎が、霧矢がコンサートで歌唱する楽曲を口ずさむと、霧矢からは「もう、玉三郎さんが歌ってください(笑)」とツッコみが入った。

歌舞伎と宝塚という異なる出自のキャストが共演することについて、真琴が「男性に生まれて女形を演じる人、女性に生まれて男役を演じる人……さあ海宝さんはどうする!?」と海宝に視線を送ると、会場からは大きな笑いが。玉三郎は海宝がマリウス役で出演した「レ・ミゼラブル」を観劇したと話し、「子供の頃からミュージカル漬けだった海宝さんだからこそ歌える。自分も幼い頃から修行してきたので海宝さんと重なる部分があり、ご一緒してみたら何かあるかもしれないと思ったんです」と今回のキャスティングの経緯を語った。

公演の内容について、玉三郎は「なるべく一緒に歌うところを作りたいんです」と思いを述べる。真琴は「メドレーがあります」と説明し、「会場によって、同じ歌を別の歌い手が歌うこともあります」と見どころを述べ、ファンの期待をあおった。

最後に玉三郎が「力を合わせて素敵な歌を歌いながら“観られる”、“聴ける”コンサートにしていきたいと思います。ぜひご来場ください」と呼びかけ、会見は終了した。

「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」は、4月8日に群馬・伊勢崎市文化会館、4月12日に東京・NHKホール、4月29日に山口・周南市文化会館、4月30日に広島・広島上野学園ホール、5月3日に大阪・フェスティバルホール、5月13日に神奈川・ハーモニーホール座間 大ホール、7月28日に宮城・川内萩ホールで開催される。なお、出演者は公演ごとに異なる。

「坂東玉三郎 越路吹雪を歌う『愛の讃歌』」

2018年4月8日(日)
群馬県 伊勢崎市文化会館
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ姿月あさと

2018年4月12日(木)
東京都 NHKホール
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ、大空ゆうひ水夏希霧矢大夢凰稀かなめ / 海宝直人

2018年4月29日(日・祝)
山口県 周南市文化会館
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ、姿月あさと

2018年4月30日(月・振休)
広島県 広島上野学園ホール
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ、姿月あさと

2018年5月3日(木・祝)
大阪府 フェスティバルホール
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ、凰稀かなめ、姿月あさと / 海宝直人

2018年5月13日(日)
神奈川県 ハーモニーホール座間 大ホール
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ、姿月あさと

2018年7月28日(土)
宮城県 川内萩ホール
出演:坂東玉三郎 / 真琴つばさ

ほか

演出:小林香
演奏:三枝伸太郎とグランオーケストラ

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