ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

大植真太郎、森山未來、平原慎太郎「談ス」第3弾と「ヌード」を語る

259

左から平原慎太郎、大植真太郎、森山未來。

左から平原慎太郎、大植真太郎、森山未來。

5月から6月にかけて上演される大植真太郎森山未來平原慎太郎による「談ス」シリーズ第3弾「凸し凹る」の取材会が、昨日1月22日に東京都内で行われた。

取材会には大植、森山、平原の3人が出席した。大植は創作の出発点でもある「凸し凹る」というタイトルについて「どう読んでいいのかわからないタイトルですが、“てりむくり”という名前の屋根の建築様式があって、反ってる部分が“てり”、膨らんでる部分が“むくり”で、つまり凹凸なんですが、それを取り入れました」と解説。続けて森山が「日本はほかの国から取り入れたものを自分たちの様式として確立してきました。“てりむくり”も折衷案としてできたような建築様式なんです」と述べた。

森山がタイトルの書かれたパネルを手に、平原に「今日はこれ、なんて読むんですか?」と尋ねると、平原は「今日は『凸し凹る』(オスしメスる)ですね」と即答。大植は「今回は“境界線”を1つのテーマにリハーサルをしています。自分たちの中でも転換のような作品になれば」と意気込みを語った。

タイトルの読み方について「着地点を設けるのか?」と、記者から尋ねられた森山は「タイトル自体が問題提起なので、答えがどうとかではないです」と回答。平原は「タイトルというより、凹凸という形を見てヒントを得ることは多いです」と答えた。

大植は本作のリハーサルについて「対話しながら作るというスタンスは変わってないです。現段階では試しながらやっています」とコメント。平原は「昔だと、とりあえず最初から身体を動かして合わせるという発想もあったでしょうけど、今はそこに懐疑的といいますか、身体に落とし込むにはどうすればいいのか、丁寧にじっくり話し合っています」と述べた。

さらに森山は「(第1作目の「談ス」から)3年が経って、3人共経験や積み重ねてることも違います。ある種3人のドキュメントみたいなものは出てくるだろうなと思います」と語る。3人それぞれの役割について聞かれた平原は「僕はレシーバーなんですよね」と述べ、これに対して大植は「僕も打たないです。未來くんがサーブを打って、未來くんが自分で(スパイク)を打つっていう……」と発言し、会場の笑いを誘った。

これを受けた森山は「(大植と平原の)2人だけでリハーサルをやらせていくと、構築されていく気配が見えないです」と苦笑。平原は「種は撒くけど、肥料とか水をやらないからね……」と返しつつ、「初演のときも楽しかったんです。話し合いも、作品ができていくさまも。そういう感覚がリハーサルで戻ってきました。この関係性が作品にのればと思います」と笑顔を見せた。

森山は4月5日に神奈川・横浜美術館 グランドギャラリーにて上演する「談ス/NUDE」について、「展覧会の関連パフォーマンスとしてやらせていただくのですが、そこから派生した“男女”というテーマもあり、リハーサルでは、その境界線を考えています」と語り、続けて「『ヌード NUDE』展のこともあって、“恥ずかしい”というキーワードが出ていて、日本にはポルノはいっぱいあるんですが、西洋画のように純粋にヌードを扱った絵画があまりないと思うんです。アダムとイブはリンゴをかじるまでは全裸で、リンゴを食べてしまった原罪から裸を隠すようになった。裸というのは解放されているものの象徴なんですよね。日本で社会を構成していくとき、“恥ずかしさ”というものがあって、じゃあ何がどういう状態にあれば恥ずかしいのか。そういうことを遊んでいけたらと思います。それは境界線というテーマにもつながっていくはずです」と述べた。

全国各地を巡るツアー公演について大植は「いろんなところでダンスを観てもらえますし、地域との新たなつながりが持てます。今後もなるべくツアーにしたいですし、海外でも上演したいですね」と展望を語った。本作は東京を皮切りに長野、新潟、埼玉、宮城、北海道、愛知など各地で公演が行われる。

「談ス/NUDE」

2018年4月5日(木)
神奈川県 横浜美術館 グランドギャラリー

談ス・シリーズ第3弾「凸し凹る」

2018年5月15日(火)
東京都 なかのZERO 小ホール

2018年5月16日(水)
長野県 まつもと市民芸術館 実験劇場

2018年5月19日(土)
東京都 町田市民ホール

2018年5月20日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

2018年5月21日(月)
埼玉県 埼玉会館 大ホール

2018年5月22日(火)
宮城県 電力ホール

2018年5月24日(木)
北海道 わくわくホリデーホール

2018年5月26日(土)
愛知県 愛知県産業労働センター ウインクあいち 大ホール

2018年5月27日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2018年5月29日(火)
徳島県 あわぎんホール

2018年5月30日(水)
岡山県 岡山県天神山文化プラザ ホール

2018年5月31日(木)
広島県 JMSアステールプラザ 中ホール

2018年6月1日(金)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

2018年6月2日(土)
大阪府 ナレッジシアター

2018年6月4日(月)
福岡県 都久志会館

2018年6月6日(水)
静岡県 グランシップ 中ホール・大地

2018年6月7日(木)~11日(月)
東京都 よみうり大手町ホール

構成:大植真太郎
振付・出演:大植真太郎、森山未來平原慎太郎

※初出時より公演スケジュールを追記しました。

ステージナタリーをフォロー