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「トロイ戦争は起こらない」、鈴木亮平「深い衝撃を与えられるような作品に」

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新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン「トロイ戦争は起こらない」制作発表会より。左から宮田慶子、三田和代、一路真輝、鈴木亮平、鈴木杏、谷田歩。

新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン「トロイ戦争は起こらない」制作発表会より。左から宮田慶子、三田和代、一路真輝、鈴木亮平、鈴木杏、谷田歩。

10月に上演される「トロイ戦争は起こらない」の制作発表会が、7月29日に東京・新国立劇場のリハーサル室で行われた。

本作は小説家・劇作家であり、フランス外務省の高官としても活躍したジャン・ジロドゥが、ナチスドイツが台頭する1935年のパリで書き上げた作品。古代ギリシャのトロイ戦争を通じ、人間の愚かさや平和への望みを描き出している。今回は岩切正一郎の新訳で上演され、開場20周年を迎える新国立劇場の2017/2018シーズンのオープニングを飾る。

発表会には演劇芸術監督の宮田慶子、キャストの鈴木亮平一路真輝鈴木杏谷田歩三田和代が登壇。宮田は「秋からスタートする2017/2018シーズンは新国立劇場開場20周年という節目のシーズンでもあり、その記念公演に相応しい作品を上演でき、非常に嬉しく思っています」と挨拶。作品については「こんな現在だからこそこの作品が強い力で観客に訴えかけていくのではないかと思います」とコメントした。

続いて、制作発表会に不参加となった演出の栗山民也からのコメントが代読された。その中で栗山は、戦後72年の沖縄にある「平和の礎」を引き合いに「戦争、暴力、権力、家族、愛、不信そして孤独。それらは、ギリシャの昔から今のわたしたちにも繋がれている」と述べ「普遍的な人間の愚かさを炙り出したい」と本作にかける想いを明かした。

主人公であるトロイの王子・エクトールを演じる鈴木亮平は「この作品は限りなく現代に近い戦争について描かれていて、むしろ作者のジロドゥさんに興味を持ちました。普通の感覚では間違っていると言える戦争が、どの角度で見た時に正しいものになってしまうのか見つけていきたいと思います」と述べ、「深い衝撃を与えられるような作品になると思います。楽しみにしてください」と観客に呼びかけた。

ギリシャの王妃・エレーヌ役を演じる一路は「憧れの劇場で、ようやくご一緒できる憧れの栗山さんと、本当に素敵な環境で新しい舞台に挑戦できることをとても幸せに思っています」と感慨深げ。エクトールの妻・アンドロマック役を演じる鈴木杏は「台本を最初に読んだ時は胸をキリキリと痛むような気持ちになったけれど、意外に笑えるシーンもあり、題材が重い作品だけにそういう部分も大切にしていきたいです」と意気込みを述べた。ギリシャの英雄・オデュッセウス役を務める谷田は「自分はギリシャ作品を演じるのは2度目で、とにかく女性が強いと感じました。強い女性に負けないように強いオデュッセウスを演じていきたい」と抱負を語った。

エクトールの母・エキューブ役を演じる三田は「エキューブは非常にエスプリの効いた、いわゆる『お母さん』という感じの母親ではない。いつも冗談や皮肉を言っていて、なんとなくフランス人の感じがします。舞台を50年やってきて初めて出会うキャラクターのように思います。不安と興奮、そして喜びを感じています」と感慨を口にした。

公演は10月5から22日まで東京・新国立劇場 中劇場、10月26・27日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。チケットの一般販売は8月6日にスタート。

新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン「トロイ戦争は起こらない」

2017年10月5日(木)~22日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

2017年10月26日(木)・27日(金)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:ジャン・ジロドゥ
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也

出演:鈴木亮平一路真輝鈴木杏谷田歩 / 江口のりこ川久保拓司粟野史浩、福山康平、野口俊丞、チョウヨンホ、金子由之 / 薄平広樹、西原康彰、原一登、坂川慶成 / 岡崎さつき、西岡未央、山下カオリ、鈴木麻美、角田萌果 / 花王おさむ大鷹明良三田和代

新国立シアタートーク

2017年10月9日(月・祝)公演終了後
東京都 新国立劇場 中劇場

出演:鈴木亮平、一路真輝、鈴木 杏、谷田 歩、宮田慶子
司会:中井美穂
※要本公演チケット。入場無料。満席の場合、制限有。

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