内場勝則がドラム演奏する「FILL-IN」公開稽古、後藤ひろひと「順調です」
2017年6月27日 15:28
4 ステージナタリー編集部
「FILL-IN~娘のバンドに親が出る~」の公開稽古が、昨日6月26日に都内で行われた。
本作は、後藤ひろひとによる東京での7年ぶりとなる新作。孤独な男・真下幸吉(内場勝則)は、「音楽に人生を賭けたい」という娘を勘当してしまう。しかし、ある日娘の事故死を知らされ、彼女の歩んだ人生を知るために、娘が所属していたガールズバンド・スキッドマークスにドラムとして加入。娘のため、自分のため、バンドのメジャーデビューのために奮闘する物語を描く。
公開稽古でまず披露されたのは、真下と妻・文音(柿丸美智恵)のシーンだ。報道陣を前に「これ、普通に稽古していいんですよね?」と確認する後藤。緊張した様子の柿丸だが、演技に入るとシリアスな雰囲気を醸し出した。真下の元部下でドラムの先生でもある薮内(汐崎アイル)とのドラム練習シーンでは、内場と汐崎との緊張感あるやりとりが展開。後藤は2人に細かく演出をつけていった。
スタジオのシーンでは、後藤から「皆さんに悲しいばかりの芝居だと思われないように」との言葉が投げかけられる。するとギンナナの菊池健一が「ふざけま~す!」と取材陣に笑顔で挨拶。多田野曜平とのコミカルなやりとりに、共演者からも笑いが起こった。このシーンでは、スキッドマークスによる演奏も披露。内場も含めたメンバーで「月夜のカノン~ロック ver.~」を演奏するが、内場が出だしを間違えてしまうハプニングが起こり、稽古場は笑いに包まれた。
公開稽古を終えた後藤は「稽古はものすごく順調です」と切り出す。「毎日いろんなことができているところに、池乃めだかさんが入ってくると、どうなるのか。あの“ミクロマン”が入ることによってどんな化学反応が起こるのか、楽しみです。本番は相当面白くなると思いますよ」と自信を覗かせた。
スキッドマークスのギター・葉月を演じる相楽樹は「まだまだブラッシュアップを重ねないと」と気を引き締めつつ、「バンドが好きなので、芝居の中でバンドを組めて楽しいです。うまくいく日とそうじゃない日、いろんな日がありますが、うまくいく確率を上げていきたいです」と意気込みを語った。
ベース・くりこを演じる乃木坂46の松村沙友理は「経験豊富な皆さんの中に入れていただいて、毎日お勉強させていただいています」と述べる。「内場さんは毎日、何かしら面白いことを言ってくれはるから、『この人、天才や!』と感激しています」と褒めると、内場は照れ笑いを浮かべた。
キーボード・レイを演じる千菅春香は「舞台の稽古は初めてです」と明かす。続けて「想像以上の刺激をもらえて楽しいです。本番までの2週間にますます発見があると思いますし、幕が上がると、どんなものが生まれるのかも楽しみ。音に体も心も揺れる感覚を楽しめると思いますので、足を運んでもらいたいです」と観客に来場を呼びかけた。
内場は「楽器は初めてで、もちろんドラムも初めて。12月から練習してまして、最近では腕が張るようになって、ドラマーになったなと思ってたんですが……今日(演奏してみて)もっと練習せなあかんなと思いました」と感想を語る。意気込みについては「笑いあり、涙あり、ドラマももちろんあって胸が熱くなる舞台。チームワークを見せて、ここに入りたいと思ってもらえるように頑張ります」と力強くコメントした。公演は7月13日から23日まで東京・紀伊國屋ホールにて。
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