日本の近代詩を代表する詩人・萩原朔太郎の「月に吠える」をタイトルに掲げる本作。勅使川原は、朔太郎の詩集序文を引用しつつ「私は予期せぬ奇妙な自身と不安定で柔軟な感情が育てる生命を得て、創作意欲を大いに喚起された。運命論者ではない月が発光する
勅使川原三郎コメント
萩原朔太郎は詩集序文に、「月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。影が、永久に私のあとを追って来ないやうに。」と表明する。私は予期せぬ奇妙な自身と不安定で柔軟な感情が育てる生命を得て、創作意欲を大いに喚起された。運命論者ではない月が発光する佐東利穂子という輝きは。空気に、天と地と水に、遊ぶ。数えきれない電流体、時のかけらのような踊る者たちは激しくゆるやかに生きる。
勅使川原三郎「月に吠える」
2017年8月24日(木)~27日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
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出演:
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- 勅使川原三郎「月に吠える」 東京芸術劇場
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