「謎の変奏曲」は、1996年にフランス・パリで初演されたエリック=エマニュエル・シュミットの戯曲。イギリスの作曲家、サー・エドワード・エルガーの楽曲「ENIGMA VARIATIONS」をモチーフとした本作では、ノーベル賞作家・ズノルコと新聞記者を名乗る男・ラルセンによる“心理ゲーム”が展開する。
今回の上演版では演出を
橋爪功コメント
今回は、これまでやってきた芝居とは少し毛色の違うものに挑戦することになります。まず大きいのが、二人芝居の相手となる井上芳雄くん。初共演ですから、どういうやりとりができるのか想像もつかないですね。そしてたぶん、ミュージカルを中心にやってきた彼のファンの方にとって、僕なんかは、“橋爪功って誰?”っていうような感じでしょうから(笑)。というのは冗談にしても、いつもの僕の舞台のお客さんとはまた違う客席になると思うので、どう観ていただけるのかなということも楽しみにしているところです。
さらに、実はこういったウェルメイドな作品も二人芝居も、自らではあまりやってこなかったものなんです。でも、(演劇集団「円」の)森新太郎が演出をするなら間違いないだろうと。意欲的で安全牌を使わないし、かなり激しいことをやるので、あいつの演出は大好きなんです。ただ、稽古が長い。井上くんが疲れそうになったら僕が先に休んでやろうかなと思ってますが(笑)。井上くんと森とスタッフでどんなものが生み出せるのか。今はまったく未知ですけど、だからこそ、楽しみの大きな作品になりそうです。
井上芳雄コメント
「謎の変奏曲」という作品は、今回のお話をいただいて初めて知ったんです。世代の違う二人の男が対峙して語り合ううちに、互いにいろんな変化が起こっていく。面白いと思いましたね。こんないい本は絶対やるべきだと思いました。二人でずっとしゃべっている芝居なので、もちろん演じるのは大変だろうなと思いましたし、その相手が橋爪功さんだということにもビビってますけども(笑)。でも、その俳優さんのすごさが最もわかるのは、一緒に芝居をすることだと思うので、橋爪さんからたくさんのものを受け取って勉強し、自分も何か返していけるようにしたいなと思います。演出の森新太郎さんも初めてです。稽古が長いとお聞きしてますが(笑)、それには理由があるんでしょうから、森さんが求めているものを知っていくのが楽しみですね。
ミュージカルだけでなく、芝居に挑戦する機会が増えてきました。舞台の上で、今本当に心が動いて本当にそう思ったように台詞が出る、そんな瞬間を重ねていけたらと思っています。正統派の面白いドラマで、共演者も演出家もいい。これ以上ない幸せな場を用意してもらいました。あとは僕次第です(笑)。
「謎の変奏曲」
2017年9月中旬~下旬
東京都 世田谷パブリックシアター
※大阪、新潟、福岡公演を予定。
原作:エリック=エマニュエル・シュミット
翻訳:岩切正一郎
演出:
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- 舞台「謎の変奏曲」オフィシャルホームページ / 世田谷パブリックシアター 他 2017年9上演
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お二人のコメントがすごくいい。楽しそうな座組の舞台。 https://t.co/VWWWmz1Mph