キャラメル「ゴールデンスランバー」明日開幕、畑中智行＆山崎彬が意気込み

演劇集団キャラメルボックス「ゴールデンスランバー」が、明日11月30日に兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて開幕する。

2007年に発表された伊坂幸太郎の同名小説を原作とした「ゴールデンスランバー」は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の、2日間にわたる逃亡劇。2010年には中村義洋監督、堺雅人主演で映画化された。なお映画版で濱田岳が演じたキルオ役のオーディションが実施され、9月から11月にかけて上演された「嵐になるまで待って」にゲスト出演した一色洋平が選ばれている。

開幕に際して、主演の畑中智行は「登場人物に合っている役者が揃っているので、きっと原作ファンにも満足していただけるような作品になったと思います。むしろこれで面白くなかったら僕たちのせいです」とコメント。本作にゲスト出演する悪い芝居主宰の山崎彬は「演劇なので役者の身体と舞台装置や照明でいろんな景色を見せていくっていうのが楽しい」と語っている。

兵庫公演は12月4日まで。その後、12月10日から25日まで東京・サンシャイン劇場にて上演される。

※動画は現在非公開です。

畑中智行コメント

稽古の手ごたえ

今日初めて通し稽古をやって、自分たちの動きとか装置の動きが明確に見えたので、お客様に楽しんでいただけるという手ごたえを感じました。

本作のみどころ

伊坂幸太郎さん原作の作品なので、いつも以上に気を引き締めてやらなきゃいけないなと思っています。今回、登場人物に合っている役者が揃っているので、きっと原作ファンにも満足していただけるような作品になったと思います。むしろこれで面白くなかったら僕たちのせいです。原作面白い、映画面白い。でもそれは絶対超えるつもりなので、楽しみにしていてください。

役柄について

原作だと（山崎彬演じる）森田君は最初に事件の歯車にされてしまって、冒頭で死んでしまいます。主人公青柳は、その後、逃げている間に、心の中の森田と会話をしたり、言葉を聞いたりする描写が非常に多いいですが、それを舞台版森田君は実演してくれるんですよ。基本的には語り部として物語を語る神様として、舞台をほぼ二時間、一緒に逃げます。

好きなシーン

僕は、どのシーンというより、伊坂さん作品は、大きな風呂敷を（いろんな謎を広げて）それ がうまく回収されていくというところが魅力だと思うのですが、今回はちょっとだけテイストが変わっていて、風呂敷は広げるけど全部回収はしきらないよっていう、伊坂さんが初めてチャレンジした作品らしいんですよ。そういった意味でも謎は非常に多くて。謎は多くて回収しきらないんだけど物語の中で出てくる人たちは全員、バラバラだったものがちゃんと回収されて繋がっていく、その気持ちよさを体感してほしいです。

山崎彬コメント

本作のみどころ

やっぱり役者さんの身一つで、いろんな場所に出続けたり、時間軸も変わったりする。演劇なので役者の身体と舞台装置や照明でいろんな景色を見せていくっていうのが楽しい。THE演劇 、舞台版ゴールデンスランバー堪能してもらえればいいなと思います。

好きなシーン

やっぱり大学時代のシーンかな。僕自身が演劇ばっかりやっていたので。そういう友達4人で旅行に行ったとか、まったくそういう思い出がないので……友達（男女比）3：1っていいじゃないですか。