ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」来日版の公演に先がけ、演出・振付を担当するジェリー・ミッチェルが初来日し、本日7月22日、報道陣の取材に応じた。
イギリス映画をミュージカル化した「Kinky Boots」は、ジェリーが演出・振付を、トニー賞ミュージカル部門脚本賞受賞者でもあるハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手がけ、シンディ・ローパーが全曲を書き下ろした話題作。父が突然亡くなり、傾きかけた靴工場を急に相続することになったチャーリーが、ドラァグクイーン専用のブーツ(キンキーブーツ)を作り上げていく物語で、2013年にトニー賞で作品賞をはじめ6部門を受賞する快挙を成し遂げた。その後、ロンドン・ウエストエンドや、カナダ、韓国などでも上演されている。
昨日7月21日には
記者からお気に入りのシーンを問われたジェリーは「難しい質問だね……本当は選べないと言いたいけれど(笑)、『キンキーブーツ』では、もともと別々の環境に身を置いていたローラとチャーリーが交流を図って、互いの共通点を見出していく。そのほか工場に勤めるみんなが力を合わせてハードルを乗り越えていくところも好きだけれど、言うなればトイレに閉じこもったローラをチャーリーが迎えに行くシーンがお気に入りかな。ここは特に登場人物たちの気持ちが一つになる核とも言える場面だからね」と真摯に答えた。
また作中では、靴を運ぶベルトコンベアの上でダンスが披露される一幕も。この印象的なシーンについてジェリーは「まずコンベアの上で踊れたら楽しいだろうなと思ったんだ。創作にあたって、アメリカのバンド・OK Go『Here It Goes Again』のミュージックビデオを参考にしたよ。調整を重ねてこのシーンを作るだけで6カ月もかかったんだ」と苦労を明かし、「初めてプロデューサーに観せたとき、『ここはとてもいい場面だからもっと長い尺にできないか』と相談を受けるくらい気に入ってくれてうれしかったよ」と得意げな表情を見せる。
音楽を担当したシンディとは旧知の仲というジェリー。「彼女にはこちらからアプローチをかけたんだ。アウトローな人々に心を寄せることができる彼女だからこそ、キンキーブーツの登場人物の心情を理解した楽曲が作れたのだと思う。彼女は本当に愛にあふれている人だよ」と本作でのシンディの功績を讃えた。そして取材の最後にジェリーは「僕の今後の活動について近日中にいいお知らせができると思うよ」と展望を明かし、「『キンキーブーツ』というメッセージ性の高い作品を通して、他者を重んじながら自分自身をも受け入れるということの大切さを感じてもらえたらうれしいよ。しかもこんなに楽しい作品はないからね! ぜひ観てほしいな」と観客にメッセージを送った。
「キンキーブーツ」来日版は、10月5日から30日まで東京・東急シアターオーブ、11月2日から6日まで大阪・オリックス劇場で公演が行われる。
ブロードウェイ・ミュージカル「キンキーブーツ」来日版
2016年10月5日(水)~30日(日)
東京都 東急シアターオーブ
2016年11月2日(水)~6日(日)
大阪府 オリックス劇場
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
出演:J.ハリソン・ジー、アダム・カプラン、ティファニー・エンゲン、アーロン・ウォルポール ほか
ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」
2016年7月21日(木)~8月6日(土)
東京都 新国立劇場 中劇場
2016年8月13日(土)~22日(月)
大阪府 オリックス劇場
2016年8月28日(日)~9月4日(日)
東京都 東急シアターオーブ
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版演出協力・上演台本:岸谷五朗
訳詞:森雪之丞
出演:
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📝過去記事💫2016年7月22日
「#キンキーブーツ」#ジェリー・ミッチェル が #小池徹平 & #三浦春馬 らの熱演讃える | ステージナタリー
(2016.7.22)
来日版の公演に先がけ、演出・振付を担当するジェリー・ミッチェルが初来日
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