ミュージカル「グレイト・ギャツビー」が、本日7月2日に東京・サンシャイン劇場にて開幕。初日に先がけ、昨日7月1日に報道陣に向けてゲネプロと囲み取材が行われた。
本作は1920年代のニューヨークを舞台に、若き大富豪ジェイ・ギャツビーを取り巻く人間模様を描いた、スコット・フィッツジェラルドの同名小説が原作。今回は
ゲネプロの前に行われた囲み取材には、内をはじめ、ストーリーテラーとなるギャツビーの隣人ニック・キャラウェイ役の
錦織は、5度目のタッグとなる内について「頼もしくなってきた」とひと言。「ギャツビーが登場するシーンでは、遠目に見ているとレッドフォードとクロスオーバーすることもありました」と述べ、1974年公開の米映画「華麗なるギャツビー」に主演したロバート・レッドフォードの名を挙げてその出来栄えを絶賛した。
錦織演出のミュージカル「ザ・オダサク」に続き、内とは2度目の共演となる愛原は「デイジーはギャツビーに長年思いを寄せてもらう魅力的な役どころ。生半可な気持ちで臨んだら、内さんのファンに殴られそうで不安でした」と本音を漏らし、会見場を和ませる。また宝塚歌劇団を退団後、初めての舞台出演となる大湖は「稽古場に男性がいらっしゃる点が宝塚とは異なりますが、ひとつの作品に懸ける思いに変わりはないと感じました」と新天地に一歩踏み出した感想を語った。
相葉は「ニシキ(錦織)さんのおかげでカンパニーの雰囲気がとてもよかったです。仕上がりが楽しみ。早く明日になってほしい」と開幕を待ち望み、山口は「素晴らしいチームでここまで来られました。あとは観客の方に育ててもらえるよう、愛してもらえるように最後まで精一杯努めます」と意気込んだ。
ゲネプロは、ニューヨークにやって来たニックのナンバー「胸躍るニューヨーク」で幕開け。新天地に胸が高鳴る様子を表情豊かに歌ってみせたニックは、ギャツビーとデイジーがかつて恋仲だったことを知る。やがて再会を果たした2人が披露するのは「Oh デイジー」。互いに手を取り合って見つめ合いながら、積年の思いを確かめるように歌い上げるロマンティックなナンバーだ。
そこに、再会した2人の仲を疑うトム、トムが出入りする労働者階級の町で自動車修理工場を営むジョージとマートル夫妻の姿も加わって、物語は急展開を迎える。中でも悪役に徹するトムの迫力と、評判を地に落としてもなおデイジーを愛し続けるギャツビーの一途さの対比が特徴的。また彼らが催す華やかなパーティから黒い煤にまみれた自動車修理工場まで、1920年代のアメリカに生きた人々の暮らしのコントラストが舞台セットの転換で鮮やかに表現されていた。女性キャストが身に着ける、きらびやかな衣装にも注目したい。
サンシャイン劇場での公演は7月10日まで。その後、13日に愛知・芸術創造センター、15日から17日まで京都・ロームシアター京都 サウスホール、23日と24日に兵庫・新神戸オリエンタル劇場へと巡演する。
ミュージカル「グレイト・ギャツビー」
2016年7月2日(土)~10日(日)
東京都 サンシャイン劇場
2016年7月13日(水)
愛知県 芸術創造センター
2016年7月15日(金)~17日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール
2016年7月23日(土)・24日(日)
兵庫県 新神戸オリエンタル劇場
脚本:
演出:
音楽:岸田敏志
振付:川崎悦子
ジェイ・ギャツビー:
ニック・キャラウェイ:
デイジー・ブキャナン:
ジョーダン・ベイカー:
トム・ブキャナン:
ミカエル:
マイヤー・ウルフシャイム:
キャサリン:
マートル・ウィルソン:
ジョージ・ウィルソン:
ヘンリー・ギャッツ:岸田敏志
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