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劇団☆新感線「Vamp Bamboo Burn」宮藤官九郎が当て書き、“無様”な生田斗真も

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「2016年劇団☆新感線夏秋興行 SHINKANSEN☆RX『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』」製作発表より。後列左から、いのうえひでのり、粟根まこと、橋本じゅん、高田聖子、宮藤官九郎。前列左から、中村倫也、小池栄子、篠井英介。

「2016年劇団☆新感線夏秋興行 SHINKANSEN☆RX『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』」製作発表より。後列左から、いのうえひでのり、粟根まこと、橋本じゅん、高田聖子、宮藤官九郎。前列左から、中村倫也、小池栄子、篠井英介。

「2016年劇団☆新感線夏秋興行 SHINKANSEN☆RX『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』」の製作発表が、本日6月9日に東京・ホテルニューオータニにて開催された。

脚本を手がける宮藤官九郎、演出のいのうえひでのり、そして出演者の生田斗真小池栄子中村倫也神山智洋橋本じゅん高田聖子粟根まこと篠井英介が登壇し、順に本作への意気込みを語っていく。いのうえは「ざっくり言うと、タランティーノの映画みたいな“怖カワイイ”内容。ゲラゲラ笑っているうちに、不思議な感覚に陥るようなお芝居を目指しています」と本作の構想を語った。

宮藤は「(劇団☆新感線は)役者としても何度か参加させてもらってるので、大分わかってきてたつもりだったんですけど」と語り始める。「でもいのうえさんに、『1000年前、平安時代から生きてるヴァンパイアがヴィジュアル系のボーカリストをして、運命の人を探してるんだ』って言われて……、さっぱりわからなかった(笑)」と制作の過程を明かした。さらに「タイトルも『なんかバンバンバーン!みたいなさ』って言われたんで、そのままにしました」と暴露し、会場の笑いを誘う。「でも、まさにそういう芝居になりました」と微笑んだ。

宮藤が生田に当て書きしたという本作。主人公・藤志櫻は、平安時代から1000年の時を超えて愛する女性の死後もその生まれ変わりを探し続け、現代ではヴィジュアル系のボーカリストとしてカリスマ的人気を誇るという役どころだ。この役に挑む生田は、「僕がお芝居に目覚めるきっかけを作ってくれたのが、いのうえさんと劇団☆新感線の皆さん。高校2年生のときから『いつか僕も』と思って、今日までがんばってきてます。本当ですよ?(笑)」と感慨深げに語る。「あいつもちょっとはできるようになったな、と褒められるようにがんばります」と意気込みを見せ、「今日がロックの日(6月9日)っていうのも縁があるなと思いますね」と笑った。生田は、2002年上演「スサノオ~神の剣の物語」、2006年上演「Cat in the Red Boots」以来、劇団☆新感線には10年ぶり3度目の参加となる。

藤志櫻の思い人・かぐや姫を演じる小池は「斗真くんに言い寄られて神山くんを選ぶという、贅沢な役どころで……」と恐縮する。自身が演じるかぐや姫への印象は「宮藤さん、私のことあまり好きじゃないんだろうなと思いました(笑)。以前も長州力のモノマネや、タコ踊りをさせられたので、今回も覚悟はしています」と意味深なコメント。宮藤は「すみません……」と謝りつつ、「そんなことないです!(笑)」とフォローした。

“新進の半グレ組織”・ナメクジ連合のリーダー、竹井京次郎を演じる中村は「今、司会の方から役柄の説明を聞いて、全く訳わかんない役だなと改めて思いましたけど、そういう役です(笑)」と挨拶。「ずっと新感線に出たくて、同世代の人たちが出演していくのを、『死ね』じゃないですけど、『チクショー』と思ってました(笑)」と冗談を混じえながら本音を語る。「こうして、新感線で一番好きな演目『蜉蝣峠』と同じ、宮藤さんといのうえさんタッグで、新感線に初参加できることが非常にうれしいです」と喜んだ。藤志櫻の家来・蛍太郎を演じるジャニーズWESTの神山は「芝居経験も少ない中で、大きい舞台に出させていただくのはうれしい反面、プレッシャーも」と心情を明かすも、「できるとこまでやって、人としてひとつ大きくなれたら!」とアピールした。

プロダクションの社長役を演じる橋本は「前作『乱鶯』からの作風の落差が大きくて、まだ気持ちの整理がついてない」とこぼすも、「暑気払いのように、お客さんに『来てよかったな』と思ってもらえるような作品にできれば」と、長年いのうえ作品に携わってきた劇団員としての余裕を感じさせた。同じく劇団員で、藤志櫻の大ファンであるクリニックの婦長役を演じる高田は「お客さまの中にも斗真くんの大ファンが大勢いらっしゃると思うので、私の姿に共感して楽しんでいただければ」と微笑む。暴力団の若頭役を演じる粟根も「暗躍する役を演じられてうれしい」と余裕の笑み。新感線の過去2作で共演経験のある生田について「頭の回転の早い若者」と当時の印象を語り、「今回は生田さんの“無様”な面も見れるので、ファンは特に楽しめるのでは」と本作をアピールした。

占い師・マダムババを演じる篠井は「劇団☆新感線が世に出た頃と、私が所属しておりました花組芝居はだいたい同じ世代。2つの小劇団が30年を経て、こうやってご一緒させていただいて」と感慨深げ。「キレイ」で共演経験のある宮藤の脚本について「ご本読んだら『マダムババ』って役名で。きたわーと思って(笑)。もうこの名前だけで気に入っちゃった」とうれしそうに語った。

「SHINKANSEN☆RX」と銘打たれた本作では、劇中曲が10数曲用意され、生演奏や打ち込みで披露されるのも見どころのひとつ。宮藤は劇中で使用される数曲の作詞も手がけているとのことなので、そちらも期待しよう。

本作は8月5日から7日に長野・サントミューゼにて行われるプレビュー公演を皮切りに、8月17日から9月18日まで東京・赤坂ACTシアター、10月7日から9日まで富山・オーバード・ホール、10月19日から31日まで大阪・フェスティバルホールにて上演される。チケットは長野公演が6月11日、東京公演が6月19日、富山公演が7月9日、大阪公演が8月7日に一般発売される。

2016年劇団☆新感線夏秋興行 SHINKANSEN☆RX「Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~」

2016年8月5日(金)~7日(日)
長野県 サントミューゼ ※プレビュー公演

2016年8月17日(水)~9月18日(日)
東京都 赤坂ACTシアター

2016年10月7日(金)~9日(日)
富山県 オーバード・ホール

2016年10月19日(水)~31日(月)
大阪府 フェスティバルホール

作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真小池栄子中村倫也神山智洋ジャニーズWEST)、橋本じゅん高田聖子粟根まこと篠井英介 / 徳永ゆうき、紘毅、松田翔、右近健一河野まさと逆木圭一郎村木よし子インディ高橋山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル中谷さとみ保坂エマ村木仁川原正嗣 ほか

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