藤山は、上方喜劇の顔として座長公演を続ける一方で、阪本順治監督作品の映画「顔」「団地」に主演するなど映像でも活躍している。対する香川は2011年に九代目
2人は1992年のNHK連続テレビ小説「おんなは度胸」で初共演。2006年に上演された「妻をめとらば ~晶子と鉄幹~」では、与謝野晶子と鉄幹の歌人夫婦を演じたことも。共演を続ける中、香川は藤山の芝居がアドリブも呼吸も自由自在で「まるでロナウジーニョのサッカーのようだ」と感じたという。一方の藤山は、香川のことを「精密機械みたいな、全身知覚過敏症みたいな人」だと評する。
「やりたいことが他になかったから俳優になった」という香川が、演技に目覚めた意外なきっかけ、ドラマ「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」などで見せた“顔芸”の誕生秘話を明かしつつ、藤山も「情は毛穴から出るから、いくら技術を会得しても情は演じられない」と語る。対談はヒートアップし、「役者でなくても人間はみんな演技している」「人の心はまるでマトリョーシカ。いくつあるかわからない」「役者が売るのは空気と記憶だけ」など刺激的な芝居論、俳優論が飛び交う。
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