劇団四季が新作「ノートルダムの鐘」に意気込む、海宝直人ら劇中ナンバー披露

劇団四季の新作「ノートルダムの鐘」が、12月から東京・四季劇場［秋］で上演される。公演に先がけ、本日6月8日に都内で製作発表が行われた。

「ノートルダムの鐘」は、ヴィクトル・ユーゴーの代表作「Notre-Dame de Paris（ノートルダム・ド・パリ）」から着想を得たミュージカル。15世紀末のパリを舞台にノートルダム大聖堂の鐘突き塔に住む男・カジモド、聖職者・フロロー、警備隊長・フィーバスと、ジプシーの踊り子・エスメラルダが織り成す恋の物語だ。

製作発表にて、劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長は「劇団四季とパートナーシップを組み、『美女と野獣』や『ライオンキング』など多くの作品を製作してきたディズニーシアトリカルプロダクションが2014年に米国のラ・ホイヤ劇場で初演した本作を観て、劇団四季の新たなレパートリーになりえる作品だと感じた。濃密な人間ドラマが描かれ、完成度の高い楽曲で綴られる本作は、従来四季を支えてくださるファミリー層のみならず大人の観客の方々にも楽しんでもらえるはず。この『ノートルダムの鐘』を皮切りにシアターゴアー向けの作品づくりを積極的に行っていきたい」と語り、本作を通じた今後の展望を明らかにした。

そして今回の主要キャスト候補となるカジモド役候補の海宝直人、飯田達郎、田中彰孝、フロロー役候補の芝清道、野中万寿夫、エスメラルダ役候補の岡村美南、宮田愛、フィーバス役候補の佐久間仁、清水大星、クロパン役候補の阿部よしつぐ、吉賀陶馬ワイスの11名が登壇し、キャスト候補を代表して海宝、飯田、岡村が劇中ナンバーの3曲を披露。海宝が「Out There」、飯田が「Made of Stone」を熱唱し、カジモドの切なく狂おしい思いを歌い上げる。また岡村による「God Help the Outcasts」は、エスメラルダのしなやかさを彷彿とさせた。

製作発表の最後には、フロロー役候補の芝が「この『ノートルダムの鐘』の歌を初めて聴いたとき、心が震えて鳥肌が立ち、さらに原作を読んで胸がいっぱいになった。このような作品に携わることができて大変光栄です。初日というスタートラインに向かってキャスト、スタッフが一丸となって、この作品の感動を多くの方々にお届けできるよう全力を尽くします」と意気込みを語った。

公演は12月11日から2017年6月まで。出演者については稽古の状況、劇団四季による他作品のキャスティングを考慮して決定される。