本日2月15日、宝塚歌劇団月組によるロックミュージカル「NOBUNAGA<信長>-下天の夢-」、シャイニングショー「Forever LOVE!!」の制作発表会が東京・第一ホテル東京にて行われた。
この発表会の冒頭には、月組トップスターの
9月に退団を控え、これがラスト公演となる龍は「たくさんの方々の愛や夢が詰まった作品になるのではないかと思っております」とショーへの期待をふくらませ、「『1789 -バスティーユの恋人たち-』のときに、やはり私はロックが好き、燃えたぎる魂のような、思いがあふれる役が好きなんだと目覚めました。信長に命を吹きこみ、作品を作っていきたいです」と、最後の作品にロックミュージカルを選んだ経緯を明かす。さらに龍は「宝塚のテーマ、そして私が15年間やってきたテーマは、ハートであり愛であると思いました。愛を形にするのは難しいことですが、宝塚という舞台で演じる上で、皆さまに愛をお届けできることに今からワクワクしています。宝塚100周年の申し子の名に恥じぬよう、私の人生を、そして責務を全うしていきたいと思いますので、最後のその一瞬までどうぞ月組をよろしくお願いいたします!」と力強いまなざしで語った。
信長の正室・帰蝶役の愛希は「まだどのような役になるのか、実は想像もついておりませぬが、先ほどのパフォーマンスでは初めて立ち回りを経験しました。長刀を振り回してカッコよく決めたかったのですが、転んでしまいました……(笑)」とはにかみ、「(龍が演じる)信長を最後まで愛し抜きたい。最後まで全身全霊でしっかり龍さんについていきたいと思います」と真摯に述べる。
ローマ出身の騎士・ロルテス役の珠城は「この配役を伺ったとき、私自身も『一体誰なんだろう?』と思いました。マルタ島を追われ、汚名返上のために日本へ国崩しのつもりでやってきたという役どころで、曲の歌詞にも過激な言葉が込められていました。未知なところはありますが、自分の役割果たしていけるよう、歴史も勉強しながらお稽古してまいりたいと思います」とコメント。また「龍さんのサヨナラ公演ということで寂しさがありますが、龍さんの背中を追い、愛を感じ、自分の愛を龍さんに伝えながらがんばっていきたいです」と、名残惜しそうな表情で話す。
信長の重臣の1人・明智光秀役の凪七は「制作発表でこんなにパフォーマンスをしたのは初めてで、口から心臓が飛び出そうになるほど緊張しておりました……。今は無事に終わってほっとしています」と率直に心境を明かし、自身の役どころについては「光秀は謎が多いですが、興味をそそられる魅力的な人物だなと思います。信長への気持ちなどをこれからしっかりと作っていきたいです。(龍が演じる)お館様についていきたいと思います!」と意気込む。
信長の重臣・豊臣秀吉役の美弥は「秀吉は有名な人物ですし、数々の個性的な役者さんが演じられてきた役なので不安もありますが、自分なりの秀吉像を作っていく楽しみも感じています。ショーは最後の日まで真咲さんの魅力がぎゅっと詰まったものになると思います。月組の一員として参加できることを光栄に思っております」とコメント。また「秀吉には信長の草履を温めていたというエピソードがありますよね。真咲さんは大人気なので奪い合いになりそうですが、秀吉として一番に草履を奪いに行き、毎日温めて差し出したいです」と続け、その言葉を聞いた龍が顔をほころばせる一幕も。
続いて質疑応答へ。信長の魅力を記者から尋ねられると、龍は「絶対にやりたかったんです! 何としても演じたかった、それだけです!(笑) 私が宝塚に入って、夢を形にして成し遂げるラストにはふさわしいなと思っています。これまで人から勧められる本や観た映画が信長関連だったことがあったので、もしかしたらご縁があるのかもしれませんね」と口にし、取材陣の笑いを誘った。
「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」の作・演出を担当する大野拓史は「これまで龍さんには2番手3番手の個性的な役をやってもらうことが多かったので、今は組織のトップになったんだなあと感慨深いです」としみじみ。また「Forever LOVE!!」の作・演出を手がける藤井大介は「退団されるトップスターさんには、派手に盛り上げたい人とさりげなくカッコよく辞めていきたい人とがいる。未だに龍さんが辞めるという実感がないので、これからいろいろと考えていきたいと思います」と、龍のサヨナラ公演への思いを明かす。
また同舞台にて歌われる楽曲に関して、龍は「龍真咲という人生と信長の人生をかけ合わせて作っていただきたいなと考えていたのですが、その思いが反映されていました」と感慨深げな面持ち。「先生方は私がまだピヨピヨと泣いたり笑ったり、『振りが覚えられない!』『歌詞が難しい』と言っていた時期から温かく成長を見守ってくださった。そのすべての思いが込められた歌詞だと思います。私そのものをよく理解してくださった歌詞。声や感情のバロメーターを幅広く取って歌っていけたら」と話し、制作発表会を締めくくった。
織田信長の生涯を描いたロックミュージカル「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」、永遠に輝き続ける愛をテーマにしたシャイニングショー「Forever LOVE!!」は、6月10日から7月18日まで兵庫・宝塚大劇場、8月5日から9月4日まで東京の東京宝塚劇場にて上演される。前売チケットは兵庫公演は5月7日、東京公演は7月3日に発売開始。
宝塚歌劇月組 ロックミュージカル「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」 / シャイニングショー「Forever LOVE!!」
2016年6月10日(金)~7月18日(月)
兵庫県 宝塚大劇場
2016年8月5日(金)~9月4日(日)
東京都 東京宝塚劇場
作・演出:「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」大野拓史 / 「Forever LOVE!!」藤井大介
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