中村米吉

中村米吉の#カワイイは世界を救う? 第19回 [バックナンバー]

中村米吉、ヨーロッパに!カワイイ尽くしのフランス&スペイン編

美術館で出会った“タレ目カワイイ”に親近感、スペインのライオンくんを思わず応援

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“可愛すぎる女方”でおなじみの中村米吉に、自分以外のカワイイを発見&自撮りと共に紹介してもらい、カワイイ×カワイイの相乗効果で世界を救ってもらうことを目的にしたこのコラム。今月&来月は、コラム初の海外編! 米吉いわく“羽子板旅行”(羽子板→羽つき→羽・月→ハネムーン)先のヨーロッパで、カワイイを見つけてきてもらった。

フランス、スペイン、イタリアの3カ国を訪れ、その模様をInstagramのストーリーでもシェアしてくれていた米吉。真っ青な海を見ると、すぐに「バスクリンを入れすぎたのかな」なんてコメントをするおちゃめな米吉だが、多忙な生活から離れ、リラックスした表情でハネムーンをエンジョイする姿に、海外旅行欲をあおられつつ癒やされよう。

題字:中村米吉

ヨーロッパ帰りの中村米吉、見参!

日本の夏のこのいや~な暑さは何なのでしょうか。
暑さがこう、体中にまとわりついて離れないような……。

それに比べるとヨーロッパはカラッとしているから朝晩なんかは過ごしやすく、太陽光のジリジリとした暑さを避けるように日陰に行けば、すーっと風が抜けてひと心地つけます。

何で急にヨーロッパの夏の話をしてるのかって?

それは! 私が! ヨーロッパ帰りだからですとも!(笑)

中村米吉、inヨーロッパ! 雲ひとつない青い空、美しい街々、そしてカワイイ米吉。

中村米吉、inヨーロッパ! 雲ひとつない青い空、美しい街々、そしてカワイイ米吉。

この夏、羽子板旅行でヨーロッパを周遊してきました。
今回はその道中で見つけたカワイイものの数々でトラベルライティング!
世界を救わんとするこのコラムが、遂に海を越え世界へと躍り出たのであります!
まぁ、別にこのコラムは日本の人しか読まんでしょうが。

さて、まず訪れたのは、五輪間近の興奮、ではなく工事に沸いて道が混みまくっていたパリ(笑)。
米吉、人生初のパリざます!

人生初めてのパリに、思わずエッフェル塔になってしまう米吉。

人生初めてのパリに、思わずエッフェル塔になってしまう米吉。

やはり美術館を巡らねばと巡って参りましたので、それぞれ1つずつ可愛かったものをご紹介しましょう。

ルーブルでは名だたる名画たちのその中で、一際目立つ愛らしいタレ目たちと出会いました。

ヨネキチ・アンガースタイン、現る。特に赤い服の女の子と激似。

ヨネキチ・アンガースタイン、現る。特に赤い服の女の子と激似。

トーマス・ローレンスの描いた「ジョン・アンガースタインの子供達」。
もしかしたら、私はアンガースタイン家の血が流れているのかも知れない……(笑)。

オルセーで会ったのは白くまさん。

可愛くも勇ましい白くまさんに、思わず共鳴する米吉。

可愛くも勇ましい白くまさんに、思わず共鳴する米吉。

作った人はフランソワ・ポンポン。
作った人の名前もカワイイ。

オランジュリーでお見かけしたのは、かの「マドモアゼル・シャネル」。

表情と仕草を完コピするヨネキチ・シャネル。脇には、犬の代わりに携帯電話を挟んで。

表情と仕草を完コピするヨネキチ・シャネル。脇には、犬の代わりに携帯電話を挟んで。

ふんわりとした色味とシルエット、周りの動物たちの愛らしいこと。
マリー・ローランサンの描いたこの作品をココ・シャネルは依頼しておきながら、受け取りを拒んだのだとか。
「マドモアゼル・ネグセキニナル・シャネル」にしか見えなかったからだろうか……。

花の都のパリから向かったのは、スペインはアンダルシア地方!

アンダルシア地方に到着した米吉。普通の路地ですら、愛らしくロマンチック。

アンダルシア地方に到着した米吉。普通の路地ですら、愛らしくロマンチック。

輝くような白い壁、鮮やかなタイル、これぞスペイン!というような景色がこれでもかと立ち並んでいます。

原色カラフルな植物が描かれた階段に、坂道に沿って壁にくっつけられたブルーの鉢植え……そんなカワイイ世界にフィットする米吉。

原色カラフルな植物が描かれた階段に、坂道に沿って壁にくっつけられたブルーの鉢植え……そんなカワイイ世界にフィットする米吉。

日本ではまず見られない街並みに感動しきり。

番地を示す表札のタイルがこれですもの!

世界一カワイイ、この数字は……。

世界一カワイイ、この数字は……。

誕生日の38なのは偶然です(嘘)。

教会だって厳かさよりも親しみの方が増している。

鐘の音が聞こえてきそう!白壁にからし色がアクセントな、モダンカワイイ教会。キュートな窓にも注目。

鐘の音が聞こえてきそう!白壁にからし色がアクセントな、モダンカワイイ教会。キュートな窓にも注目。

またこの抜けるような青空によく映えるんです!

こんなカワイイ街で暮らしていたら、確かに穏やかで平和に暮らせそう。世界を救う第一歩ですね。

可愛く美しい街々を堪能したあと、様々な歴史と文化の入り混じる、美しくも怪しいアルハンブラ宮殿を見学。

アルハンブラ宮殿の内部。石の質感がひんやり涼しそう。

アルハンブラ宮殿の内部。石の質感がひんやり涼しそう。

寄木細工でできた天井や、細かく掘られ大理石の壁に鮮やかなタイルはさることながら、中庭の噴水のライオンの何ともいえない愛嬌ある顔がたまりません。

チョロチョロ……と水を吐くライオンたちのモノマネをする米吉ライオン。

チョロチョロ……と水を吐くライオンたちのモノマネをする米吉ライオン。

水道管の都合でしょうがないんだろうけど、ライオンなんだからもう少し激しく水を吐けないのか君たちは!(笑)

本場のスペイン料理にも舌鼓。あんまりカワイイ見た目のものはありませんでしたが、1つだけお目に掛けましょう。

なんとも美味しそうな、オイル漬けのエビたち。日本人がよく知るスペイン料理と似ているが……。

なんとも美味しそうな、オイル漬けのエビたち。日本人がよく知るスペイン料理と似ているが……。

本場のアヒージョだと思うでしょ? 違うんです。
この人は「ピルピル」。
カワイイ名前でしょう? 味もかなり良い物でした。
ちなみにピルピルは、油が跳ねる音がスペインの人にはそう聞こえるからそういう名前らしい。日本ならパチパチという料理になる。島木譲二みたいになっちゃう。

そんなアルハンブラ宮殿を後にして、バルセロナへ!
バルセロナでは、サグラダファミリアだけでなく、ガウディのみかんせ……。

え? 長い? ここまで?
そんな! これからバルセロナに行って、イタリアに入り、ヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリ、アマルフィをめぐるのに!?
じゃあそれは次回、ということで……。

回数を稼ごうとしてると思っているでしょ?

大!正!解!

プロフィール

中村米吉(ナカムラヨネキチ)

1993年、東京都生まれ。播磨屋。中村歌六の長男。2000年に中村米吉の名を襲名して初舞台。2011年から女方を志し、「鬼一法眼三略巻 菊畑」で皆鶴姫、「与話情浮名横櫛」でお富、「松浦の太鼓」でお縫、「仮名手本忠臣蔵 七段目」で遊女お軽、「絵本太功記」で初菊などを勤める。またアメリカ・ラスベガスで行われた歌舞伎興行では、2015年に「鯉つかみ」小桜姫役、2016年に新作歌舞伎「獅子王」白縫姫役で出演。2015年には「鳴神」の雲の絶間姫役の演技で十三夜会奨励賞、2021年には第42回松尾芸能賞で新人賞を受賞した。2022年7月に上演された「風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―」、2022年12月から昨年1月にかけて上演された「オンディーヌ」では、それぞれタイトルロールを務め、昨年3・4月に上演された「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」、今年2・3月に行われたスーパー歌舞伎「三代猿之助四十八撰の内『ヤマトタケル』」東京公演では、それぞれヒロイン役を勤めた。8月4日に東京・歌舞伎座で開幕する「八月納涼歌舞伎」第三部「『狐花』葉不見冥府路行」では、中村勘九郎演じる上月監物の娘・雪乃を勤める。9月には歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部「『摂州合邦辻』合邦庵室の場」で浅香姫、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」で玉蓮、10月には福岡・博多座での「ヤマトタケル」で兄橘姫 / 弟橘姫、みやず姫を中村壱太郎と回替りで勤める。また11月には、東京・明治座での「明治座 十一月花形歌舞伎」昼の部「藤娘」で藤の精、夜の部「鎌倉三代記」で、女方の大役である三姫の1つ時姫に挑む。9月21日には「中村米吉 トークショー2024AUTUMN♡」が開催される。

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南天(出浦党 アンナチュラルなパセリ) @nantengoh

推しのハネムーン報告 かわいい😍

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