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“北欧ファイブ”初登場!長江崚行・棟方翔也が語るミュージカル「ヘタリア~A tender world~」
キャスト同士が影響を与え合う、「ここから先の未来も、仲間たちと軽やかに楽しめたら」
2025年6月5日 12:00 PRミュージカル「ヘタリア~A tender world~」
「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載中、シリーズ累計90万部を突破した日丸屋秀和による人気コミック「ヘタリア World★Stars」は、個性的なキャラクターたちが繰り広げる“国民性コメディ”。そんな「ヘタリア」を原作としたミュージカル「ヘタリア」(通称ヘタミュ)の新作が6・7月に上演される。
ヘタミュ新シリーズの第4弾
構成・
「今回のヘタミュも素敵だったな」を目指して
イタリア役を演じる長江崚行は、2015年に上演された第1弾公演、ミュージカル「ヘタリア~Singin' in the World~」からヘタミュシリーズに参加し、誰よりも長く同シリーズに携わってきた。そんな長江に改めてヘタミュが持つ魅力について尋ねると、「キャスト・スタッフともに“居心地が良い”という部分だと思います。そばにいて心地良い距離感がいつの間にか形成されたこと。お互いを信頼し、同じ歩幅で進むことが何よりもワクワクする。そんな仲間たちだからここまで走ってこられたのでしょうし、漂う空気感をお客様に愛していただけたから10年という歳月を駆け抜けられたのだと思います」と回答。さらに、「ここから先の未来も、仲間たちと軽やかに楽しめたらいいなと願っていますし、今回のように、新たな仲間と出会うワクワクした気持ちを、お客様と一緒に楽しめたらいいなと思っています」と抱負を語る。
一方、今回がヘタミュ初参加となる棟方翔也は、ヘタミュシリーズの印象について、「ミュージカル『ヘタリア』は、ずっとたくさんの方に愛されてきた特別な作品で、温かい歴史と熱い思いが詰まっている作品だなと感じます。大切にしてきたもの、積み重ねてきたものに、自分が加わらせていただけることが本当に光栄で、今も信じられない気持ちです」と明かすと共に、「でも、だからこそ、この作品に初めて触れる方にも、昔から大好きな方にも、どちらにも『今回のヘタミュも素敵だったな』と思ってもらえるように、自分にできることを全力で届けたいです。舞台の上で生きているキャラクターたちの魅力を、少しでも深く伝えられるように頑張ります」と意欲を見せた。
“国の歴史を体現した存在である”ことを忘れない
長江が演じるイタリアは、おちゃめで陽気、泣き虫なラテンボーイ。10年近くイタリアというキャラクターを演じ続ける中で大切にしていることを聞くと、長江は「最近は“とにかく楽しむ”ということだけです。イタリアとして舞台上の出来事を楽しんでいれば、相手役にもお客さんにも喜怒哀楽が伝わると思っています。あとは“国の歴史を体現した存在である”という点ですかね。当たり前ではありますが、『ヘタリア』に登場するキャラクターたちは、人間としてのうれしさや楽しさといった感情を抱えながら、歴史や文化を内包した特異性のようなものを同時に背負っている。そこにはきっと、親しみやすさと同じくらい、底の見えなさや不気味さが存在すると思うのです。それも忘れてはならない大事なポイントだと思っています」と真摯に語る。
また、棟方は自身が演じるフィンランドの性格を「フィンランドくんは、一見するとふわっと柔らかくて、ちょっと天然だけど、演じる中で改めて感じたのは、この子は、自分の中にしっかりとした意志を持っているということでした。優しい人って、ただのんびりしているわけじゃなくて、人の痛みやその場の空気をちゃんと感じ取って、それでも穏やかでいようとする強さがあると思うんです。フィンランドくんも、まさにそんな優しさを持っているキャラクターだと感じました」と分析。「だから、見た目の可愛さだけじゃなくて、心の揺れや決意、仲間への想いといった“芯”の部分も丁寧に表現していきたいです。みんなに寄り添えるフィンランドくんであるように、心を込めて演じます」と意気込みを述べた。
キャスト同士が与える影響を大切に
今作「A tender world」では、長江扮するイタリア、磯貝龍乎扮するアメリカ、廣瀬大介扮するイギリス、杉江大志扮する中国といった、ヘタミュおなじみのメンバーが繰り広げる“世界会議”の様子と、棟方扮するフィンランド、塚本凌生扮するスウェーデン、松井健太扮するデンマーク、新納直扮するノルウェー、前田優輝扮するアイスランドたちヘタミュ初登場となる“北欧ファイブ”を中心とした“北欧会議”の様子が描かれる。
本作の注目ポイントを尋ねると、長江は「やはり北欧ファイブ。彼らのフレッシュな振る舞いでしょうか。稽古場からずっと眺めていて、偉そうではありますが10年前の自分を思い出す瞬間があります。走り続けてきたからこそ得られたものがたくさんありますが、走り続けることに必死になって何処かに置いてきてしまった純粋な何かを、彼ら5人は持っている気がします。今作は彼らと僕らの対比だったり、お互いに与える影響、それによる変化がとても大切だと感じていて、その辺をたくさん楽しんでもらえたら。あとは後輩が一気に増えて、妙な先輩風を吹かしている僕を笑ってやってください(笑)」と冗談めかしつつ、ヘタミュにかける熱い思いを明かした。
棟方は「今回の副題の『A tender world』は、タイトルそのものが物語を優しく包み込んでいるような、そんな公演だと感じています。全体を通して、優しさをすごく感じますし、登場人物たちのやりとりに思わず笑ってしまうようなシーンがたくさんあるのですが、その中にふと切なさや、胸にぎゅっとくる瞬間があったり……観終わった後には、静かに残る希望や、誰かと繋がっているという安心感が、心にじんわり広がっていくんじゃないかなと思います。この作品に触れてくださった方の心が、ふっとやわらかくなるような、そんなあたたかい時間になればうれしいです」と見どころを語った。
ミュージカル「ヘタリア~A tender world~」
2025年6月9日(月)〜26日(木)
東京都 日本青年館ホール
2025年7月3日(木)〜6日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
2025年7月18日(金)・19日(土)
福島県 けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター) 大ホール
スタッフ
原作:日丸屋秀和「ヘタリア World★Stars」(集英社「少年ジャンプ+」連載)
脚本:なるせゆうせい
演出:吉谷晃太朗
出演
イタリア:長江崚行
アメリカ:磯貝龍乎
イギリス:廣瀬大介
中国:杉江大志
フィンランド:棟方翔也
スウェーデン:塚本凌生
デンマーク:松井健太
ノルウェー:新納直
アイスランド:前田優輝
帯金遼太 / 多田滉 / 竹井弘樹 / 春口凌芽 / Chion / 清水天琴 / 杉山湧哉 / 高橋晴輝 / 沼田来蕗 / 平井颯太
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