PIERROTが10年ぶりワンマンで“現役”ぶり証明、ピエラーを狂喜させた有明アリーナ2DAYS

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PIERROTが2月8、9日に東京・有明アリーナで10年ぶりのワンマンライブ「END OF THE WORLD LINE」を開催した。

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」の様子。

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」の様子。

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PIERROTは2006年4月に突如としてオフィシャルサイトで解散を発表して以降、8年にわたって沈黙を守っていたが、2014年に再始動。2017年7月に神奈川・横浜アリーナ、2024年10月に東京・国立代々木競技場第一体育館でDIR EN GREYとのジョイントライブ「ANDROGYNOS」を行い、ピエラー(PIERROTファンの呼称)を熱狂させた。また2回目の「ANDROGYNOS」の開催前には楽曲のサブスク配信を解禁するなど、音楽ファンの間でもその動向が注目されていた。

10年ぶりワンマンライブの幕開けは

キリト(Vo)

キリト(Vo)[拡大]

約10年ぶりのワンマンライブは、メジャーデビューアルバムの1曲目を飾るタイトル曲「FINALE」でスタート。ドラマチックなオープニングナンバーを経てキリト(Vo)は「会いたかったぜ。待たせたな! 相変わらず狂ってるな」と叫び、10年ぶりの披露となる「自殺の理由」など苛烈な楽曲を次々とフロアに叩き込んでいく。なお2日間の「END OF THE WORLD LINE」では映像演出とライティング、メンバーのパフォーマンスが融合したステージが展開され、初日はAIを駆使したストーリー仕立ての映像が「脳内モルヒネ」の不穏さと切なさを増幅させ、不気味に佇む暗黒城に雷光が落ちる演出が「ドラキュラ」の世界観を引き立てた。そのほかにも「パウダースノウ」では光が雪のようにきらめき、「鬼と桜」では腕を振り下ろすキリトの動きに合わせて光が走るなど、視覚面でもピエラーを興奮させた。

アイジ (G)

アイジ (G)[拡大]

初日公演ではライブ終盤にキリトが「時間が経った気がしないぐらいお互い狂ってるんでね。令和の時代に何も変わってません。今日は当たり前のようにぶっ壊れていくんで一緒に楽しんでいきましょう!」と呼びかける場面も。なお、この日はアンコールで5月17、18日に神奈川・Kアリーナ横浜でワンマンライブ「LASTCIRCUS」が行われることが告知され、ピエラーたちを興奮の渦に巻き込んだ。

2日目の最後はメンバーが手をつなぎ

潤(G)

潤(G)[拡大]

KOHTA(B)

KOHTA(B)[拡大]

2日目のライブは「HEAVEN」で幕を開け、「新月」「ENEMY」「Adolf」が続くなど10年前のワンマンライブ「DICTATORS CIRCUS FINAL -BIRTHDAY-」をほうふつとさせる流れも。さらに「セルロイド」「REBIRTH DAY」「真っ赤な花」「HILL -幻覚の雪-」といった2日目限定の楽曲もセットリストに多数組み込まれ、熱い盛り上がりを見せた。

TAKEO(Dr)

TAKEO(Dr)[拡大]

アンコールではメンバーが1人ひとりMCを行い、TAKEO(Dr)が「最高ですね。すごく気持ちがいいです。みんなもすごくいい笑顔を見せてくれて、幸せな気持ちになりますね」と語れば、KOHTA(B)は「グレイト! 最高ですよ……こんなにスベるとは思わなかった(笑)。それぐらい最高ってことです。今日をしっかり目に焼き付けて、楽しんでいきたいと思います」と笑う。潤(G)は「皆さんがいてくれて、すごく幸せですが、1つ謝らなきゃいけないことがある」と、3階席と4階席を見上げ、「今日会場入りしてからそこに登りました。そんな高いところで持つところもなく、よくそこまで生き抜いてくれた(笑)。そんなお前らを愛してます」と愛情たっぷりに謝罪。アイジ(G)が「昨日今日と最高です。2014年にワンマンをやったぶりですが、何も変わってないし、今日ライブをやってるときに『現役!』と思って(笑)。ライブをやるたびに生きてる感を感じます」と口にすると、キリトは「PIERROT、現役ですよ。昨日から現役です」と続け、「はかない時間の中、1つひとつを噛み締めて楽しんでいきましょう」と客席に語りかけた。

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」の様子。

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」の様子。[拡大]

2日間のライブの最後に届けられたのは、インディーズ初期からPIERROTの大切なステージのラストを飾ってきた「SEPIA」。キリトは歌い終えると「PIERROT、改めて最高のバンドです。メンバー同士手をつなごうぜ」と呼びかけ、少し照れくさそうにしながらメンバーと一緒にお辞儀をする。そして、順番にメンバーがステージをあとにする中、最後に残った潤はマイクを通さずに「愛してるぞー!」とシャウト。5月に控える「LASTCIRCUS」での再会を誓って、ピエラーとの別れを惜しんだ。

なお、PIERROTは7月15日に「END OF THE WORLD LINE」の模様を収録したライブDVD / Blu-rayを完全受注限定アイテムとしてリリースする。こちらの詳細は「LASTCIRCUS」の続報とともに、明日2月11日20:00にPIERROTのオフィシャルサイトにてアナウンスされる。

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セットリスト

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」2025年2月8日 有明アリーナ

01. FINALE
02. Adolf
03. ENEMY
04. 自殺の理由
05. 脳内モルヒネ
06. ドラキュラ
07. 満月に照らされた最後の言葉
08. パウダースノウ
09. THE LAST CRY IN HADES(NOT GUILTY)
10. 鬼と桜
11. ゲルニカ
12. MAGNET HOLIC
13. PSYCHEDELIC LOVER
14. screen1.トリカゴ
15. PURPLE SKY
16. *自主規制
17. MAD SKY-鋼鉄の救世主-
18. CREATURE
<アンコール>
19. 深い眠りが覚めたら
20. PIECES
21. SEPIA
22. 蜘蛛の意図
23. HUMAN GATE

PIERROT「END OF THE WORLD LINE」2025年2月9日 有明アリーナ

01. HEAVEN
02. 新月
03. ENEMY
04. セルロイド
05. Adolf
06. 脳内モルヒネ
07. MAGNET HOLIC
08. 深い眠りが覚めたら
09. 鬼と桜
10. ドラキュラ
11. *自主規制
12. PSYCHEDELIC LOVER
13. REBIRTH DAY
14. 真っ赤な花
15. MAD SKY-鋼鉄の救世主-
16. CREATURE
17. 満月に照らされた最後の言葉
18. 蜘蛛の意図
<アンコール>
19. ANSWER
20. HILL-幻覚の雪-
21. ATENA
22. HUMAN GATE
23. SEPIA

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