「映像作品集18巻」は、結成25周年記念ツアー「25th Anniversary Tour 2021 "Quarter-Century"」のスペシャル版として今年3月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われたライブから、3月13日公演の模様を収録したライブ映像作品。本作の初回限定盤に付属するDISC 2には、3月12日の公演を中心とするライブ映像やゲストアーティストのインタビューなどで構成された映像「ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 "More Than a Quarter-Century" Live Film"Y...Yes Be Alright"」が収録される予定で、先行上映会ではこのDISC 2の収録内容が上映された。
先行上映会にはアジカンの4人と本作の監督を務めた
ライブフィルムの監督を務めた河合は、ライブ開催当時は新型コロナウイルスの流行で開催自体が危うい状況だったことを振り返り「何があってもおかしくない状況で、そのときにしか観れないものもあった。映像作家としてはそれを記録しておきたかった」とコメント。さらに一番こだわったポイントとして「メンバーとお客さんの間にある“シンパシー”のような力、音楽の力を表すために注力した」と映像の見どころに触れた。
パシフィコ横浜でのライブは“舞台上ライブ参加型鑑賞席”というものが用意されており、メンバーの後ろにオーディエンスが上がってライブを鑑賞することができた。観客が背後に立つという新鮮な経験をした喜多は「ステージに上がってくれたお客さんがけっこう盛り上がってくれて『負けられないな』みたいな気持ちになった」、伊地知は「普段見えないところを見られている感覚があるので恥ずかしさもあった」とライブ当日の心境を語った。“舞台上ライブ参加型鑑賞席”という特殊な施策について後藤は、計画当初は「来たくても来れなかった人の“不在”を表現したかった」と明かし、「どっちがステージにいるかわからない構造のほうがいいというか。聴いてくれる人たちがあっての音楽という表現なので、その関係性をなるべくフラットにしたい。聴いてくれている人と表現する人の上下はなるべくないほうがいい」「ああいうライブをできるようになったのは25年の1つの成果だと思う」と感慨深そうに語った。
舞台挨拶は終始和やかなムードで進行し、最後にメンバーはこの1年を振り返るトークを展開。後藤は長きにわたるツアーを終えた翌日に伊地知が釣りをしてる動画をInstagramで見たと話し始め、「動画を見てツアーの終わりを感じました。あんな余韻がないヤツ、いる?」と笑う。伊地知が「切り替えが得意なんです」と返すと、後藤は「俺も見習わなくちゃいけない」とコメントした。また11月に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されたライブイベント「SAITAMA ROCK FESTIVAL "SAI" 2022」出演への話題になると、山田貴洋(B, Vo)は「ひさしぶりに知ってる人ばかりだったし、同窓会のような安心感があった」と、仲間たちとの再会を喜んでいた旨を話した。舞台挨拶の最後に河合監督は「あの日ライブ会場に来れなかったお客さんにもいろんな楽しみ方がある。ライブのときのような気持ちで楽しんでください」とオーディエンスに向けてコメント。舞台挨拶が終えると、集まったオーディエンスに向けて映像作品「ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “More Than a Quarter-Century“ Live Film“Y...Yes Be Alright”」の上演が始まった。
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アジカン「映像作品集18巻」先行上演会で怒涛の2年間を振り返る、“25年の1つの成果”が映像に https://t.co/eZutAX3erb