アジカン「映像作品集18巻」先行上演会で怒涛の2年間を振り返る、“25年の1つの成果”が映像に

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONが12月28日にリリースするライブBlu-ray「映像作品集18巻 ~25th Anniversary Tour 2021 Special Concert "More Than a Quarter-Century" 2022.03.13~」の先行上映会が、昨日12月10日に東京・ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催された。

河合宏樹(写真中央)とASIAN KUNG-FU GENERATION。

河合宏樹(写真中央)とASIAN KUNG-FU GENERATION。

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後藤正文(Vo, G)

後藤正文(Vo, G)[拡大]

「映像作品集18巻」は、結成25周年記念ツアー「25th Anniversary Tour 2021 "Quarter-Century"」のスペシャル版として今年3月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われたライブから、3月13日公演の模様を収録したライブ映像作品。本作の初回限定盤に付属するDISC 2には、3月12日の公演を中心とするライブ映像やゲストアーティストのインタビューなどで構成された映像「ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 "More Than a Quarter-Century" Live Film"Y...Yes Be Alright"」が収録される予定で、先行上映会ではこのDISC 2の収録内容が上映された。

喜多建介(G, Vo)

喜多建介(G, Vo)[拡大]

先行上映会にはアジカンの4人と本作の監督を務めた河合宏樹が舞台挨拶に登場。3月のパシフィコ横浜 国立大ホール公演について後藤正文(Vo, G)は「2021年から22年にかけてはアジカンにとって怒涛の2年間で、張り詰めて活動をしていたから、あの時期は満身創痍で。体バキバキであの2日間を『よく乗り切ったな』と思っている」とコメント。喜多建介(G, Vo)が「そうだったんだ」と意外そうな声を出すと後藤は「疲れを見せない子なのよ。プロだからね」とすかさず答えて会場を笑わせた。情勢によりツアーの延期など不確定要素にも見舞われた2021年から22年の活動について、後藤は「潔がきっかけで、4人でミーティングを設ける機会が増えた」と、メンバー4人の交流の変化について言及。伊地知潔(Dr)は「バンドの4人だけで話す機会が減っていたので、4人だけのLINEグループを作ってみたり、4人で話す機会を増やしたかった」と、思いの内を明かした。

ライブフィルムの監督を務めた河合は、ライブ開催当時は新型コロナウイルスの流行で開催自体が危うい状況だったことを振り返り「何があってもおかしくない状況で、そのときにしか観れないものもあった。映像作家としてはそれを記録しておきたかった」とコメント。さらに一番こだわったポイントとして「メンバーとお客さんの間にある“シンパシー”のような力、音楽の力を表すために注力した」と映像の見どころに触れた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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パシフィコ横浜でのライブは“舞台上ライブ参加型鑑賞席”というものが用意されており、メンバーの後ろにオーディエンスが上がってライブを鑑賞することができた。観客が背後に立つという新鮮な経験をした喜多は「ステージに上がってくれたお客さんがけっこう盛り上がってくれて『負けられないな』みたいな気持ちになった」、伊地知は「普段見えないところを見られている感覚があるので恥ずかしさもあった」とライブ当日の心境を語った。“舞台上ライブ参加型鑑賞席”という特殊な施策について後藤は、計画当初は「来たくても来れなかった人の“不在”を表現したかった」と明かし、「どっちがステージにいるかわからない構造のほうがいいというか。聴いてくれる人たちがあっての音楽という表現なので、その関係性をなるべくフラットにしたい。聴いてくれている人と表現する人の上下はなるべくないほうがいい」「ああいうライブをできるようになったのは25年の1つの成果だと思う」と感慨深そうに語った。

「映像作品集18巻 ~25th Anniversary Tour 2021 Special Concert "More Than a Quarter-Century" 2022.03.13~」先行上映会の様子。

「映像作品集18巻 ~25th Anniversary Tour 2021 Special Concert "More Than a Quarter-Century" 2022.03.13~」先行上映会の様子。[拡大]

舞台挨拶は終始和やかなムードで進行し、最後にメンバーはこの1年を振り返るトークを展開。後藤は長きにわたるツアーを終えた翌日に伊地知が釣りをしてる動画をInstagramで見たと話し始め、「動画を見てツアーの終わりを感じました。あんな余韻がないヤツ、いる?」と笑う。伊地知が「切り替えが得意なんです」と返すと、後藤は「俺も見習わなくちゃいけない」とコメントした。また11月に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されたライブイベント「SAITAMA ROCK FESTIVAL "SAI" 2022」出演への話題になると、山田貴洋(B, Vo)は「ひさしぶりに知ってる人ばかりだったし、同窓会のような安心感があった」と、仲間たちとの再会を喜んでいた旨を話した。舞台挨拶の最後に河合監督は「あの日ライブ会場に来れなかったお客さんにもいろんな楽しみ方がある。ライブのときのような気持ちで楽しんでください」とオーディエンスに向けてコメント。舞台挨拶が終えると、集まったオーディエンスに向けて映像作品「ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “More Than a Quarter-Century“ Live Film“Y...Yes Be Alright”」の上演が始まった。

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