Saucy Dog対バンツアー終幕、“スーパー友達”のハルカミライとそれぞれの色で会場彩る

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Saucy Dog主催の対バンツアー「SUNNY BOX」の最終公演が12月7日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた。

Saucy Dogとハルカミライ。(撮影:白石達也)

Saucy Dogとハルカミライ。(撮影:白石達也)

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「SUNNY BOX」は10月から12月にかけて行われた対バンツアー。最終公演でSaucy Dogは、ゲストアーティストとしてハルカミライを迎えて熱いツーマンライブを繰り広げた。

橋本学(Vo / ハルカミライ)(撮影:白石達也)

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先攻のハルカミライはSaucy Dogへのリスペクトを込めたパフォーマンスを展開。「カントリーロード」の演奏中に、橋本学(Vo)は「サウシーのスーパースーパースーパー友達、ハルカミライと申します」と高らかに挨拶した。「俺達が呼んでいる」では橋本が激しく動き回ったためマイクのコードが絡まり一時演奏を中断するも、須藤俊(B, Cho)による冷静な指示出しから間髪をいれずに演奏を再開し、4人は息の合ったグルーヴを生み出した。

橋本はSaucy Dogについて「あいつらは、まだ売れてなかった2017年に俺たちをO-Crestに呼んでくれて。今日はSaucy Dogサポーターの方が多い日だと思うんすけど、俺たちが一番古参のサポーターです! 初めて武道館に立ったの、あいつらのイベントだからね。すげえ付き合い長くなってきました」と語り、得意げな表情を浮かべた。

関大地(G, Cho / ハルカミライ)(撮影:白石達也)

関大地(G, Cho / ハルカミライ)(撮影:白石達也)[拡大]

ハルカミライは「フュージョン」をアグレッシブにパフォーマンスし、観客を圧倒。「ピンクムーン」では橋本が満員のフロアを見渡し、「ぎゅうぎゅうのライブハウスに慣れてないやつもいる。そういうやつにはライブハウスって超楽しい場所だって教えてやろう。優しくね」とオーディエンスに呼びかける。さらに「音楽で心を踊らせて、“魔法にかけられて”、普段のモヤモヤを“ゴーストバスター”して、今日はうまいメシ食って飲んで、0時回って“シンデレラボーイ”になって帰りましょう。よろしく!」とSaucy Dogの曲名を絡めて語り観客を沸かせた。

小松謙太(Dr, Cho / ハルカミライ)(撮影:白石達也)

小松謙太(Dr, Cho / ハルカミライ)(撮影:白石達也)[拡大]

そして橋本はサウシーの楽曲「結」の一部を歌唱し、「いい曲ばっかじゃねえかあいつら」とカラッと笑う。そのまま「アストロビスタ」へとつなげ、歌詞の一部を「眠らない夜に俺はSaucy Dogを聴くのさ」と変えたり、曲の一部を「結」のメロディにアレンジしたりと、最後までSaucy Dog愛に満ちあふれたパフォーマンスを届けてステージをあとにした。

石原慎也(Vo, G / Saucy Dog)(撮影:白石達也)

石原慎也(Vo, G / Saucy Dog)(撮影:白石達也)[拡大]

後攻のSaucy Dogは、ゆったりとしたリズムの「リスポーン」を1曲目にセレクト。音源とは異なり、石原慎也(Vo, G)が叫ぶように激しく歌い上げて観客を驚かせる。さらに彼は「404. NOT FOR ME」でも気迫に満ちた表情でパワフルに歌唱した。MCではハルカミライについて、せとゆいか(Dr, Cho)が「付き合いも長くて、同世代で一番かっけえなと思ってるバンドで。一生一緒に音楽やりたいなとも、負けたくないなとも思うので、今日は自分たちの色でこの会場を染めようと思います!」と語った。

せとゆいか(Dr, Cho / Saucy Dog)(撮影:白石達也)

せとゆいか(Dr, Cho / Saucy Dog)(撮影:白石達也)[拡大]

リズミカルな「雀ノ欠伸」を経て演奏されたのは、ロングヒット中の楽曲「シンデレラボーイ」。石原とせとの歌声が重なり、美しいハーモニーが場内に響く。さらに3人は5thミニアルバム「レイジーサンデー」の収録曲「東京」をじっくりと丁寧に奏でて、場内をエモーショナルな雰囲気で満たした。ここで石原は「今日の朝、喉の病院に行ってきたら『喉治りかけてるね』と言われて、『がなっていいすか?』と聞いたらいいと言われたので、今日は大声で歌ってやろうと思ってます!」と叫ぶ。そしてその宣言通り、石原は「メトロノウム」を豊かな声量で歌唱した。

秋澤和貴(B / Saucy Dog)(撮影:白石達也)

秋澤和貴(B / Saucy Dog)(撮影:白石達也)[拡大]

Saucy Dog(撮影:白石達也)

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秋澤和貴(B)の踊るようなベースラインが光る「雷に打たれて」、目まぐるしくメロディ展開が変わるアッパーソング「ノンフィクション」でフロアを温めたSaucy Dog。石原はステージ袖で見守るハルカミライに目を向けつつ、「(橋本)学ってさ、ライブ中にみんなのほう見るじゃん。俺一時期、みんなのほうを向けない、自分に自信が持てない時期がありまして。そんな中でハルカミライと出会ってすごく勇気をもらったんだよね。俺はかつてはTHE BLUE HEARTSみたいなバンドがやりたくて、学はバンドを好きになったきっかけがラッド(RADWIMPS)なんだって。今の音楽性を思うと『僕たち入れ替わってる?』状態(笑)。そんな感じだけど、お互いをリスペクトできる友達になれて本当にうれしい」と笑顔を見せた。

感動的なムードが漂う中、Saucy Dogは代表曲の1つ「いつか」で盤石のバンドアンサンブルを鳴らす。そして最後にストレートなロックサウンドの応援歌「Be yourself」でオーディエンスを勇気付け、フロアに温かい余韻を残して本ツアーに幕を下ろした。

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「Saucy Dog 対バンツアー2022 “SUNNY BOX”」2022年12月7日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

ハルカミライ

01. 君にしか
02. ファイト!!
03. カントリーロード
04. ファイト!!
05. 俺達が呼んでいる
06. フルアイビール
07. 春のテーマ
08. フュージョン
09. ピンクムーン
10. predawn
11. Tough to be a Hugh
12. 21世紀
13. ウルトラマリン
14. 世界を終わらせて
15. 結(オリジナル:Saucy Dog
16. アストロビスタ

Saucy Dog

01. リスポーン
02. 君ト餃子
03. シーグラス
04. 404. NOT FOR ME
05. 雀ノ欠伸
06. シンデレラボーイ
07. 東京
08. メトロノウム
09. 雷に打たれて
10. ノンフィクション
11. 優しさに溢れた世界で
12. いつか
13. Be yourself

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