このドキュメンタリームービーは、今年活動10周年を迎えた乃木坂46のこれまでの歩みを記録した映像作品。グループの活動に密着し続けているメイキングカメラが収めた本当の乃木坂46の姿、メンバーの成長の軌跡を、膨大な映像データの中から約150分に凝縮したもので、12月15日にリリースされる乃木坂46初のベストアルバム「Time flies」の完全生産限定盤に収録される。
完成披露試写会には、今年いっぱいでのグループ卒業を発表している1期生の生田絵梨花に加え、2期生の鈴木絢音、3期生の久保史緒里、4期生の遠藤さくら、そしてこの映像作品の監督を務めた高野寛地が登壇した。ファンの前に姿を見せた4人は、挨拶を済ませるとさっそくそれぞれのお気に入りのシーンについてトーク。生田は「『ガールズルール』のMV撮影でまいやん(白石麻衣)と謎のしりとり遊びをしているところだったり、かずみん(高山一実)と振り付けを必要以上にキメまくるシーンだったり……ふざけまくっている感じが懐かしく、若いなと思ったので皆さんにも観ていただきたいです」と語る。「一期生の先輩に初めてご挨拶をしたときのシーン。個人的にも人生が変わった瞬間です」と伝えた鈴木に続き、久保は「3期生オーディションに合格したあとの楽屋の様子」をお気に入りに挙げ「(映像は)私たちも初めて観ることができたんですけど、初々しい会話や表情をしているので注目してほしいです」とアピールし、遠藤は「初めて参加した選抜のMV撮影のシーン。あの頃は先輩ともあまり話せず毎日緊張していて、同じ4期生で選抜入りした賀喜遥香ちゃんと筒井あやめちゃん、3人でいた時間が素を出せる時間だったんですけど、そこがちゃんと映像に写っていました」と明かした。
「Time flies」には、メンバーが過去の全衣装からそれぞれに1着ずつセレクトした衣装を着たジャケットの「メンバーカスタムジャケット盤」が用意されており、この日登壇した4人はそれぞれに選んだ衣装でファンの前へ。舞台挨拶ではその衣装を選んだ理由や思い入れも語られ、「何度目の青空か?」の衣装をチョイスした生田は「初めてセンターをやらせていただいた曲なので、1着選ぶならこれかな」と笑顔を見せた。また、生田は司会者から飛んだ「乃木坂46はどんなグループ?」という問いかけに「この10年でメンバーは入れ替わっているけど、常に柔らかい空気感があって……」と切り出し「その根底には熱い気持ちや負けず嫌いな思いがあるんですけど、その精神がずっと受け継がれている。グループのカラーは、今ここにいるメンバーが作っているんだなということを感じます」と答えた。
司会者からは、最後に今年の振り返りと来年へ向けた抱負を聞く質問が。遠藤は「自分自身が大きく変わっていかなきゃいけないと強く感じた年でした」と2021年を振り返り「(来年は)こんな私でも頼ってもらえる存在になりたいと思っています」と意気込む。久保は「メンバーのいない環境での舞台出演などは初めての経験で、やりたいことが形になったうれしさもありつつ、未熟さを痛いほどに感じた」と語り「もっともっとグループの力になりたいと強く感じた1年だったので、来年は挑戦の年にしたい。個人としてグループの力になれることをしていきたいです」と続けた。
「たくさんライブをやらせていただいた年」と今年を振り返ったのは鈴木。彼女は「来年もたくさんのファンの皆さんにお会いできる機会があったらいいなと思います。(初披露時の)オリジナルメンバーがいない曲も増えましたけど、後輩として大切に歌い継いでいきたい」と約束する。そして、最後にマイクを握った生田は「この1年、私は後輩とすごく仲よくなれたなと思っていて。卒業生が増えたのもあるし、何かあったとき後輩に甘えたり、頼ったり。感謝しているし、充実していたなと思います」と後輩たちに感謝を伝え「来年は、私は乃木坂46じゃないんです。みんなと一緒の目標は持てないけれど、1人になったときに何をしたいか、どういう姿を見てほしいか、見つけていける年にできたらいいなと思います。そして、ファンとして乃木坂46を応援していきます」と、後輩たちとファンに思いを伝えていた。
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卒業控えた生田絵梨花が後輩の前で語った“乃木坂46の精神”とは?思い出の衣装で試写会に登場 - 音楽ナタリー
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