本日10月21日から2021年1月31日まで、東京・Ginza Sony Parkにて事前予約制の展覧会「#014 ヌーミレパーク(仮)DIRECTED BY PERIMETRON」が“開園”する。それに先駆けて昨日10月20日にマスコミ向けの内覧会が行われた。
「#014 ヌーミレパーク(仮)DIRECTED BY PERIMETRON」は、Ginza Sony Parkが
目覚ましい活躍をしながらもまだ途中経過にあるKing Gnuとmillennium parade、そして新店舗オープンに向けて工事中のGinza Sony Park。今回の展示ではコラボレーター2組と舞台となるGinza Sony Parkに共通する「工事中(=未完成で仮の状態)」をキーワードにプログラムが展開される。「ヌーミレパーク(仮)」の目印は数寄屋橋交差点で存在感を放つ、King Gnuとmillennium paradeのロゴが合体した巨大オブジェ。その奥には「王牛宴」「千年祭」の紅白の大旗がはためいている。巨大オブジェの側を通り歩みを進めると、「ヌーミレパーク(仮)」のロゴと“工事計画の概要”がお目見えする。その真下にある階段を下っていくと、インフォメーションカウンターに到着する。
受付を済ませ、まず目に飛び込んでくるのはグラフィックTシャツのアーカイブ展示コーナー。色とりどりのスタイリッシュなTシャツが正方形のキャンバス型になって、絵画のように飾られている。その裏にはグッズショップ・GNU-MILLEPARK SHOPとカプセルトイのコーナーが。カプセルトイは数量限定のため、入場時に行う抽選で当たった人のみが購入できる。ショップの右手にはこれまでKing Gnuとmillennium paradeのMVに登場したPERIMETRONによる制作物が展示されている。ここではKing Gnu「飛行艇」のMVに登場する少年のお面やマント、millennium parade「lost and found」のMVで使用されたコスチュームなどを見ることができる。
B2FではKing Gnuとmillennium paradeのMVが44個のテレビモニターで上映展示されている。テレビモニターからは複数のペダルが伸びており、そのペダルを足で踏むとMVを切り替えることができる。この展示では隠しコンテンツも用意されているので、来場者は実際にペダルを踏んで確かめてほしい。ミュージックビデオコレクションの隣にはKing Gnuとmillennium paradeのジャケットアートワークが帯付きのレコードジャケットにアレンジされて展示されている。その向かいには、この展覧会の目玉の1つである「Fly with me LIVE 3D」のスペースが。ここでは2019年に開催された「"millennium parade" Launch Party!!!」において「Fly with me」のパフォーマンスで披露された「Fly with me」の3D映像がアップデートされ、ソニー独自開発の超高精細Crystal LEDの大画面で上映される。このコンテンツの上映時間は5分、各回20名の入れ替え制で、迫力のある3D映像とサウンドを楽しむことができる。
「飛行艇」ジャケットに登場する“飛行艇少年BOY”が巨大オブジェとなって展示されている階段を降りてB3Fに移動すると、そこには「Fly with me」のティザー映像で描かれたゲームの世界を再現したアーケードゲームが並んでいる。MVの世界とシンクロしたストーリーのこのゲームは、受付時に抽選で当選した人のみがプレイすることができる。millennium parade「Plankton」のMVの世界観を再現したインスタレーション「IN TO THE PLANKTON」では、MVではCGで描かれた赤い車を実物で再現。MVに登場する看板なども掲出されている。
B3FとB4Fをつなぐ階段にはKing Gnu「Slumberland」のMVに登場するパペットたちが鎮座。不気味な雰囲気が漂うパペットたちを横目に階段を下りていくと壁一面に展示された、佐野凛由輔による巨大なウォールアートを観ることができる。
また内覧会では、PERIMETRONのプロデューサー / クリエイティブディレクターの佐々木集氏、アートディレクター / デザイナーの森洸大氏、デザイナーの荒居誠氏、そしてソニー企業株式会社代表取締役でありGinza Sony Parkプロジェクトを主宰する永野大輔氏によるトークセッションが行われた。トークセッションで佐々木氏はこの展示のキーワード「工事中(=未完成で仮の状態)」について「Ginza Sony Parkは今、工事中のところが多く、僕らもまだ世界観を開けっ広げに見せるほどの自信がない。現時点での最大限のクリエイティブをB1FからB4Fという広いスペースで表現するのであれば“工事中”というぐらい下手に出てもいいのかなと思いました」と展示のコンセプトについて述べた。
森氏はすでにSNSなどで話題を集めている東京メトロ銀座駅からGinza Sony Parkに向かう途中にある「ヌーミレパーク(仮)」のアドピラーについて言及。「学生時代クラスで問題が起きたときにそれを解決するのは明るくバカなやつか、根暗だけど芯があるやつだと思っていて。そういうやつらが状況を変えられるんじゃないかなと。2020年はコロナの状況などもあり、いろんな問題に直面しましたよね。だから都会できれいなイメージ銀座と相反する街の端っこの落書きのようなものをモチーフに作らせてもらいました」と広告デザインに込めた思いを語った。永野氏も「街にはリズムが必要なんですよ。銀座はブランドショップが並んでお高く見える街だけれど、それだけじゃ面白くないと思ってGinza Sony Parkを作ったんです。だからそうやって適した広告展開の型を知っていながらもドレスダウンした感覚はすごくわかります」と森氏に共感した様子だった。
「IN TO THE PLANKTON」のブースに置かれた車のアートディレクションを手がけた荒居氏は「MVではCGだった車の実物が展示されていたら面白いと思ったんですけど、なかなか同じような車が見つからなくて。一生懸命探してもらってなんとか見つけた1台に細かく傷を付けたりステッカーを貼ったり、こだわって作りました。近くで見てもらいたいです」と車へのこだわりを語った。展示全体の見どころについて佐々木氏は「予約制ですし、ある程度僕らの世界を知っている人が来る前提で空間作りをしました。僕らの作品を知っている人はきっと『こんなところにサインが隠されているんだ!』とか発見があると思います。随所に散らばった、ディズニーランドでいう隠れミッキーのようなものを見つけてほしいですね。通路1つとっても僕らが手がけたグラフィックスの一部一部をズームするような感覚で見てもらえるとうれしいです」とコメント。森氏はPERIMETRONの作品を一緒に作っている照明チームが手がけた照明をはじめ、普段から作品作りを共にするチームで作り上げた空間ごと楽しんでほしいと語った。
Ginza Sony ParkのYouTubeチャンネルではKing Gnuメンバーが「ヌーミレパーク(仮)」をひと足先に楽しむ様子などを収めた映像が公開された。特設サイトでは「ヌーミレパーク(仮)」をバーチャル上で散策できるVRコンテンツやARフィルターを配信中。
※記事初出時、個人名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
リンク
HMV三宮オーパ @HMV_Sannomiya
【内覧会レポート】King Gnu「ヌーミレパーク(仮)」散策する動画公開、内覧会レポートも(写真37枚 / 動画あり) https://t.co/e12wNLo6RV