MIYAVIはLDHへの移籍について、「すごく心が震えています。海外展開の本気度に共鳴し、2020年からLDHさんとタッグを組んで、共に世界をロックする、狙っていくはこびになりました」とコメント。MIYAVI自身は2009年に独立し、個人事務所J-glamの代表取締役を務めてきたことから、「独立して丸10年になりますが、たくさんの人々に支えてもらいながら手弁当で世界中を駆け巡ってきました。正直、仲間が欲しいと思うこともありましたし、海外で孤軍奮闘してきて苦しい時期もありました」とこの10年を振り返り、そんな中でLDHの創業者であり会長を務めるHIROとの出会いがあったと明かした。「HIROさんのダンスカルチャーへの向き合い方や、ダンサーとしてちゃんと飯を食い、ダンサーにスポットライトを当ててきたことに感銘を受けました。AKIRAくんもSHOKICHIくんもVERBALさんもそうだし、LDHの皆さんがHIROさんと同じく仲間や団結を重んじている。HIROさんのリーダーとしての在り方、仲間を大事にする姿勢を見て、僕自身ももっと学んでいきたいです」と述べた。
LDHファミリーについて印象を聞かれると、MIYAVIは「すごくたくさんいますね(笑)。僕はもともとバンドをやって、ソロになって世界に飛び出しました。HIROさんをはじめ、羨ましいなと思いました。それは仲間と一緒に汗をかいて、楽しい時間も苦しい時間も共に進んでいくという意味で。僕はこういう性格なので1人で『オリャー!』と戦車が来たとしても刀を持って立ち向かう感じなので(笑)」と自身のスタンスを語る。続けて「しかし今回からお世話になり、同じ釜の飯を食うにあたって、AKIRAくんからもそうだし、いろいろ学びたい。協調していくことを学んで、僕も一緒に汗をかいていきたいです」と話した。またAKIRAは「HIROさんからMIYAVIさん移籍の話を聞いたときは、同世代ということもありワクワクしました。ギター1本で世界に乗り込み、日本人の魂を持って戦っている唯一の存在だと思っていました。LDHには輪があり、つながりを武器にいろいろ挑戦していますが、逆に僕たちに足りないと思う突破力や、MIYAVIくんのような強い信念が若手にも響くと思います。お互いのいろいろな部分をシェアして“メイドインジャパン”の集団を作っていきたいです。またアンジェリーナ・ジョリーさんとも関わりのある慈善活動など、学ぶべきところがたくさんあります。LDH一同、MIYAVIくんと共に切磋琢磨していきたいです」とMIYAVIのLDH移籍を歓迎した。
今後の展望に話がおよぶと、AKIRAは「MIYAVIくんはSHOKICHIともすでにコラボレーションしていますし、EXILE TRIBEメンバーとのセッション、楽曲制作のコラボなどもありえると思うとワクワクが止まりません」と笑顔。一方MIYAVIは「実はロサンゼルスでダンスをやっていた時期があって。ギタリストですけど、ずっとギターを見て弾いているだけではなく、僕はギターと踊っているつもりなので」とEXILE TRIBEの活動との親和性をアピールした。さらにLDH移籍により音楽に留まらない化学反応が起こることを示唆したMIYAVIは、「芝居、食、アパレル、農業、学校と総合エンタテインメントの会社としての活動を知りました。僕はUNHCR親善大使として難民問題に取り組み、世界各地の難民キャンプを訪問させていただきましたし、家庭では2人の娘がいます。啓蒙という意味ではギターやダンスだけでなく哲学、理念、生き方を教えていくことに興味があります。LDHさんともさまざまな形で関わっていきたいと思います」と述べ、「日本において2020年、大事なのはどれだけ本気になれるかです。馬鹿にされても笑われても、信念に従って本気になれるか。これまで1人でやってきたから、輪に入ることへの不安もありますが、それよりも期待とワクワクのほうが大きいです」と話した。
次に2019年を振り返った2人。まずAKIRAは「今年はLDHはグループ、個人共に精力的で。2020年のパーフェクトイヤーに向けた1年でしたので、今年培ったものを2020年に爆発させたいです。国内外を問わずに思いを込めて“Love, Dream, Happiness”を届けられるようにしたいです」と話し、プライベートについて記者から質問されると「家族のパワーは自分の活力になりますね」と明るく語った。続いてMIYAVIは「これまでと変わらずに世界中を駆け巡り、ワールドツアーも8回目になりました。ドジャースタジアムではアメリカ国歌を演奏させていただいたし、いろんな挑戦をさせていただいた年でした。日本では令和になってまた新しい風が吹いています。自分も守るべきものがあるということから家族から得るパワーは大きいです」とコメント。さらに「ある種、今年は変革の年、解放する直前の年。グツグツとマグマが沸騰するような、噴火直前の年でしたから、来年は噴火するしかないでしょう! 国を作るのは自分たちだし、自分たちでエネルギーを発していかないと国は変わらない。僕たちは音楽、音に乗せて自分たちのメッセージを世界に届けていきます」と熱く語った。
囲み取材の終盤に「LDHファミリーになるためのしきたりはありますか?」と問われると、AKIRAが「MIYAVIくんとはまだお酒を飲んだことがないんですけど、レモンサワーは大事ですね」とコメント。MIYAVIが「なんでレモンサワーなの?」と疑問を投げかけると、AKIRAはHIROが下積み時代から飲んでいたことが理由であると明かし、中身については「麦焼酎、炭酸、レモンを入れて。焼酎は吉四六とかクセのないものを好むのがLDH流」と具体的に説明してMIYAVIを笑わせる。ユーモアを交えつつも「LDHにしきたりはないんです」と続けたAKIRAは、「さまざまな人との出会いで成長してきた会社だと思っています。“Love, Dream, Happiness”という言葉はありますし、曲げてはいけない信念はあるんですけど、それ以外は常に変化しています。MIYAVIさんが入ってくれることでLDH自体も刺激を受けて進化、覚醒していくと思います」と話した。
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