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アンジュルムの名付け親・中西香菜が卒業、水色のドレスで歌い上げた「天使の涙」

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「アンジュルム ライブツアー 2019 夏秋『Next Page』~中西香菜卒業スペシャル~」の様子。(写真提供:アップフロントグループ)

「アンジュルム ライブツアー 2019 夏秋『Next Page』~中西香菜卒業スペシャル~」の様子。(写真提供:アップフロントグループ)

アンジュルムが昨日12月10日に東京・チームスマイル・豊洲 PITにて中西香菜の卒業公演「アンジュルム ライブツアー 2019 夏秋『Next Page』~中西香菜卒業スペシャル~」を行った。

中西は2011年10月に2期メンバーとしてグループに正式加入。2015年11月からはアンジュルムのサブリーダーとして活動してきた。8月にスタートしたライブツアー「アンジュルム ライブツアー 2019 夏秋『Next Page』」のファイナルとして行われた卒業公演には約2000人のファンが来場し、現地の模様はライブビューイングで全国に生中継された。

オープニングでは活動初期の練習の様子がスクリーンに流れ、中西の“不器用キャラ”を改めて思い起こさせる映像にフロアから笑いが起こる。VTRの上映が終わり、ピンクの衣装に身を包んでステージに登場した11人は、「タチアガール」を皮切りにスマイレージ時代に発表した初期ナンバーを披露。中西はオープニングムービーに対するファンの笑い声について「聞いてましたからね!」と触れつつ、「私らしく楽しい卒業公演になればいいかなと思います」と心境を語った。

続いてアンジュルムは最新シングル曲「私を創るのは私」やアッパーチューン「マナーモード」で場内をヒートアップさせていく。ユニットに分かれてのブロックでは、大阪出身の中西が自身の関西弁のセリフで始まる「ヤッタルチャン」を川村文乃、船木結と共にパフォーマンスした。ライブ中盤にはメンバーが中西を囲むように並び、別れをテーマにした楽曲「交差点」を歌唱。涙をこらえながら歌い上げる彼女たちに対し、ファンは温かい拍手と声援を送った。その後、中西の「豊洲PIT、ひとつになってラストいきます!」というかけ声を合図にライブはラストスパートへ。11人は中西のモノローグで始まる「人生、すなわちパンタ・レイ」や、アンジュルムに改名後初めてつんく♂が提供した楽曲「恋ならとっくに始まってる」を立て続けに披露。ライブ本編の最後には「大器晩成」でファンとシンガロングを繰り広げた。

2014年12月に発表されたアンジュルムという現在のグループ名は中西が考案したもので、フランス語で天使を意味する「ange」と涙を意味する「larme」を組み合わせた造語。アンコールではその言葉をイメージさせる水色のドレスに身を包んだ中西がステージに現れ、メンバーやファンに対する思いをしたためた手紙を読み上げる。途中で言葉がつかえてしまい、笑いをこらえきれずに「誰か読んで!」と周りを和ませる場面もありつつ、彼女は「これからもいろんな涙のストーリーがありますように。みんなのことを見守っています! ほな!」と別れの言葉を贈った。

手紙を読み終えた中西は、元メンバーの福田花音が作詞作曲したソロ曲「天使の涙」を歌唱。さらにメンバー全員で「帰りたくないな」を優しく歌い上げた。今年7月にアンジュルムへの加入が発表された新メンバーの橋迫鈴は、「自分の中では気持ちの整理が付かなくて、頭が追いついていないんですけど、それを乗り越えて今回のツアータイトルである"Next Page"をめくっていけるようにがんばりたいと思います。中西さんにもその姿を見てもらいたいです」と意気込みを語り、伊勢鈴蘭は「もし中西さんに困難があったり、つまずいたときには支えていけるようになりたいです」とコメント。太田遥香は「大切な存在で、とても大好きです。これからも一緒にお出かけしたりしたいなって思っています」と中西への愛をアピールした。

中西と共にサブリーダーを務めてきた川村は「このツアーは5カ月間、別れと進化を繰り返してアンジュルムを作り続けてきた貴重なツアーでした。私は中西さんが名付けてくださったアンジュルムが大好きです」と述べ、船木は「中西さんとコンビを組んでるんですよ、“ふなか”コンビという縁起の悪いコンビを。今日ひさしぶりにやったんですよ! 最後にできてよかったなと思います」とファンを笑わせる。笠原桃奈は「中西さんが『別れ涙の雨が またひとつ私を強くしてくれた』と歌っていることに意味があるなと思って。私たちにとっても意味があって、それがアンジュルムを強くしてくれるなって思いました。中西さんの今後も応援してます!」と「天使の涙」の歌詞に触れながらエールを送り、上國料萌衣は「私もグループ加入時は何もわからないところからのスタートだったので、中西さんが声をかけてくれるのがすごくありがたかったです。幸せにしてもらったので中西さんには誰よりも幸せになってほしいです」と胸の内を語った。

3期メンバーの佐々木莉佳子は泣きそうになりながらも、「力及ばずかもしれませんが、これからは私たちが竹内さんをしっかりサポートしてアンジュルムを素敵なグループにしていきます」と宣言。同じく3期の室田瑞希も「2期の先輩方を見て、『私たちもあんなふうになれたらいいね』と思っていました。私達自身ももっともっと成長していかなきゃいけないと思っています。ご卒業おめでとうございます」と続けた。中西の同期であるリーダーの竹内朱莉は「卒業した同期のみんなは今活躍してて、かななんもそんな存在になっていくんだと思います。同期は離れ離れになりますけど、心の中にずっとアメリカは存在しています」と2期メンバーのブログのタイトル「アメリカにっき」にかけて挨拶し、「私はこのグループを引っ張っていかなきゃいけないし、みんなすごく頼もしい後輩ばかりなので、この先どうなるかわからないけど私は今後の未来が楽しみです。みんなそれぞれの道に行きますけど、それぞれの道が明るい方向になるように」とそれぞれの未来へ思いを馳せた。

そして11人はライブの人気ナンバー「46億年LOVE」で会場を盛り上げたのち、別れを前向きに歌った「友よ」を披露。中西は歌いながら竹内とハグを交わしたほか、11人全員で円陣を組み、オーディエンスに向かって笑顔で投げキッスした。最後に彼女は「私は8年間やってきたわけなんですけども、本当に皆さんがいたからがんばれました。だってコンサートにファンの人がいなかったら楽しくないじゃないですか」と感謝の気持ちを伝え、「皆さんとはもうなかなか会えなくなってしまうかもしれないんですけど、でもまたいつかアンジュルムを観に来るので、皆さん一緒に楽しい思い出を作りましょう。寒くなってきたので体調に気をつけて。今日こうやって歌うことができて、うれしかったです。思い残すことはありません。俺も? ならよかった。本当に楽しい時間をありがとうございました。元気でね。バイバイ!」と笑顔でファンに別れを告げた。

中西はアンジュルム卒業に伴い、芸能界から引退。アンジュルムは今後10人体制で活動し、3月末には船木がグループから卒業することが決定している。

アンジュルム「アンジュルム ライブツアー 2019 夏秋『Next Page』~中西香菜卒業スペシャル~」2019年12月10日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト

01. タチアガール
02. プリーズ ミニスカ ポストウーマン!
03. チョトマテクダサイ!
04. ええか!?
05. 私を創るのは私
06. マナーモード
07. 泣けないぜ…共感詐欺
08. 魔女っ子メグちゃん
09. ヤッタルチャン / 中西香菜、川村文乃、船木結
10. ショートカット / 竹内朱莉、佐々木莉佳子、伊勢鈴蘭、橋迫鈴
11. 有頂天LOVE / 室田瑞希、上國料萌衣、笠原桃奈、太田遥香
12. 寒いね。
13. 交差点
14. 臥薪嘗胆
15. 人生、すなわちパンタ・レイ
16. 恋ならとっくに始まってる
17. ドンデンガエシ
18. 大器晩成
<アンコール>
19. 天使の涙
20. 帰りたくないな
21. 46億年LOVE
22. 友よ

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