「アジアの島国、日本という国で生まれたSurvive Said The Prophetをぜひ体感して、音楽を通じて一緒にロックしてほしい」というバンドの思いのもと、国内外でライブが行われた今回のツアー。ワンマンライブ形式となった最終日には幅広い年齢層のファンが会場に詰めかけ、年内最後のサバプロのライブを楽しんだ。5人はこの日、1月15日発売の最新アルバム「Inside Your Head」から3曲を披露するなど、新旧交えたセットリストを用意。アンコールの「Conscious」まで計20曲にわたり、情感あふれるライブパフォーマンスと多彩なステージ演出で観客を熱狂させた。
新曲「MUKANJYO」でスタートしたこの公演は、序盤から「Fool's gold」「NE:ONE」と勢いのある楽曲が続けられる展開に。途中「I don’t care」「The Happy Song」で観客をクールダウンさせたかと思えば、テレビCMでおなじみの人気曲「Right and Left」を間髪入れずに繰り出すなど、緩急が際立つ構成でオーディエンスを引き付けていった。
中盤にはIvan(G)がアコースティックギターを手に、Yosh(Vo)と2人で「3 A.M.」をパフォーマンス。Yoshはバンドの初期に作ったこの楽曲について、「昔はお金がなくてスタジオとかにも行けなくて、家でもうるさいって言われるから演奏できなくて。それでもどうしても音楽がやりたくて、公園で深夜3時まで演奏していた曲」としみじみ語った。なお3月発売のシングル「Things Unsaid」で初めて音源化されたこの楽曲は、「Inside Your Head」にも収録されることが決まっている。これについてYoshは、アルバムバージョンは澤野弘之による壮大なストリングスアレンジが施されていることを明かした。
後半では、演出の華々しさと演奏の熱量がさらに加速していく。「s t i l l b e l i e v e」では、艶のあるギターサウンドと甘い歌声が混ざり合い、紗幕に映された映像と相まって場内がロマンチックなムードに染め上げられた。スモークが焚かれた「Spectrum」では、CDでCrystal LakeのRyoが担当しているシャウトパートをYudai(B, Scream)が再現。客席に向けて勢いよくスモークが噴射された「T R A N S l a t e d」ではYoshがダイブを見せるなど、終盤に向けて大きな盛り上がりが作られていった。しっとりとした余韻を残した「Follow」のあと、Yoshは「ゆったり終わるのはサバプロらしくないので、ダンサブルな曲を」と笑顔を見せ「HI | LO」をプレイ。5人はこの楽曲で楽しげに音を重ねて本編を締めくくり、最後にアンコール曲として「Conscious」を届けてツアーを終了させた。
サバプロは公演内で2月から全国ツアー「Inside Your Head Tour」を開催することを発表。このツアーは2月21日の東京・LIQUIDROOMを皮切りに、大阪・なんばHatchや新木場STUDIO COASTなど計23公演が行われる。
Survive Said The Prophet「Made In Asia Tour Final」2019年12月9日 新木場STUDIO COAST セットリスト
01. MUKANJYO
02. Fool's gold
03. NE:ONE
04. I don’t care
05. The Happy Song
06. Right and Left
07. found & lost
08. Ashes, Ashes
09. Bridges
10. S P I N E
11. 3 A.M.
12. UPLIFTED
・[ ](SE)
13. s t i l l b e l i e v e
14. Spectrum
15. T R A N S l a t e d
16. Network System
17. When I
18. Follow
19. HI | LO
<アンコール>
20. Conscious
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