lynch.葉月、カバーも多数披露したクラシカルなリサイタル「奏艶」

葉月（lynch.）が12月1日に東京・NEW PIER HALLで単独公演「奏艶」を開催。この記事では1日2部制で行われた公演のうち、第1部の模様をレポートする。

「奏艶」は今回で4度目となる葉月のソロコンサートで、第1部、第2部共にチケットは完売。ストリングスやピアノを取り入れたクラシカルな内容となっており、観客はドレスや着物など華やかな装いで来場した。葉月はシックなスーツ姿で登場し、この公演のために書き下ろしたナンバー「軽蔑」を1曲目に披露し、続けてlynch.の「D.A.R.K.」をクラシックアレンジで届けた。MCで葉月は「この荘厳な空気……MCのテクニックで粉々に破壊します。ようこそいらっしゃいました！」とユーモアを交えて挨拶してから、「最近はいろんな人がクラシックスタイルでのライブをやっているから差を付けたくて、音だけじゃなく照明などもチャレンジしてます」とこの公演に注ぐ姿勢をにじませた。その後、L'Arc-en-Ciel「花葬」や安室奈美恵「Dreaming I was dreaming」などのカバーを次々に届けたほか、前日にsadsのライブを観たことなどを話してから敬愛する清春へのリスペクトを込めて黒夢の「亡骸を」を歌唱。さらにLUNA SEA「FOREVER & EVER」、DIR EN GREY「ain't afraid to die」と葉月らしい選曲のカバーを歌い上げて観客を魅了した。

またライブ後半に葉月は、2019年で葉月名義で活動してから20周年であることに触れてから、「来年もさらに楽しくて、激しくて、素晴らしいもの見せられるようにしたいと思います」と決意を表明し、lynch.の「PHANTOM」「PHOENIX」を歌唱。さらにPay money To my Pain「ANOTHER DAY COMES」のカバーと、葉月が亡き祖父について書いた「ETERNITY」を丁寧に歌い、ステージをあとにした。

なおlynch.は「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の12月29日公演に出演。12月31日に愛知・Zepp Nagoyaで恒例のカウントダウンライブを実施するほか、2月8、9日にはZepp Nagoyaで豪華ゲストを迎えた主催イベント「BLACK BEAUTY BEASTS」を開催する。