MAN WITH A MISSION、音楽×映像コラボで最新アルバムの世界を表現

MAN WITH A MISSIONが本日6月9日に東京・お台場のSOUND & VISION X特設会場にて、ライブイベント「SOUND & VISION X Presents MAN WITH A MISSION "Chasing the Horizon" Special Live」を開催した。

スペースシャワーTV、KDDI、フジテレビが共同で企画制作するライブイベント「SOUND & VISION X」の第2弾として企画されたこのイベント。6月6日リリースのバンドのニューアルバム「Chasing the Horizon」の発売にあわせて実施され、第1部ではアートディレクター矢後直規とクリエイティブ集団1→10とのコラボステージが、第2部では普段のライブハウス公演さながらのパフォーマンスが展開された。またイベントの模様は全国の映画館で無料上映されたほか、第1部の様子はうたパスでも生配信。会場に集まった観客を含め多くのファンが、「MUSIC×CREATIVE」をテーマにした実験的なステージを見届けた。

第1部はバンドが演奏するアルバム「Chasing the Horizon」の楽曲にあわせて、矢後と1→10が制作した映像が、ステージ前方を覆う紗幕と後方に設置されたスクリーンに上映され、音楽と映像のコラボレーションが実現した。1曲目の「Take Me Under」では荒野を駆ける1匹のオオカミの映像が映し出される中、紗幕のうしろで5匹とサポートメンバーのE.D.ヴェダー（G）が熱演を披露。続いて「Hey Now」が始まると、Jean-Ken Johnny（G, Vo, Raps）が「元気ニシテルカ人間ノ野郎ドモ！」と叫びオーディエンスを熱狂させる。この曲では、ダンサブルなビートに乗せて、さまざまな角度から撮影したバンドの演奏シーンが上映されオーディエンスの視線を釘付けにした。

MCでJean-Ken Johnnyはメンバーを代表し、「本日ハ『Chasing the Horizon』発売記念イベントニヨウコソオイデクダサイマシタ。アートトテクノロジート音楽ノ融合ヲテーマニシテオリマス」とイベントのコンセプトを説明。「最後マデコノ特別ナイベント、楽シンデクダサイ」と目の前の観客と中継を楽しむファンに向けて呼びかけた。続けて披露された「Chasing the Horizon」では、紗幕に雪や木の葉が舞う映像を投影し、ステージ後方のスクリーンに躍動的に走る5匹のオオカミのアニメーションを上映。紗幕とスクリーンの間に立ったMAN WITH A MISSIONのメンバーはセッションを繰り広げた。

第1部の最後を飾った「Winding Road」では、地平線を追いかけ荒野や道を疾走するオオカミの群れが登場。冒頭の映像演出では1匹だったオオカミが仲間を増やしていくというストーリーが描かれ、曲のクライマックスでスクリーンには赤目のオオカミを描いたイベントのメインビジュアルが投影された。

第2部はバンドの演奏をメインにしたステージに。レーザーが飛び交う中で「database」が爆音で奏でられ、フロアの空気はヒートアップする。「Take What U Want」ではSpear Rib（Dr）がイントロのリズムを叩いた瞬間に大歓声が上がり、パンキッシュなサウンドに乗せてオーディエンスは激しく体を動かした。さらにJean-Ken Johnnyの「本邦初公開！」という言葉から、Spear Ribの刻むビートを中心に展開する「2045」へ。観客はライブ初披露となるダンサブルな新曲を全身で楽しみ、曲が終わると大きな拍手をメンバーに送った。Tokyo Tanaka（Vo）がフロアにマイクを向けシンガロングを誘った「Raise your flag」では、会場が一体感に包まれる。そんな空気の中、Jean-Ken Johnnyは最新アルバムがバンドにとって自信作となったことを明かし、「メチャクチャ聴イテイタダキタイト思イマス」と語った。そして壮大なスケールを描き出す「My Hero」で本編を締めくくった。

メンバーが去ったあとも、まだ“食い足りない”とばかりにフロアから「焼肉コール」が沸き起こる。それに応えてメンバーが続々と姿を見せ、Jean-Ken Johnnyは「オ言葉ニ甘エマシテ、アト少シダケ」と挨拶。2018年後半はライブ三昧であることを予告すると「オオカミタチニ会イニカカッテキナサイ！」と口にする。その後、イベントを締めくくるナンバーとして届けられたのは、ノイジーでボルテージの高い「Freak It!」。激しく熱い余韻を残し5匹はステージをあとにした。