今回の公演はイ・ジョクが4月にベストアルバム「イ・ジョク BEST SELECTION~よかった~」をリリースしたことを記念して行われたもの。彼は東京では3年ぶり、大阪では初となったワンマンライブでエレピやアコギなどさまざまな楽器を用いてパフォーマンスを繰り広げた。この記事では東京・LIQUIDROOM公演の模様をレポートする。
東京でのワンマンは「歌」で幕開け。イ・ジョクは「一緒に歩こうか」を力強く歌い上げたのち、「やっぱり緊張しちゃいますね。歴史的な日本ツアーの初日です。歓迎します」と日本語で挨拶した。彼が自身のライブについて「韓国では一度も観たことがない人はいるけど、一度しか観ない人はいないのがイ・ジョクのコンサートだと言われています」と語ると、場内は温かい拍手に包まれた。
その後もイ・ジョクは、歌唱曲について日本語で解説しながらライブを進行していく。「もつれた糸を引っ張ると固く結ばれてしまうように、失恋のあとの悲しい恋の痕跡を書いた曲」だという「結び目」や、「結婚して3年目ぐらいに作った」と笑った「喧嘩」など、日常の出来事をモチーフにしたラブソングをときに切なく、ときにエモーショナルに披露。「5年前に書いた曲です。歌うたびに未来を想像しちゃいますね」と語った「二十年が経った後」では、ボーカルにエフェクトをかけて歌唱した。アップテンポなロックナンバー「君と」で彼がシャウトすると、客席は大盛り上がり。ラッパーであるキム・ジンピョとのデュオグループ・パニックのナンバー「UFO」では手拍子やジャンプに加えて、大合唱も巻き起こった。
イ・ジョクは韓国では一番人気があるというプロポーズソング「よかった」を歌い終えると、「次がこの公演のハイライトじゃないかな? 日本語の歌を歌います」と告げてRADWIMPS「前前前世」をカバー。この楽曲を歌い切ると、彼は「しんどかった。何回か噛みました」と謝りながら、「バラードじゃなく、あえてギャップのある歌を選んだ」と選曲の意図を明かした。その後イ・ジョクはファンキーな「片思い」、ライブでは欠かせないナンバー「空を駆ける」でオーディエンスを楽しませ、「また日本に招待してください。カムサハムニダ。ありがとうございました」と大きく手を振ってステージをあとにした。
本編終了後も鳴り止まない拍手と歓声に応え、イ・ジョクはバンドメンバーを引き連れて再びステージに登場。パニックの楽曲「左利き」をジャンプしながら熱唱した。最後に彼は「次回はまた違う感じの公演を準備してきます」とファンとの再会を約束。両手でハートマークを作り、投げキッスでライブを締めくくった。
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- LEE JUCK(イ・ジョク)|ポニーキャニオン
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】イ・ジョク、3年ぶり東京ワンマンで「前前前世」カバー https://t.co/5pqDd5zL6d https://t.co/M8zW8A6qaB