走り続けるdustbox、3年ぶりLIQUIDROOMワンマンで「これからも夢を見る」

1

544

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 113 417
  • 14 シェア

dustboxが3月9日に東京・LIQUIDROOMにてワンマンライブ「dustbox One Man Show -Overcoming-」を開催した。

「dustbox One Man Show -Overcoming-」の様子。(Photo by JON...)

「dustbox One Man Show -Overcoming-」の様子。(Photo by JON...)

大きなサイズで見る(全7件)

SUGA(Vo, G)(Photo by JON...)

SUGA(Vo, G)(Photo by JON...)[拡大]

「Starting line」をSEにステージに登場した3人は、SUGA(Vo, G)の「Overcomingへようこそ!」との挨拶に続き、「Try My Luck」でライブをスタートさせる。イントロでSUGAとJOJI(B, Vo)はジャンプし、フロアにはクラウドサーフやモッシュがひっきりなしに発生するなど場内はさっそく大盛り上がりに。バンドはさらに「All up to me」「Riot」を続けて場内の温度を引き上げていった。

JOJI(B, Vo)(Photo by JON...)

JOJI(B, Vo)(Photo by JON...)[拡大]

そんなフロアを見てSUGAは「最高じゃねえか!」と大喜び。JOJIはひさしぶりのワンマンライブを前にメンバー3人が緊張していたと明かしたのち「ここに立って、全員味方だってことに今さら気付いた」と安堵の表情を見せた。またLIQUIDROOMでワンマンライブを行うのは、2015年3月の前ドラマー・REIJIの脱退ライブ以来だということに言及し「あれから3年かあ」と感慨深くつぶやく。SUGAは、対バンがいないことからワンマンはあまり気が進まないと言いつつも「やってみると楽しいですね」と声を弾ませた。

YU-KI(Dr)(Photo by JON...)

YU-KI(Dr)(Photo by JON...)[拡大]

この日を前に、Twitterにてファンからリクエストを募っていた彼ら。セットリストの半分ほどがリクエスト曲だと明かし、昨年発売の最新アルバム「Thousand Miracles」収録曲「Dive」や2005年5月発売のミニアルバム「Mr.Keating」収録曲「Time to wake」、2001年発売の1stシングル「Promise you」表題曲など新旧の楽曲を次々と投下していく。SUGAがメランコリックなギターフレーズを繰り出してから始まった「Pieces of my heart」では、それまでの勢いあるステージから一転、バンドは浮遊感あるサウンドで場内を包んだ。

中盤、JOJIとYU-KI(Dr)がステージを去り、SUGAが1人残る。彼は「この曲はそのうちバンドサウンドで音源化されると思う」と話してから、2016年5月に行われたライブツアー「skyrocket Tour 2016」最終公演で配布されたデモCD収録曲「Teardrops On Your Cheek」を弾き語りでしっとりと聞かせる。終盤のブレイクではステージ袖を見やり「JOJI、コーラスやってもらってもいい? この曲ハモりがキレイでさ」とJOJIを招集。JOJIはステージに駆けつけると、SUGAの言葉通り、絶妙なコーラスワークでオーディエンスを魅了した。YU-KIもステージにそろうと、彼らは現在レコーディング中だという新作から“一番難しくて一番激しい”新曲「Farley」を初披露。同曲演奏前には、曲中のコールパートのレクチャーを事前に行うかどうかをファンと相談する場面もあり、彼らはフランクに場内の一体感を作り上げていった。

「dustbox One Man Show -Overcoming-」の様子。(Photo by JON...)

「dustbox One Man Show -Overcoming-」の様子。(Photo by JON...)[拡大]

「本当に幸せだわ」と感激した様子を見せるSUGA。終盤には「Overcoming」という今回のライブタイトルについて「乗り越えるとか克服するという意味で。オレらはいろんなことがあったけど活動を止めたことがないんだけど、やってこれたのはみんなのおかげです。オレらはまだまだ夢を見てて……子供みたいな大人です。これからも夢を見させてください」とファンへメッセージを贈った。感動的なムードが広がる中、バンドはSUGAの弾き語りから始まるミディアムチューン「Never Ending Dream」を丁寧に届けた。SUGAとJOJIがステージ前方のアンプに腰掛けて、ゆったりとイントロを弾き始めた「Life is Beautiful」ではアウトロで大合唱が発生。SUGAはその様子をうれしそうに見ていた。そしてSUGAが「ここから飛ばすぞー!」と声を上げ、ライブはラストスパートへ。フロアにいくつもサークルが発生した「Hurdle Race」ではYU-KIが椅子から立ち上がり、フロアを覗き込む場面も。3人は楽しそうに「Twilight」「Tomorrow」を続けて、熱気に包まれる中、本編を終えた。

アンコールで「4592436305」をSEにステージに登場した3人は「Right Now」「Break Through」で再び場内をヒートアップさせる。そして「せっかくだからYU-KIがやったことない曲を」と前置きし、SUGAが「フェスに出始めた、バンド10周年を迎える頃に作った曲です。みんなが楽しそうにしてる姿を歌にしました」と説明してから「Tears Of Joy」をプレイ。アウトロでは盛大なシンガロングが場内に響き渡り、感動的なムードに包まれた。ダブルアンコールでもSUGAは「最高じゃないですか、この景色!」としきりに感激の言葉を重ねる。そしてバンドは「Bitter Sweet」を演奏。ラストナンバー「No More Tequila」では間奏でSUGAとJOJIがビールを飲み干して、楽しげなムードに包まれる中、バンドはワンマンライブの幕を下ろした。

この記事の画像(全7件)

dustbox One Man Show -Overcoming-
2018年3月9日 LIQUIDROOM セットリスト

SE:Starting line
01. Try My Luck
02. All up to me
03. Riot
04. Sunburst
05. Rain or Shine
06. Dive
07. Not Over
08. Time to wake
09. Maze-Struggling In The Darkness-
10. Place in the Sun
11. Rise Above
12. Still Believing
13. Carry On
14. Promise You
15. Pieces of my heart
16. Jupiter
17. Teardrops On Your Cheek(acoustic)
18. Farley(※新曲)
19. Here Comes A Miracle
20. Resistance
21. Dance Until Morning
22. Sun Which never sets
23. Never Ending Dream
24. Life is Beautiful
25. Stand By Me
26. Hurdle Race
27. Twilight
28. Tomorrow
<アンコール>
SE:4592436305
29. Right Now
30. Break Through
31. Tears Of Joy
32. Next Story
33. Just One Minute
<ダブルアンコール>
34. Bitter Sweet
35. No More Tequila

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】走り続けるdustbox、3年ぶりLIQUIDROOMワンマンで「これからも夢を見る」(写真7枚) https://t.co/zsDebk096m https://t.co/4b3ZCBLqeV

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 dustbox の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。