39degrees現体制ラストライブ「この3人でバンドをできたことを誇りに思う」

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39degreesが3月20日にライブツアー「グッバイバクツアー」の最終公演を東京・町田SDRにて開催した。

39degrees「グッバイバクツアー」東京・ 町田SDR公演の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

39degrees「グッバイバクツアー」東京・ 町田SDR公演の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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「グッバイバクツアー」はワタナベバク(Dr, Cho)の脱退に伴い実施されていたもの。ツアーファイナルおよびワタナベにとってラストステージとなったこの日は、バンドのホームである町田SDRを舞台に、彼らが敬愛する先輩バンド・SPACE BOYSとのツーマンライブとなった。

SPACE BOYS(Photo by PE-SK)

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39degreesと親交の深い飛田佳祐氏による20分間の前説ののちステージに登場したSPACE BOYSはシンガロングから始まる「Never Repeat」でライブの口火を切る。「SPACE BOYSは39degreesのためならなんでもできます。最後までこの言葉に恥じない歌を届ける!」と意気込んだ彼らは「Angelina」「Turning Point」とメロディアスな楽曲を投下して場内の温度を一気に引き上げていった。MCでは小池亮(Dr, Backing Vocal)が「ワンマンライブでもよかったのに(競演相手として)僕らを選んでくれたのはバクだった」とエピソードを語り、「バク! ここまで39degreesを続けてくれてありがとう」とワタナベへメッセージを送る。田畑孝輔(G, Vo)も「あいつら終わりじゃないからね。これまでの39degreesも、これからの39degreesもどっちも好きでいてくれよ。頼んだぞ!」と先輩らしい愛あるコメントを続け、39degreesへバトンを渡した。

39degrees(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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そして39degreesのアクトへ。バンドウナオト(G, Vo)の鳴らすメランコリックなギターをBGMにクリハラコウキ(B, Vo)が「2009年から8年間、ただひたすら走ってきました。明日以降のことは明日考えます。今日は70分思いっきりやって帰ります。だからシケたツラしてんじゃねえぞ。思いっきり前向いて胸張って精いっぱい歌って帰ります。よろしく!」と語り始める。加えて「ただ1つ言うならこの端っこの町の俺を見つけてくれてありがとう」と優しく言い、「reunion」の演奏へとなだれ込んだ。冒頭部分を歌い終えるとバンドウも「バク、お疲れー! 楽しかったー! 祭りじゃー!」と叫び、バンドはワタナベの繰り出す力強いビートに乗せて同曲をプレイ。超満員のフロアからは盛大なシンガロングが上がり、さっそくクライマックスのような盛り上がりとなった。

ワタナベバク(Dr, Cho / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

ワタナベバク(Dr, Cho / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

1曲目を終えるとバンドは「THE NINTH APOLLO、東京都町田市、39degreesです。よろしく!」とおなじみのあいさつをし、ワタナベの高速ビートが光る「at peep of the day」「S.C.S」などアッパーチューンを連投していった。一気に8曲を畳み掛けると、普段あまりMCをしないワタナベが「皆さん、本当にありがとうございます」と口を開く。続けて彼は「やれることやって、楽しんで、ハッピーに帰りたいと思います」と心境を述べた。バンドウはワタナベがよくツアー中に食べていたお菓子について話すなど、相変わらずのユーモアあふれるMCで場内を和ませたのち、「楽しみにしてきたんで、ウルウルしないでいてよ」とファンへメッセージを送ってライブを再開した。

クリハラコウキ(B, Vo / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

クリハラコウキ(B, Vo / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

バンドウナオト(G, Vo / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

バンドウナオト(G, Vo / 39degrees)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

後半戦の最初を飾る「It's my fault for believing you」の演奏前には、バンドウの提案により普段バンドウが言う「拳を上げろー!」という煽りをワタナベが担当。場内をさらにヒートアップさせると、バンドはさらに「SEARCHLIGHT」「the birth. (six day trip)」「Ery」といったキラーチューン、3人で初めて作った曲だという「snow,snow,snow」などを次々と届けていった。ワタナベが丁寧に刻むリズムに乗せて、クリハラは長髪を振り乱し、バンドウはジャンプを繰り返すなどダイナミックにプレイ。オーディエンスもシンガロングをしながらモッシュやクラウドサーフを繰り返して、場内は灼熱状態となった。

39degrees「グッバイバクツアー」東京・ 町田SDR公演の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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終盤のMCでバンドウは「この3人じゃなきゃ無理だったなって思うことがたくさんあって……俺の超絶面白いボケもバクのツッコミがなかったら完結しなかったもんね(笑)」と冗談交じりに語り、「39degreesという形でここまで走ってこれてよかった。この3人の39degreesは今日で終わりますけど、俺は1秒も間違ってなかったと思っています。俺はこの3人でバンドできたことをすごく誇りに思う」と胸を張った。またクリハラは結成からこれまでを振り返ったのち「8年間、こんな日に別れの言葉を言うためにやってきたわけではありません。この1曲に込めれねえくらいならとっくにステージを降りてるって。だから頼むから悲しい顔をしないでくれ」と語る。さらに「39degreesがいてくれてよかったと思ってもらえているなら、同じくらい、やってきてよかったって思ってます!!」と叫び、バンドはクリハラの「希望のあるところに人生があるっていう曲」という曲紹介ののち本編のラストナンバー「Where there's hope,there's life」を渾身の力で演奏。場内には感動的なムードと盛大なシンガロングが広がった。アンコールでバンドは、結婚した友達に作ったという「Call a spade a spade」を演奏。そしてワタナベが「これからも39degreesは続いていくんでよろしくお願いします」とあいさつすると、3人は向かい合い、最後に「Faraway」を届けて、現体制最後のライブを締めくくった。

なお39degreesは今後、サポートメンバーを迎えて活動を継続していく。

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グッバイバクツアー 2017年3月20日 町田SDR セットリスト

SPACE BOYS

01. Never Repeat
02. Angelina
03. Turning Point
04. Same At The Start
05. made me fine day
06. Focus
07. Ready Again
08. Another World
09. Rain
10. Go Your Way
11. Call My Name
12. Yesterday's Me

39degrees

01. reunion
02. Heartrending
03. at peep of the day
04. MEAN STREETS
05. Clarification
06. S.C.S
07. not in my lifetime
08. I'll be right here
09. It's my fault for believing you
10. Clues is your beside
11. Under the same sky
12. SEARCHLIGHT
13. the birth. (six day trip)
14. Ery
15. snow,snow,snow
16. Against elegies
17. Freesia
18. Stellar wind
19. The Answer
20. Where there's hope,there's life
<アンコール>
21. Call a spade a spade
<ダブルアンコール>
22. Faraway

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