このツアーは3月22日にメジャーデビュー作となる「LET FREEDOM RING」をリリースすることを記念し、全国5会場にて開催されている。中間地点となった東京公演の会場には約1600人のファンが集結し、2時間にわたるステージを堪能した。
昨年からストリングスを従えたクラシックスタイルでのコンサートを中心に開催してきた尾崎だが、今回のツアーはオールスタンディングの観客を前にしたバンドスタイル。尾崎は「LET FREEDOM RING」の文字を記した黒いブルゾン姿でステージに現れ、オーディエンスに向けて「東京、元気かい? 『LET FREEDOM RING TOUR』、東京公演始まるぜ!」と勢いよく呼びかけた。
この日は「LET FREEDOM RING」に収録される新曲や、父・尾崎豊の「I LOVE YOU」「僕が僕であるために」など、アンコールまで含めて全16曲を披露。温かみのある心地よい歌声とエモーショナルなギターを会場に響かせる。また楽曲の世界を表現した映像や、尾崎が1人で弾き語るアコースティックコーナーなど、多彩な演出でもファンを楽しませた。
尾崎は「LET FREEDOM RING」の楽曲「サムデイ・スマイル」を歌う前、この日からちょうど6年前の東日本大震災を受けて被災地にボランティアに行ったことをきっかけの1つとして、この曲を作ったことを明かす。「避難所で一緒に遊んだ子供たちに『前を向いていこうよ』と言ってあげたかったけど、その場で言っても現実味もなかった。そんな思いを込めて、この曲を聴いた人に今日を生きていることの素晴らしさを感じてほしいと思って作りました」という彼の言葉と、その後に続いた歌声に、オーディエンスは真摯に耳を傾けていた。
本編の最後に尾崎は音楽と向き合ってきたこの2年間の試行錯誤を露わにしながらも、「音楽を通じて世の中をよくしたい。音楽を通じて、自分の心と向き合うのが僕のアーティストとしての使命だと思います」とさらなる飛躍を誓い、大きな拍手を浴びた。そしてアンコールでは今年の秋に大阪と東京で新たなワンマンライブを行うことを発表し、ファンを大喜びさせた。
今回のツアーではこのあと3月15日に愛知・THE BOTTOM LINE公演を実施。3月24日の新潟・新潟LOTS公演でファイナルを迎える。
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- HIROYA OZAKI
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尾崎裕哉、ツアー東京公演で1600人圧倒「音楽を通じて世の中をよくしたい」 #SmartNews https://t.co/jPSVjmQark