SCREW、完全燃焼ライブで10年の活動に幕「たくさん夢を見させてくれてありがとう」

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SCREWがライブツアー「SCREW LAST LIVE TOUR『BREATHE ONE'S LAST BREATH…』」の最終公演を11月1日に東京・TSUTAYA O-EASTで開催。このステージをもってSCREWは10年に渡る活動に幕を降ろした。

(撮影:小財梨佐)

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鋲(Vo)(撮影:小財梨佐)

鋲(Vo)(撮影:小財梨佐)[拡大]

バンドの最後の勇姿を見届けに駆けつけた多くのオーディエンスの前にメンバー4人が現れると、すさまじい破裂音と共に「Death's door」からライブがスタート。硝煙の匂いが漂うフロアに向けて「アナフィラキシー」を畳み掛け、噴出する大量のCO2が会場の興奮をさらに高めていった。

中盤になると彼らはバラードナンバーを立て続けに披露。ミラーボールが幻想的に輝く中で届けられた「樹海ニ咲ク愛」や、真っ白な光にステージが包まれた「Teardrop」、和己(G)がアコースティックギターを奏でた「REMEMBER ME」など、ドラマティックな楽曲でオーディエンスを魅了していく。そして「最後までぶっとばしていくからついてこい! 愛してやっからよ!」という鋲(Vo)のシャウトから、ライブは終盤戦に突入。エレクトロサウンドを取り込んだラウドロック「FUGLY」を皮切りに、彼らは「DIE・KILLER・DEAD」「Barbed wire」「DEEP SIX」などキラーチューンを連発した。

和己(G)(撮影:小財梨佐)

和己(G)(撮影:小財梨佐)[拡大]

「本編おつかれ!」という鋲の声で幕を開けたアンコールでは、オーディエンスがタオルを回しながらメンバーの名前を叫ぶ「ムラッキーヘビーマーチ」など、彼らの曲の中でもポップ色が強いナンバーを披露。「七色」では「おまえらの笑顔をもっと見せてくれ」という声に煽られ、会場中で合唱が沸き起こった。

そんなポジティブな空気から一転し、ダブルアンコールでは「VEGAS」「惨殺Fiction」「RAGING BLOOD」といった凶暴なナンバーを続々パフォーマンス。「S=r&b」では絶え間なくステージ目がけてクラウドサーフするオーディエンスに向けて「バテてんじゃねえぞ!」と鋲が煽る。そしてトリプルアンコールとして最後の1曲を披露するところで、鋲がゆっくりと「今日はいつも以上にみんなの愛を感じました。2006年4月23日から今日まで、たくさんの夢を見させてくれて本当にありがとうございました。最後の最後まで紫に染まり続けてくれて本当にありがとう。残り1曲となりましたが、感謝の気持ちを込めて、この曲を歌わせてください」と語り、紫色のテープが空高く発射される中でラストナンバー「Dearest Wish」が披露された。

マナブ(G)(撮影:小財梨佐)

マナブ(G)(撮影:小財梨佐)[拡大]

全30曲、3時間を超える解散ライブを終えると、メンバー1人ひとりがフロアに向けて感謝の気持ちを伝える。ジン(Dr)は「解散を発表して半年、長いようであっという間でした。SCREWのジンとして、マナブ(G)と和己と鋲と、そして(バンドを脱退した)ゆうととルイと、同じ仲間として活動できたことをすごく誇りに思います。明日からSCREWの活動はなくなるけど、絶対にみんなの心にSCREWは残っていくと思うので、あえて言います。これからもよろしくお願いします」とコメント。マナブは「夢のように一瞬で過ぎた日々だったと思います。いつかのライブで、鋲くんが僕のことを『月みたい』って言ってたんですけど、本当にその通りだなと思って。みんなが照らしてくれたから、僕でも光らせてもらえました。ありがとうございました。みんなと過ごした日々は一生忘れません。10年間ありがとうございました!」と感謝の気持ちをファンに伝えた。

ジン(Dr)(撮影:小財梨佐)

ジン(Dr)(撮影:小財梨佐)[拡大]

和己は「僕たちだけの力では、10年という数字を超えることはできなかったと思います。ここにいる人たちの協力があってこそ、ここまでやってこれたんだと思っています。SCREWのメンバーが、僕にとってなによりの宝でした。10年間、ここでギターを弾かせてくれてありがとうございました。そして、10年間応援してくれてありがとうございました。幸せでした」と語り、鋲は「正直、ここまで長く続くと思っていたなかった自分もいるし、明日からSCREWの鋲じゃなくなるっていうことが全然実感がなくて、正直、泣けない自分がいます。きっと、明日1日中泣いてるのかなと思うんですけど。この4人が出会ったのは本当に奇跡だと思うし、いろんな奇跡が重なり合って、今までやってこれました。ありがとうございました」と胸中を吐露した。

4人は最後に手を取り合い、オーディエンスとともにジャンプして、SCREWの10年間の歴史に幕を降ろした。終演のアナウンスが流れたあとも観客はメンバーへ感謝の気持ちを伝えようと、何度も大きな叫び声をあげていた。なお、この公演の模様はライブDVDとして、PS COMPANY ONLINE SHOPにて完全受注生産販売される。受付期間は12月1日23:59まで。発送は2017年2月上旬を予定している。

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SCREW「SCREW LAST LIVE TOUR『BREATHE ONE'S LAST BREATH…』」
2016年11月1日 東京都 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. Death's door
02. アナフィラキシー
03. Thirty♂Revolver
04. KAIROS
05. Gather Roses
06. UNWORLDLINESS KINGDOM
07. Fester
08. DUALITY
09. 樹海ニ咲ク愛
10. Teardrop
11. REMEMBER ME
12. 微笑みを亡くした愛と自由
13. NAMU AMIDA BUDDHA.
14. 絶望の讃美歌
15. FUGLY
16. CAVALCADE
17. Get You Back
18. DIE・KILLER・DEAD
19. Barbed wire
20. DEEP SIX
<アンコール>
21. ムラッキーヘビーマーチ
22. スカーレット
23. 桜の雨
24. Cursed Hurricane
25. 七色
<ダブルアンコール>
26. VEGAS
27. 惨殺Fiction
28. RAGING BLOOD
29. S=r&b
<トリプルアンコール>
30. Dearest Wish

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