BLUE ENCOUNT史上最大規模ワンマンツアー「≒U」千秋楽でメンバー男泣き

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BLUE ENCOUNTが1月17日に東京・Zepp Tokyoにてワンマンツアー「TOUR2015-2016『≒U』」の最終公演を実施した。

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

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バンドは昨年11月より最新アルバム「≒」を携えて全国9会場を行脚。チケットは全公演完売し、各地とも熱い盛り上がりを見せた。

田邊駿一(Vo, G)(撮影:浜野カズシ)

田邊駿一(Vo, G)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

江口雄也(G)(撮影:浜野カズシ)

江口雄也(G)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

ステージを覆っていた紗幕に4つのシルエットが浮かび上がる形でライブはスタート。「ウオー!」と怒号のような歓声が沸く中、1曲目として「KICKASS」がフロアに叩き込まれ、オーディエンスのテンションはいきなりピークに達した。さらに江口雄也(G)の奏でる切れ味鋭いギターにあわせて青いレーザー光線が飛び交った「DAY×DAY」、辻村勇太(B)のスラップベースが強烈なグルーヴを作り出した「D.N.K」と続き、フロアの熱気はどんどん上昇していく。田邊駿一(Vo, G)は「すげえ……ヤバイなあ」と観客で埋め尽くされたフロアを見渡し、「今日、全員でぶっ倒れるまで楽しみましょう!」と叫んだ。そんな言葉を経て「JUST AWAKE」から次のブロックが始まり、4人は気迫たっぷりのプレイを展開していく。辻村は「いこうぜ!」「ついてこい!」と煽り、田邊はオーディエンス1人ひとりに語りかけるように熱唱。高村佳秀(Dr)は力強く躍動感のあるビートで会場を揺らした。

ツアーファイナルということもあってか、田邊は普段のライブ以上にテンションの高いMCを展開する。「めっちゃ最高だよ、ありがとう」と観客へ感謝の思いを伝えつつ、互いへの思いやりや愛情を忘れずにライブを楽しんでほしいと熱弁した。そして「ブルエン史上最大の愛を見せてやろうぜ!」という宣言から中盤戦に突入。「ロストジンクス」では江口と辻村がステップを踏みながら互いの音をぶつけ合い、「JUMP」ではフロント3人がタイトル通りジャンプをしながら楽しそうに楽器を奏でる。高村がバスドラを踏みながら観客とともにコール&レスポンスを繰り広げた「HEEEY!」でフロアの一体感は強固なものになり、痛快なバンドサウンドがさく裂する「SMILE」ではメンバーと観客の笑顔が大きく弾けた。

辻村勇太(B)(撮影:浜野カズシ)

辻村勇太(B)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

「最高だよ。愛おしいよ。そんなみんなに書いた曲をやらせてください」という紹介から田邊が歌い出したのは「EVE」。観客はじっと立ち尽くし、青白い照明の下で4人が奏でるミディアム テンポのラブソングに聴き入った。静まり返ったままのフロアに向けて披露された「はじまり」では、ドラマチックなサウンドを彩るように天井から泡が雪のように舞い、美しい景色を描き出す。

その後のMCは、メンバーが互いのあだ名を付け合ったり、観客の質問に答えたりと和やかなムードに。「メンバーと付き合うなら誰?」という質問には田邊と江口が辻村を選び、辻村は高村を選び、高村は江口を選ぶ結果に。ただ1人、誰からも選ばれなかった田邊は「千秋楽なのにこの有様。ツアー中で一番傷付いた……」とふてくされるも、「いいよ! 傷だらけで歌ってやるよ!」と開き直る。そして、ライブアンセムとして浸透し始めている「LIVER」で後半戦の口火を切った。

田邊駿一(Vo, G)(撮影:浜野カズシ)

田邊駿一(Vo, G)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

いよいよライブも終盤というとき、田邊はとつとつと語り始める。メジャーデビューを果たしたものの思うような結果が出せず悔しい思いをしたこと、売れることを意識して曲を作ったもののその仕上がりに満足がいかず楽しくなかったことを口にする。彼は言葉を絞り出すようにしながら、「でも、みんながライブを通して『どうでもいいからお前はお前の歌を歌え』って教えてくれた」「俺は、この場所を守り続けるために音楽を作り続けようと思った。あんたが好きな曲を作り続けようと決意したの、やっと。俺らの音楽と出会ってくれてありがとうございます」と涙ながらに語った。そして田邊は大きく息を吸うと「もっといい景色見に行こうな。連れていくよ」と10月9日に東京・日本武道館でのワンマンライブが決まったことを発表した。この日一番の歓声と拍手が起きる中、メンバー4人は涙を流しながらフロアに向かって深く頭を下げる。田邊は頬を伝う涙を腕で拭いながら「100人の人に1%愛される人間じゃなくて、1人のやつから100%愛される人間になって、そのたった1人を何人にも増やしてホントにすげえ世界作って、みんなでこの曲を歌おう」と「もっと光を」を声を震わせながら歌い出す。田邊の歌を支えるようにオーディエンスは大合唱し、江口、辻村、高村は負けじと力強いプレイを繰り広げる。最後はまばゆい光がステージとフロアを包み込んだ。

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)

BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」1月17日の東京・Zepp Tokyo公演の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

アンコールは高村が気合いの入った物販紹介をしたり、田邊が会場の熱気を伝えるようにステージ上からツイートをしたりとマイペースに進行。またステージ前方のファンからメッセージ入りのフラッグをプレゼントされると、メンバーは満面の笑みを浮かべた。4人はそのお返しとばかりにしっかりとフロアを見渡しつつ「パラノイア」「ワナビィ」「HANDS」というアッパーチューンを連続でプレイ。最後まで全身全霊のパフォーマンスを繰り広げて、キャリア史上最大規模のワンマンツアーに幕を下ろした。

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BLUE ENCOUNT「TOUR2015-2016『≒U』」
2016年1月17日 Zepp Tokyo セットリスト

01. KICKASS
02. DAY×DAY
03. D.N.K
04. JUST AWAKE
05. TAKEN
06. MEMENTO
07. ロストジンクス
08. JUMP
09. HEEEY!
10. SMILE
11. VOICE
12. EVE
13. はじまり
14. LIVER
15. THANKS
16. NEVER ENDING STORY
17. ONE
18. アンバランス
19. もっと光を
<アンコール>
20. パラノイア
21. ワナビィ
22. HANDS

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