SRAM、単独ライブでシーナに捧げる「ユー・メイ・ドリーム」

LinQのロックユニット・SRAMが3月22日に福岡・DRUM Legendにて「SRAM ‘H''BEAT LIVE Beat#1」と題した単独ライブを開催した。

6月9日に待望の3rdシングル「ユー・メイ・ドリーム / 可愛いアノ娘」をリリースするSRAM。シングルの表題曲の1つである「ユー・メイ・ドリーム」はSHEENA & THE ROKKETSのカバー。メインボーカルのMYUは「シーナさんと共演したくてこの曲を選んでもらったのに、トラックダウンが終わったのがシーナさんが亡くなった翌日だったので結局聴いてもらうことができませんでした。私の夢だったのに」とコメントしており、この日はその思いをぶつけるように終始激しいライブを繰り広げた。

松永浩（G）、梶浦雅弘（Dr）、長野裕治（B）のTeam SRAMの演奏に乗せてメンバーがステージに登場すると、まずは「BOYS&GIRLS」からライブをスタートさせる。メンバーが拳を高く掲げると、オーディエンスも同じ仕草で応えた。ここで5人は1stシングル「レモンティー」、初披露となるARB「喝！」のカバーを投下し、さらに会場全体を盛り上げた。

ここでMYUは「ユー・メイ・ドリーム」を歌唱することをファンに告げる。「シーナさんの魂を受け継いでこれからたくさんの人にこの曲を送り、私たちも歌い続けたい」と宣言し、同曲を熱唱して大歓声に包まれた。

ライブ中盤ではMYU以外のメンバーが歌う「ROSIE」や、「チェリーに首ったけ」「LET’S ROCK（DAN DAN）」などを次々と届け、1年半活動してきたグループの成長した姿をファンに見せつけた。そして終盤、TH eROCKERSの「可愛いアノ娘」を熱唱した5人は大歓声に包まれてライブ本編を終える。SARAの「次が最後の曲！」という声にオーディエンスからは「まだ足りない！」といったラブコールが起こったため、急遽「恋をしようよ」をセットリストに追加。メンバーからの「俺はただお前とやりたいだけ！」という際どい煽りに対し、オーディエンスは「やりたいだけ！」と返し、LinQの公演にはない空間を作り上げた。

ラストナンバー「Cadillac」ではメンバーとTeam SRAMの圧倒的な演奏が融合し、この日一番の盛り上がりを見せてライブは幕を閉じた。SRAMのライブは毎月定期公演として開催される予定。次回は同会場にて5月17日に実施される。

なお終演後、メンバーはこの日のライブを振り返って「素晴らしいバンドメンバーさんとファンの方に囲まれ、さらにチケットもソールドアウト。いい経験になりました。定期的なワンマンライブを重ねて行って、自分たちにしか創り出せない空間、メロディを探して行きたいと思います」（SARA）、「自分の未熟さに改めて気付いたライブでもありました。もっと自分が成長すれば、これからもっともっと最高のライブができるに違いない！ これからのSRAMに期待してほしいです」（AYA）、「SRAM初ワンマンライブ、楽しかったのはもちろん、すごく熱いライブで最高のステージになりました！ もっともっと成長して、また博多めんたいロックを盛り上げます!!」（MYU）、「今回『喝！』と『ROSIE』を初披露させていただいたんですけど、これも会場が一体になって楽しめる曲だからこれからSRAM風にもっともっと染めていきたいわね！ 今回のライブを生かしていくので次回も楽しみにしていてちょうだい！」（ROU）、「反省点もたくさんあって、ライブ後にMYUがすごく落ち込んでいたのでメインボーカルが気持ちよくライブを終えられるように私たち4人がもっと彼女を支えていきたいです。次回のライブも今からすごく楽しみです！」とそれぞれコメントを寄せた。