HYDE、憧れのニッキー・シックスとのコラボに「泣きそう」

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VAMPSが企画するライブイベント「VAMPARK FEST」が、2月18日と19日の2日間にわたって東京・日本武道館にて開催された。この記事ではVAMPS、Buckcherry、sads、Sixx:A.M.が出演した2日目の模様を紹介する。

ニッキー・シックスとHYDE。(撮影:今元秀明、岡田貴之)

ニッキー・シックスとHYDE。(撮影:今元秀明、岡田貴之)

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Buckcherry(撮影:今元秀明、岡田貴之)

Buckcherry(撮影:今元秀明、岡田貴之)[拡大]

■Buckcherry

初日の負けず劣らずの熱気の中で始まった2日目の「VAMPARK FEST」。トップバッターを飾ったのは、今年結成20周年を迎えるBuckcherryだ。「Lit Up」からライブの口火を切った4人は王道のハードロックチューンで会場を激しく揺らしていく。ジョシュ・トッド(Vo)は爆音に乗せて熱くしゃがれた歌声を全方位に轟かせ、MCでは中指を立てながらオーディエンスを煽る。メロディアスな「Sorry」を挟んで突入した後半戦では、ジョシュが上着を脱ぎびっしりとタトゥーが入った上半身を披露する。そしてノイジーなギターサウンドに乗せて「Say fuck it!」と叫ぶ「Say Fuck It」や、ノリのいい「Gluttony」をプレイした。ラストナンバーの「Crazy Bitch」まで挑発的なパフォーマンスを繰り広げるも、最後はメンバーが客席の写真を撮るなど人懐っこい一面も見せていた。

sads(撮影:今元秀明、岡田貴之)

sads(撮影:今元秀明、岡田貴之)[拡大]

■sads

Buckcherryの扇情的な空気を引き継ぎつつ、さらに危険な匂いを放っていたのが2番手のsads。清春(Vo)は体を艶かしく動かしながら絶唱し、曲間で「暴れてください!」と観客を煽る。清春の言葉を受けて場内の空気は激しさを増し、狂騒状態となった。清春は「今日はすごいフェスに呼んでもらって光栄でうれしいです」「いつもは僕らぶち壊して終わるか、ひんしゅくを買うことに命を賭けてますが、今日はちゃんとやります」と普段とは異なるライブを展開することを宣言。「GOTHIC CIRCUS」では清春がステージの縁に腰掛けて熱唱し、パンキッシュな「SANDY」では楽器隊がスピードを競い合うように音をぶつけ合う。「WASTED」では怒気をはらんだ清春のシャウトが観客を圧倒し、激しい余韻を残してsadsのアクトは終了した。

Sixx:A.M.とHYDEのセッションの様子。(撮影:今元秀明、岡田貴之)

Sixx:A.M.とHYDEのセッションの様子。(撮影:今元秀明、岡田貴之)[拡大]

■Sixx:A.M.

期待に満ちた歓声が上がる中で始まったSixx:A.M.のステージ。ニッキー・シックス(B)、ジェイムズ・マイケル(Vo)、DJアシュバ(G)はサポートドラムと2人の女性コーラスを率いて登場すると「Let's Go」でライブのスタートを告げた。そして2曲目の「STARS」が始まりしばらくすると、ステージ上手からHYDEが登場。事前にVAMPSとSixx:A.M.のコラボが行われることがアナウンスされていたが、HYDEの突然の登場にオーディエンスは驚きの声を上げた。そして彼はニッキーと肩を組み1つのマイクを分け合うようにシャウトしたり、ジェイムズとのツインボーカルを披露したり、さながらSixx:A.M.の一員のような堂々としたパフォーマンスを披露。曲が終わり、HYDEがニッキー、ジェイムズのそれぞれと抱擁を交わすと拍手喝采が起こった。HYDEが去ったあと、Sixx:A.M.はジェイムズがピアノの弾き語りをしながら伸びやかな歌声を聴かせる「DRIVE」や「Before It's Over」、スケール感のある「Lies of the Beautiful People」を奏でていく。ライブ終盤で放たれたジェイムズの「ミンナサイコウ!」というひと言がライブの充実ぶりを表わしていた。

K.A.Z(撮影:今元秀明、岡田貴之)

K.A.Z(撮影:今元秀明、岡田貴之)[拡大]

■VAMPS

十二分に温まった会場に現れたVAMPSは、「EVIL」でライブのスタートを切るなど初日とは異なるセットリストでパフォーマンスを展開。「LIPS」や「DAMNED」など攻撃的なナンバーを叩き込み、オーディエンスの熱狂を加速させていく。後半では観客のシンガロングが必須の「REVOLUTION II」や「BLOODSUCKERS」が会場に一体感を作り出し、「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」ではパーティモード全開に。駆け抜けるように本編が終わりを迎えると、「VAMPSコール」が巻き起こりメンバーをステージに呼び戻した。

ニッキー・シックスとHYDE。(撮影:今元秀明、岡田貴之)

ニッキー・シックスとHYDE。(撮影:今元秀明、岡田貴之)[拡大]

HYDEは「ホントにありがとう。今日集まってくれたバンドに感謝してるし、主旨を理解してずっと盛り上がってくれてありがとう」とうれしそうに語ると、「ホントによかった。ドタキャンがなくて。今日が一番ヤバいんじゃないかって(笑)」と冗談混じりに口にした。さらに「最後に1曲みんなでやろうかなと思うんだけど……」と前置きし、sadsから清春とK-A-Z(G)を呼び込み「今日はダブル“カズ”で」と自身の相方のK.A.Z(G)とK-A-Zを紹介。そして「あともう1人呼んでいい? みんなわかるよね?」とうれしそうに敬愛してやまないニッキーの名を呼んだ。「ヤバイ。上がっちゃうんだけど、ちょっと泣きそう」とHYDEは語り、満面の笑みで「Are you ready?」と客席を煽る。そしてこれまでも何度となくカバーしているMotley Crueの「LIVE WIRE」のタイトルを叫んだ。HYDEと清春が交互に歌声を響かせ、K.A.ZとK-A-Zが並んでギターを豪快にかき鳴らす。さらにHYDEはニッキーと肩を組み、シャウトを繰り出す。この日限りのメンツで鳴らされる「LIVE WIRE」は2日間のうちで一番の盛り上がりとなった。セッションが終わり、「最高でした。ありがとう」と挨拶をしたHYDEにニッキーはサプライズを敢行。さっきまで弾いていたベースを、感謝の思いを伝えるようにHYDEにプレゼントした。HYDEは一瞬驚きの表情を浮かべたがすぐさま笑顔に。手にしたベースにキスをすると、大切そうに抱えながらバンドメンバーとともに舞台をあとにした。

「VAMPARK FEST」を終えたVAMPSは、月末から国内アリーナツアーを再開。さらに4月上旬に渡米し、Sixx:A.M.の全米ツアーにサポートアクトとして出演するなどワールドワイドな活動を展開する。

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