12月19日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて
このイベントには、RHYMESTERが所属するヒップホップクルー・FUNKY GRAMMARのメンバーであるEAST END、
イベントの開会宣言を行ったのは、この日の出演者で唯一FGメンバーではない
するといきなりフォーマルなスーツ姿のRHYMESTERが新曲「Still Changing」をパフォーマンス。場内が沸き立つ中、3人は「R」と付くライブシリーズについて説明。今回の「R 25」は「20周年で何やるかってなったときに、FGの仲間たちと祝いたいよねってことになったんですよ」と話し、「今となっては超ビッグになった僕たちの仲間を紹介します! 年功序列でいきましょうかね」とクルーの中ではもっとも若手のKICK THE CAN CREWを紹介した。
「士郎さん(宇多丸)なげーよ!」という
この日は各ゲストのアクトが終わるとすぐにセットが回転。宇多丸と童子-Tが司会を務め、Mummy-D、DJ JIN、各ゲストがソファに座りながら進行するトーク番組風コーナー“ライムスターの部屋”へ。ここでは各ゲストが持ち寄った思い出の写真をスクリーンに映しながらRHYMESTERとの思い出やトリビュート選曲理由などを話した。キックは、さまざまなラッパーが出演した「B-BOYイズム」のビデオクリップ撮影時の写真などを公開。「これ誰?」「もともとクレちゃんと雄志(MCU)は別のクルーにいて……」など、ひさびさに集結した同志との思い出話は絶えず、宇多丸は「えー皆さん、今日こういう時間のほうが多いんで!」とオーディエンスに釘差した。
続くアーティストは「今日、俺たちはただ暴れたいだけなんですよ」というRIP SLYME。アルバム曲「Watch out!」で豪快なドラムンベースを響かせ、RHYMESTERトリビュートには1stアルバム「俺に言わせりゃ」収録の「ヴァイオレンス・ファンタジー」をセレクト。そのコアな選曲と場内の反応を受けて、宇多丸やMummy-Dはトークパートが始まるなり「やってくれたな!」とけしかけ、RYO-Zは「俺たち世代にとってやっぱり“俺言わ”はクラシックなんで! 俺とPESくんは練習なしの丸暗記ですよ」と弁明した。
2010年から活動休止中のMELLOW YELLOWは、ひさびさに
ゲストアクトの最後は、宇多丸が「真面目な話、この人たちとの出会いは非常に大きい」と語るEAST END。
第2部が始まり、主役のRHYMESTERによるライブに。自分たちの歴史を凝縮した計20曲のメドレーには、アイデンティティを示す「キング オブ ステージ」「B-BOYイズム」や2001年のメジャーデビュー曲「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」、2009年の活動再開を飾った「ONCE AGAIN」などアンセムばかりが盛り込まれていた。これを終えると、現在のライブレパートリーの中でもっとも古い曲だという「And You Don't Stop」をレコード2枚使いのオーセンティックな形式で披露した。
そしてイベントはRHYMESTERを囲む表彰式へ。この日の出演者がわらわらとステージに集まり、「これまでFGをとりまとめてくれたボス」のROCK-Teeが「四半世紀にわたり活躍した偉大な功績を称え……」と表彰状をRHYMESTERに授与する。すると宇多丸は「このメンバーが集ってこんな式典だけで終わっていいのでしょうか!? 次いつこのメンツがそろうかわからないのだから! あの曲をかまそうと思います!」とまくしたて、オーディエンスが待ち望んだ「ウィークエンド・シャッフル」が場内に流れ出した。
14名のラッパーやシンガーの参加したこの曲が、ライブで披露されるのは2007年のRHYMESTER武道館ライブ以来。唯一来られなかったCUEZEROのパートは全員で担当した。その後、固い握手を交わして仲間たちがステージを去ると、宇多丸は「名実ともに日本一のクルーです。誇りに思います」と、Mummy-Dは「みんなを楽しませるためだったら、歳も歳だし、もう手段を選びません!(笑)」とそれぞれ胸を張った。
「『R』シリーズは突然終わる」という慣例に則って、次の曲「オイ!」の終わりと同時に幕が降り、盛りだくさんのイベントは終演。最後にスクリーンでは、春にRHYMESTER初の主催フェス「人間交差点」を開催すること、ビクターエンタテインメントに移籍し主宰レーベル「starplayers Records」を設立することが発表され、観客は楽しい思い出と重大ニュースをお土産に帰路についた。
R 25 RHYMESTER 25th. Aniv. with FUNKY GRAMMAR
2014年12月19日 EX THEATER ROPPONGI セットリスト
Opening Ceremony
・開会の挨拶
・Still Changing /
KICK THE CAN CREW
01. クリスマス・イブRap
02. RHYMESTERトリビュートメドレー(悪趣味節 /
03. マルシェ
RIP SLYME
01. Watch Out!
02. ヴァイオレンス・ファンタジー(RHYMESTERトリビュート)
MELLOW YELLOW
※1~6曲目はメドレー
01. NITE BIRD
02. アースシェイカー
03. NO QUESTION
04. GOOD COMBINATION
05. ON THE ROCK
06. TOP ROCK
07. 付和Ride On(RHYMESTERトリビュート)
EAST END
01. 昨日のNo. 明日のYes
02. ちょうどいい
03. チョコレートシティ feat. Rhymester
RHYMESTER
※1~20曲目はメドレー
01. After The Last
03. キング オブ ステージ
04. リスペクト
05. 耳ヲ貸スベキ
06. B-BOYイズム
07. 勝算(オッズ)
08. ロイヤル・ストレート・フラッシュ
09. ウワサの真相
10. スタンバイ・チューン
11. 現金に体を張れ
12. ザ・グレート・アマチュアリズム
13. HEAT ISLAND
14. We Love Hip Hop
15. ONCE AGAIN
16. 付和Ride On
17. ラストヴァース
18. そしてまた歌い出す
19. フラッシュバック、夏。
20. The Choice Is Yours
21. And You Don't Stop
表彰式
22. ウィークエンド・シャッフル feat. MCU, RYO-Z, KREVA, CHANNEL,
23. オイ!
リンク
- R 25 RHYMESTER 25th. Anniversary with FUNKY GRAMMAR
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