デビュー20周年を記念したツアーの第2弾「黒夢 TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.2『毒と華』」を来月から控える中で行われた今回のライブには、800人の男性ファンが集結。開演前からフロアは彼らの発する熱気で充満し、興奮した空気が漂っていた。
開演時刻を迎えるとSEが変わり、暗転と同時に地鳴りのような歓声が会場に響く。人時(B)と清春(Vo)はサポートメンバーのK-A-Z(G)とYOUTH-K!!!(Dr)とともに登場すると、オープニングナンバーとして「FAKE STAR」を投下した。1曲目でしっかり観客の心をつかんだ2人は、「I HATE YOUR POPSTAR LIFE」「MIND BREAKER」「解凍実験」「13new ache」と新旧のナンバーを立て続けに披露し、場内の狂騒に拍車をかけていく。途中で清春は「ハロー、名古屋。待ってました『BOYS ONLY』。今日は女子の目を気にすることなく、日本中で一番最悪の日にしましょう」と同性のファンに呼びかけ、“最悪の日”にふさわしい猛々しいパフォーマンスを繰り広げた。
また懐かしい楽曲が続いた本編の終盤では、フロアの中央にサークルモッシュとウォールオブデスが発生。さらにステージ前方ではクラウドサーファーが転がり、ステージもフロアもカオスな空間と化していた。
この日は計4回のアンコールに応え、約3時間で全31曲をオーディエンスに届けた黒夢。2度目のアンコールで清春は「40歳代になるといいですよ。たぶん流行にすぐ飛びつく若者よりも、俺らみたいなおじさんのほうがカッコいいぜ。激しい若手バンドに男の子が集まるのは当たり前すぎてつまんないじゃん。でもお前らは、俺が観てほしいところをちゃんと観てるからすごく幸せよ」と誇らしげに口にする。4度目のアンコールで「少年」「Like @ Angel」という黒夢の代表曲とも言えるナンバーを披露したあと、清春と人時は手をつなぎ笑顔を浮かべる。そこにK-A-ZとYOUTH-K!!!も加わり、4人は何度も手を挙げて観客に挨拶。さらに清春は「横のヤツと手をつないでくれ」と呼びかけ、会場に集まったオーディエンスの心をひとつにまとめあげて「The second coming of 1996 BOYS ONLY」の名古屋公演を大団円に導いた。
なお黒夢は男性ライブの東京公演を明日11月19日にZepp DiverCity TOKYOにて実施。その後、12月4日より「BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.2『毒と華』」を開催する。
黒夢「The second coming of 1996『BOYS ONLY』」
2014年11月15日 DIAMOND HALL セットリスト
01. FAKE STAR
02. I HATE YOUR POPSTAR LIFE
03. CLARITY
04. D.P.I.D.C.
05. S.O.S
06. MIND BREAKER
07. 解凍実験
08. 13 new ache
09. BLAND NEW LOVELESS
10. autism -自閉症-
11. カマキリ
~ 人時 BASS Solo ~
12. MASTURBATING SMILE
13. FASTER BEAT
14. SPOON & CAFFEINE
15. BARTER
16. C.Y.HEAD
17. BAD SPEED PLAY
18. 後遺症 -aftereffect-
19. Sick
<アンコール>
20. Born to Be Wild
21. FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH
22. heavenly
23. DISTRACTION
<ダブルアンコール>
24. LAST PLEASURE
25. ROCK'N' ROLL
26. CANDY
<トリプルアンコール>
27. Unlearned Man
28. CHANDLER
29. 親愛なるDEATH MASK
<クアドラプルアンコール>
30. 少年
31. Like @ Angel
リンク
- 黒夢
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
hs @__hase
黒夢、怒号飛び交う狂騒の「BOYS ONLY」ライブ - 音楽ナタリー http://t.co/K9kG70GmdF 見たかった・・・