DJ JINが1994年にRHYMESTERへ加入してから今年で20周年を迎えたことを記念して行われたこのライブ。客電が消えるとBGM「ロッキーのテーマ」をバックにDJ JINが悠然と登場する。そして宇多丸、Mummy-Dが続けてステージに表れ、「Hey, DJ JIN」「Walk On - Hey, DJ JIN Pt.2 -」というDJ JINを大々的にフィーチャーした楽曲を一気に披露する。
満員となった会場を見渡してMummy-Dは「いつもとは違った場所に来ていただいたからには、いつもとは違ったことをしなければならないですよね」と話すと、宇多丸は「僕がMummy-Dと出会ってから25年、そしてDJ JINがRHYMESTERに加入して20年。皆さんご存知のこのRHYMESTERが完成したのは、DJ JINが加入してからということになります」と語り、今日のライブは、DJが同じレコードを2枚使ってビートをループさせる「2枚使い」をメインに据えたものになることを告げた。Mummy-Dが「今日は俺らが世界で1番コスってます」と話すと、「BIG MOUTH 1 & 2」という懐かしいナンバーをDJ JINによる2枚使いスタイルでドロップした。そして「ディ、ディ、ディ、ディージェイ、ジィーーーン」というDJ KAORIが吹き込んだシャウトで前半を締めた。
「今日は“DJ JIN謝恩祭”でもあるので……」と前置きして、Dと宇多丸はDJ JINをブースからステージ下手に用意された黒革のソファへと促した。DJ JINがブランデー片手にソファーでくつろぐ中、2人はキーボーディストのSWING-Oをステージに招き入れ、9月24日にリリースされるベストアルバム「The R ~ The Best of RHYMESTER 2009-2014 ~」に収録される「ちょうどいい」「It’s A New Day」をビートレスなピアノセッションバージョンで歌唱。ラッパーたちがこだわった言葉の響きや、そこに込めた思いがよりダイレクトに伝わるこの2曲が終わると会場からは割れんばかり拍手が巻き起こった。
SWING-Oと入れ替わりでステージに現れたのは竹内朋康(G)とTomohiko(B)の2人。DJ JINは再びブースに戻り、ギター、ベース、ターンテーブルという編成へと移行する。そこで繰り出されたのがAC/DC風のハードロック調にアレンジされた「キング オブ ステージ」。攻撃的でダイナミックなギターフレーズに、Tomohikoのファットなベースライン、DJ JINによる2枚使いのビートが加わり、いつものRHYMESTERとは違ったグルーヴが生み出される。さらに「B-BOYイズム」「This Y'all,That Y'all」を続けて演奏すると、場内はダンスフロアと化した。そこにSWING-Oが再び登場して「Deejay Deejay」「ザ・グレート・アマチュアリズム」をプレイ。「Deejay Deejay」ではSWING-Oによるボコーダーも飛び出し、場内のテンションはマックスへと到達した。
ここでスペシャルゲストの
なおナタリーでは、RHYMESTERのインタビュー記事を後日掲載する。
RHYMESTER presents J20 第2部
2014年9月21日 Billboard Live TOKYO セットリスト
01. JIN-TRO
02. Hey, DJ JIN
03. Walk On - Hey, DJ JIN Pt.2 -
04. BIG MOUTH 1 & 2
05. ちょうどいい Piano Session with SWING-O
06. It’s A New Day Piano Session with SWING-O
07. キング オブ ステージ Session with 竹内朋康, Tomohiko
08. B-BOYイズム Session with 竹内朋康, Tomohiko
09. This Y'all,That Y'all Session with 竹内朋康, Tomohiko
10. Deejay Deejay Session with 竹内朋康, Tomohiko, SWING-O
11. ザ・グレート・アマチュアリズム with 竹内朋康, Tomohiko, SWING-O
12. Magic Hour feat.
13. And You Don't Stop
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- RHYMESTER
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竹内朋康 @tomoyastone
僕も参加させていただきました!“@natalie_mu: ライムス、“2枚使い”追求した初ビルボード公演 http://t.co/LFnkYHZzvP”