海援隊、12年10カ月ぶりの新作「去華就実」

海援隊が10月8日にニューアルバム「去華就実～花散りて次に葉茂り実をむすぶ～」をリリースする。

このアルバムは2001年12月に発表されたオリジナルアルバム「朱夏を過ぎて白秋へ」以来、実に約12年10カ月ぶりとなる新作。海援隊のセルフプロデュースにより制作され、1971年の結成当時を思わせるようなアコースティックナンバーからノベルティソングまでバラエティに富んだ全10曲が収められる。またCD2枚組仕様で発売されるデラックス盤のDISC 2には、「朱夏を過ぎて白秋へ」以降に発表されたシングルより8曲が収められる。

武田鉄矢 コメント

デビューより私達3人が長年続けてきたフォークというのは、その時代と共に生きてきた自分達の記録でもある。

若い時はいざ知らず、還暦を過ぎてなおアルバムというものを制作する機会があれば（ディレクターには再三催促はされていたがスケジュールの関係上、なかなか作詞の筆が進まなかった）年季の入った海援隊、もっと有体に言えば高齢、爺になった時の自分達の心境を歌で表現してみたかった、これも私達なりのフォークだと考える。

失恋や希望、悲しみ等を唄った頃と違い、昔の出来事や人間が丸くなった時の気持ち、あるいは男の矜持とほろ苦さ、あとはずばり体の調子等を地平線の彼方からその様な事をいっぺんに穏やかな心で瞑想するが如く眺めている。まあ大げさに言えばこんな事かもしれない。

それにしても前作「朱夏を過ぎて白秋へ」から13年も経ってしまったのは、いくらその間にシングル4枚リリースされもしたが、正直驚いている。ビートルズも歌っているが、＊人生はとても短い＊本当に年を取るという事を実感します。

それだけに今回のアルバム「去華就実」に入っている私達3人の気持ちはとてつもなく強いものです、是非皆さんに聞いていただければと思います。