TRICERATOPS×GRAPEVINE、盟友競演で貴重セッション

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TRICERATOPSが昨日4月11日、東京・SHIBUYA-AXにて自主企画イベント「DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」を行った。

4月11日に行われた「DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」でのTRICERATOPSとGRAPEVINEのコラボステージ。(撮影:松木雄一)

4月11日に行われた「DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」でのTRICERATOPSとGRAPEVINEのコラボステージ。(撮影:松木雄一)

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GRAPEVINE(撮影:松木雄一)

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TRICERATOPS(撮影:松木雄一)

TRICERATOPS(撮影:松木雄一)

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左から田中和将(GRAPEVINE / Vo, G)、和田唱(TRICERATOPS / Vo, G)。(撮影:松木雄一)

左から田中和将(GRAPEVINE / Vo, G)、和田唱(TRICERATOPS / Vo, G)。(撮影:松木雄一)

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毎回多彩なゲストを迎え、一夜限りのステージを繰り広げる「DINOSAUR ROCK'N ROLL」。6回目の開催となる今回は2011年の第5回に引き続き2日にわたって実施され、初日にあたるこの日はTRICERATOPSの盟友であるGRAPEVINEが登場した。

定刻ぴったりに場内の照明が落ちると、GRAPEVINEの5人が姿を現す。彼らは田中和将(Vo, G)の「今日も東京の街に捧げる『This town』!」という言葉から、バンドにとって今年初めてのライブをスタートさせた。この日GRAPEVINEは「So.」「1977」「南行き」と新旧織り交ぜたセットリストを用意。3曲を続けたあとのMCでは、田中がTRICERATOPSとGRAPEVINEはともに1997年にデビューした同期だと説明し、「トライセラと僕たちで違うところが1つありまして……今年から(GRAPEVINEには)30代がいなくなりました。全員40代になります」と語ってフロアの笑いを誘った。

しかし続く「FORGE MASTER」で会場は緊迫したムードに一変。田中は声を張り上げて絶唱したかと思えば続く「それを魔法と呼ぶのなら」では優しい歌声を響かせ、起伏ある展開で観客を魅了した。5人が「MISOGI」で骨太なグルーヴを生み出し、「真昼の子供たち」でさわやかな風を送り込んだところでGRAPEVINEのアクトは終了。メンバーはオーディエンスに手を振ってその場をあとにした。

TRICERATOPSはBGMにあわせて自然発生したハンドクラップに乗せて現れ、「ロケットに乗って」を1曲目に演奏。和田唱(Vo, G)はさっそくステージ前方へ歩み寄り、林幸治(B)と吉田佳史(Dr)の強固なリズムを土台にエッジの効いたギターを鳴らしてファンの歓声を浴びる。「あのね Baby」で熱気を帯びたフロアへ向かって「皆さんようこそ!」と歓迎の言葉をかけた彼は、「ようやく描いてた、これだなっていう『DINOSAUR ROCK'N ROLL』ができたと思ってます」と今回の競演への手応えを明かした。

「PARTY」「GOTHIC RING」と連投したバンドは、軽やかなビートで「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」のカバーをプレイしオーディエンスを踊らせる。「MIRROR」で繰り広げられたセッションでは、徐々に速度を増すテンポとともに観客のテンションも上昇。演奏を終えると吉田は力強くガッツポーズし、その拳でシンバルを叩いたり投げキスしたりしたのち「まだ盛り上がりたりねーんじゃねえのか! 腹から声出していけよー!」と煽った。和田が「未来を折り曲げにいきましょう」と添えた「FUTURE FOLDER」のサビでは、観客がいっせいに手を上げてジャンプする。そして3人はその勢いのままラストナンバー「Raspberry」へ。フロアからのシンガロングで会場は一体感に包まれた。

続いては2バンド分のセットが用意されたステージに和田が1人登場し、田中を呼び込んで固い握手とハグを交わす。2人は年齢やデビュー月の早さで“先輩”という称号を譲り合うやり取りで客席を和ませると、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのマネをしつつThe Beatles「TWO OF US」を奏で出した。アコギの音色に乗せて届けられる2人の美しいハーモニーに、オーディエンスもうっとりと聴き惚れる。その後和田の「全員集合!」という呼び込みで、この日の出演者計8人がステージに勢ぞろい。和気あいあいとしたトークや和田と田中が平井堅「瞳をとじて」のサビを歌う一幕を挟んで、“トライセラバイン”と命名された8人でGRAPEVINE「スロウ」、TRICERATOPS「FEVER」が披露された。それぞれが楽器を置いてステージ前方へ集まるも、鳴り止まない拍手を受けて和田と田中が相談を始める。その結果もう1曲演奏することが告げられると、場内には大きな歓声が沸き起こった。「ずっと同じときを一緒にがんばってくれてありがとう」(和田)、「(デビュー)20周年目指してやろう」(田中)と盟友同士ならではの会話に続いて最後に鳴らされたのはThe Rolling Stones「JUMPIN' JACK FLASH」。和田は「ありがとーう! また会おうぜ、バイバイ!」と叫び、イベントを大団円へ導いた。

「TRICERATOPS presents DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」
2014年4月11日 SHIBUYA-AX セットリスト

GRAPEVINE

01. This town
02. Darlin' from hell
03. So.
04. FORGE MASTER
05. それを魔法と呼ぶのなら
06. 1977
07. 南行き
08. MISOGI
09. 真昼の子供たち

TRICERATOPS

01. ロケットに乗って
02. あのね Baby
03. PARTY
04. GOTHIC RING
05. CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
06. MIRROR
07. FUTURE FOLDER
08. Raspberry

TRICERATOPS×GRAPEVINE

01. TWO OF US
02. スロウ
03. FEVER
04. JUMPIN' JACK FLASH

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雪乃❄️ @yukino9056

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