ももクロ、担当カラー交換ライブで混乱パフォーマンス

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ももいろクローバーZが昨日2月20日、東京・EX THEATER ROPPONGIにてライブイベント「おしいろマンハッタン▽~なんてこったパンナコッタ~」(▽はハートマーク)を開催した。

担当カラーを交換したももいろクローバーZ。

担当カラーを交換したももいろクローバーZ。

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赤を担当した高城れにによる見事なえびぞりジャンプの様子。

赤を担当した高城れにによる見事なえびぞりジャンプの様子。

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“事務所に推され隊”の緑担当・玉井詩織と紫担当・百田夏菜子(左から)。

“事務所に推され隊”の緑担当・玉井詩織と紫担当・百田夏菜子(左から)。

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4人に見守られながら「あーりんは反抗期!」を歌唱するピンク担当の有安杏果。

4人に見守られながら「あーりんは反抗期!」を歌唱するピンク担当の有安杏果。

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「黒い週末」で佐々木彩夏を抱きながら歌唱する赤担当の高城れに(中央)。

「黒い週末」で佐々木彩夏を抱きながら歌唱する赤担当の高城れに(中央)。

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最下位になってしまった紫担当の百田夏菜子が罰ゲームの青汁の炭酸割りを飲む様子。

最下位になってしまった紫担当の百田夏菜子が罰ゲームの青汁の炭酸割りを飲む様子。

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前日にも同会場にて「ももいろ夜ばなし第二夜『玄冬』」と題した生バンド形式のライブを実施したももクロだが、この日のイベントの内容は事前に明かされておらず、ファンの間で注目を集めていた。

会場が暗転しももクロの5人がステージに登場すると、玉井詩織が「EX THEATERライブ2日目! 安いほうのライブ! みんな盛り上がってますかー?」と叫ぶ。前日のチケット代が6000円、この日のチケット代が3800円という価格差を受けて、玉井は「この貧乏人め!」と観客を罵倒し、高城れにも「今日はとことんはしょっていきますよー!」と宣言。百田夏菜子は「昨日よりけっこう値段下がってるんでしょ? ももクロは値段にあったライブをしますから」と語り、フロアには一気に不穏なムードが広がっていく。

続いて佐々木彩夏が「日頃から思っていることがあるの! 私が思ってることは、推し色のこと! It’s color magic!」とシャウト。その声を聞いたメンバーが動きを止める中、玉井が「さあ、ということで今日も始まりました。ももクロの茶番劇。果たして今日はどこへ飛んでいくのでしょうか。それでははじまりはじまり!」と言って、ステージでは彼女たちによる唐突な会話がスタートした。

佐々木は、ファンが推しのメンバーと同じ色の服を着ていることについて「固い! 頭が固いよ!」と怒り出す。わかりにくい主張に他のメンバーが困惑する中「あのね、違うんだよ。色が優先になってるんじゃないかって私は言ってるの! だからもともとみんな自分が好きな色あるじゃん? それを着てる子が推しなんじゃないかって言ってるの」と佐々木はさらに持論を展開し、残る4人は佐々木から離れて会議に入る。百田が「いつにも増してよくわからないし展開が読めない」と不安がるも、佐々木は「本当の私を見て! 色に縛られない私を見てー!」と叫び、「ということで『第1回おしいろマンハッタン! なんてこったパンナコッタ大会』スタート!」とライブの始まりを高らかに宣言した。

佐々木の説明によると、この日のライブは各メンバーの担当カラーを変更し、歌のパート色にあわせて交換して行われるとのこと。佐々木は「本当は振り付けまで変えたかったんだけど、今日はちょっと安いライブだからやめる!」と説明。くじ引きで決まった担当カラーは百田が紫、玉井が緑、佐々木が黄色、有安杏果がピンク、高城が赤となった。そして歌の出来映えはももクロのA&Rを担当する佐藤守道が審査すること、審査で最下位になったメンバーには罰ゲームがあることも明かされた。

以上の長い前振りを経て、ついにライブ本編がスタート。最初のナンバー「GOUNN」では有安がフライング気味で歌ってしまいがちな「♪甘露の匂い」というパートを緑担当の玉井がオーバーにフライングして歌い、紫担当の百田が自分のパートを歌い忘れるなど1曲目から波乱の幕開けとなった。その後も「PUSH」「黒い週末」など各パートの特徴が際立つ楽曲が次々と披露され、各メンバーは振り付けは変えないルールながらも、特徴あるところは臨機応変にフォーメーションを変えながらパフォーマンスを続けていく。

「行くぜっ!怪盗少女」では、玉井のパートである「2番」というセリフを黄色担当の佐々木が言い忘れ悔しがる場面も。百田は普段高城が行う“背面ケチャ”を紫担当としてやりとげ、赤担当の高城もこの曲の見せ場である“えびぞりジャンプ”をクリアした。えびぞりジャンプのあとは緑担当の玉井がステージ端に走り出し、いつもは有安が行うフェイクを決めた。

続くMCでは「ダメだ! パートが全然わからない」などの弱音も飛び出すが、自己紹介のコーナーではそれぞれの担当色の自己紹介をうろ覚えのままなんとか完遂。さらに有安が手袋を客席に投げ込むアクションでおなじみの「words of the mind -brandnew journey-」や「ツヨクツヨク」を精一杯パフォーマンスした。

そしてライブは有安と高城による“事務所に推され隊”のコーナーへ。今回は緑担当の玉井と紫担当の百田がユニット曲「事務所にもっと推され隊」を歌唱。玉井は有安の滑舌の悪さをモノマネで再現しながら同曲を歌い切った。さらに「あーりんは反抗期!」のイントロが流れ始めるとピンク担当の有安はステージ中央に移動。モノノフたちによる「あーりやす!」のコールを受けて「♪ももちゃんのこと有安っていうなー! ももちゃんだよぉ ももちゃんだよぉ」と歌詞を変えて歌う。しかし佐々木が「ちょっと! そんなんでいいと思ってんの?」と有安を叱り、曲は途中でやり直しに。有安は佐々木の指示に従いなんとか歌い終えることができた。

百田が「こっからぐいぐいくるよ!」と宣言すると、5人は「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「BIRTH O BIRTH(Oは/付きが正式表記)」という難しい楽曲を立て続けに披露。さらに5人はバラード曲「灰とダイヤモンド」を見事に歌い上げ、歌パート交換および審査はここで終了となった。

続いては各自いつもの自分のパートに戻り、「ももいろ太鼓どどんが節」「仮想ディストピア」「泣いちゃいそう冬」をのびのびとパフォーマンスした。そして佐々木が「ねえみんな、自分のパートの大切さわかった?」と問いかける。「私は国立の前にこのことを伝えたかったの。ほら、私さ、ケガしちゃったじゃん? でね、脇から観てたももいろクローバーZがすごい光ってたの。だから大切にしてほしいなって思うのね。ももいろクローバーZもモノノフのみんなのことも、自分のパートも」「だから、みんなで行こうよ。国立の向こう側!」と呼びかけると、フロアからは大きな歓声が沸き起こった。さらにこれを聞いた高城が涙を流すと、会場は盛大なれにちゃんコールに包まれる。しかし佐々木が「れにちゃん、でもね、ルールはルールなの。だから呼ぶね! 佐藤審査委員長!」と叫ぶとステージに佐藤が登場。メンバーから「ちょっと盛り上げてみなよ会場を!」と煽られた佐藤はマイクを通さず「よっしゃいくぞー! れに! かなこ! ももか! しおりん! あーりん! 行くぜっ! ももいろクローバー! 俺も国立の向こう側に行くぞー!」と場内に響き渡る大きな声で叫んだ。観客からは“守道コール”が起こり、メンバーは床に崩れ落ちながらも、百田が「ありがとうもりちゃん。すごいいいものを見れた気がする。やっぱももクロはメンバーもスタッフさんもこうだからここまでこうやってこれてる」と佐藤に感謝の気持ちを伝えた。これを受けた佐藤は「国立前にこんなお遊びみたいなことやって(どうするの)と思ったけど意外と緊張したでしょ? そしたら5人で歌うユニゾンがいつもよりよかったんです。それがすごい収穫でした」とこの日のライブの出来を評価した。

そして佐藤から渡された紙を佐々木が読み上げる形で結果発表が行われる。結果は1位が佐々木、2位が玉井、3位が有安、4位が高城、5位が百田となった。審査を務めた佐藤は百田が最下位になった理由を「(高城のパートは)ソロが少ないのに欠けるところが多かったため」とコメント。百田は罰ゲームとしてジョッキに注がれた青汁の炭酸割りを飲み干し「待ってろ国立!」と大声で叫んだ。さらに百田が「新しいことをやっていろいろ学べて、意外といいシーンなんかもあったりして、今日は素敵ないい日になったんじゃないかなと思います」と感想を述べ、ライブ本編は終了した。

その後のアンコールでは、メンバーはいつもの担当カラーに戻ってステージに登場。高城が「落ち着くねやっぱ」と安心感を伝え、百田がファンに向け「これからも私たちと一緒に走り続けてください!」と叫んで「走れ!」がスタート。ラストは「いつか君が」と「鋼の意志」を5人揃って熱唱した。最後のMCでは謎を呼んでいた「おしいろマンハッタン▽~なんてこったパンナコッタ~」というタイトルについて、タイトルを考えろと川上マネージャーに言われた高城が「おしいろマンハッタン」と答え、百田が「なんてこった!」、玉井が「パンナコッタ!」と言ったことから決定したことが明かされた。なおナタリーでは終演後百田と高城にイベントの感想を聞いた。

百田夏菜子コメント

ずっと高城さんのパートを歌いたいなって思ってたんです。だから今日はくじを引いて「やったー!」って思いました。でもやってみると最初の時点でもう「やばい!」と思って、みんなのことをすごい尊敬しましたね。「なんでこんなに人のパートをすぐできるんだろう!」と思って。本当に新鮮で緊張感が全然違いました。このイベントはまたやりたいです。今後ほかの色を着るなら、ピンクを着て、普段出してない私のかわいい部分をもっとみんなに見てもらいたいなって思います(笑)。

高城れにコメント

夏菜子ちゃんって大変なんだなあって思いました。私にはもう絶対に無理だと思った(笑)。今までは隣の芝生はよく見えるみたいな感じだったんです。でも実際にやってみたらこんなに不安を抱えながらやってるんだとか、例えばここの音が出にくいとか、もし声が枯れたらここのパートは終わりだとか、そういうことに気付いて。夏菜子ちゃんのパートってけっこう音が高いところが多いし、音が静まるところが多いんです。だから入るタイミングとかすごい神経を使うし、本当にすごいなって思いました。しかもMCを仕切って流れを作らなきゃいけなかったりするので、プレッシャーや不安もすごく大きいのかなと思ったり。いろんなことがこのイベントをやってみてわかりました。今後やるなら順番に全色やってみたいな(笑)。本当に濃い2日間でした。

ももいろクローバーZ「おしいろマンハッタン▽~なんてこったパンナコッタ~」
2014年2月20日 東京都 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. GOUNN
02. PUSH
03. 黒い週末
04. 行くぜっ!怪盗少女
05. words of the mind -brandnew journey-
06. ツヨクツヨク
07. 事務所にもっと推され隊 / 事務所に推され隊(玉井詩織、百田夏菜子)
08. あーりんは反抗期! / 有安杏果
09. サラバ、愛しき悲しみたちよ
10. BIRTH O BIRTH(Oは/付きが正式表記)
11. 灰とダイヤモンド
12. ももいろ太鼓どどんが節
13. 仮想ディストピア
14. 泣いちゃいそう冬
<アンコール>
15. 走れ!
16. いつか君が
17. 鋼の意志

※記事初出時、玉井詩織の発言を高城れにの発言と誤って記述している箇所がありました。訂正してお詫びいたします。

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Megu@Negicco @Megu_Negicco

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