特別企画「日本映画専門チャンネルpresents 伊丹十三4K映画祭」が、東京・TOHOシネマズ 日比谷、大阪・TOHOシネマズ 梅田にて2月21日より開催される。
開催初日である2月21日から、数量限定の入場者特典として復刻版チラシブックが配布されることも明らかに。裏面には、伊丹による各作品の紹介も収録されている。2月22日には、TOHOシネマズ 日比谷での「お葬式」上映後に伊丹の妻・
本企画の開催にあたり、映画界の著名人によるコメントも到着した。「ぼくのお日さま」の
第16回伊丹十三賞を受賞した
日本映画専門チャンネルpresents 伊丹十三4K映画祭
東京都 TOHOシネマズ 日比谷、大阪府 TOHOシネマズ 梅田
上映作品
2025年2月21日(金)~27日(木)「お葬式」
2025年2月28日(金)~3月6日(木)「タンポポ」
2025年3月7日(金)~13日(木)「マルサの女」
2025年3月14日(金)~20日(木・祝)「
2025年3月21日(金)~27日(木)「
2025年3月28日(金)~4月3日(木)「
2025年4月4日(金)~10日(木)「
2025年4月11日(金)~17日(木)「
2025年4月18日(金)~24日(木)「スーパーの女」
2025年4月25日(金)~5月1日(木)「マルタイの女」
「お葬式」上映記念登壇イベント
2025年2月22日(土)12:30の回上映終了後 東京都 TOHOシネマズ 日比谷
<ゲスト>
宮本信子 / 塚原あゆ子
岩井俊二 コメント
伊丹十三さんはかつて、とある映画をプラモデルのようだと語っておられたが、そんな伊丹さん自身が作る映画は、まるで極上のマジックのようで、お葬式でも脱税でもスーパーマーケットでもなんでも映画に変えてしまうそのこと自体もマジックだったが、どの作品の、どこをどう分解して、細かく切り取ってみても、タネも仕掛けもまるでわからぬばかりか、そのカケラのひとつひとつがどこまでも見事に映画なのであった。
奥山大史 コメント
いつか映画を撮ってみたいと思い始めた頃、伊丹十三監督の映画を観ては、その映画を撮る過程について記された本を読む、というのを繰り返していた時期があります。
「映画というのは現実を映すのではなく、フレームのなかに現実を作り出すのだ」
「百の演技指導も、一のうってつけの配役には敵わない」
「美的感覚とは、嫌悪の集積である」
そんな言葉たちに触れながら観終えた10作からは、あまりにも多くのことを教えてもらいました。
やっとスクリーンで観られる。楽しみでなりません。
周防正行 コメント
伊丹十三が活躍した時代、映画は映画館で観るから映画だった。その後のフィルムからデジタルへの移行は、視聴形態だけではなく、どう作るかということについても大きな変化をもたらした。伊丹十三はフィルムで育った映画人であり、同時にテレビを含むあらゆるジャンルを横断する表現者だった。伊丹映画を劇場で観る楽しさは、改めて「映画とは何か」という問いを突きつけられることだ。ぜひ、二十世紀最後の映画を味わってほしい。
のん コメント
伊丹十三監督の作品は、画作りが本当にかっこいい。衣装、美術、ヘアメイク、全てのディティールがおしゃれで、配置される構図は伊丹監督の描いたイラストのようにチャーミングでユーモラス。しかし私は伊丹作品を、DVD映像でしか観たことがない…! あの、日本社会に息づくスリルが閉じ込められた数々の傑作達を映画館のスクリーンで観られるなんて、心ときめきます。
山崎貴 コメント
伊丹映画は時代のレンズだったと思います。その時代ごとの社会問題をあぶり出し、それをドキュメンタリーではなく、とびきり上等のエンターテイメントとして観客に届けるという誰も出来ないことを飄々とやってのけたのが伊丹映画の素晴らしさだったと思います。
絶対誰もエンタメに出来るとは思わない場所からとんでもない原石を掘り出して皆に届ける…凄いのはその磨き上げた宝石が今もなお全く輝きを失っていないということです。
瀧波ユカリ @takinamiyukari
働く女の苦難を描く伊丹映画、イチオシは『あげまん』。
・生まれと性別で人生が規定される差別的な社会構造
・女を売り搾取し犯しケアをせびる男の姿
・諦め絆され騙されながらも足掻いて生きる女の姿
全部描いてるすごい映画。
「伊丹十三4K映画祭」東京・大阪で毎週上映
https://t.co/fKdcOWtS75