座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2月7日から開催、“戦後80年”がテーマ

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第16回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルが2月7日から11日にかけて東京の座・高円寺2で開催される。

「第16回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」メインビジュアル

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「オキナワより愛を込めて」場面写真 early elephant film + 3E Ider © 2023

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「長崎の郵便配達」場面写真 ©︎The Postman from Nagasaki Film Partners

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映画やテレビの枠を超えてドキュメンタリー作品を紹介する同映画祭。第16回は“戦後80年 日々のこと”がテーマに掲げられ、沖縄を拠点に活動する写真家・石川真生を追った「オキナワより愛を込めて」、圧政が続くミャンマーで民主化のため闘い続けるコ・パウのセルフドキュメンタリー「夜明けへの道」、朝鮮学校の生徒たちを通して現在も続く南北分断の悲劇を捉えた「蒼のシンフォニー」、女優のイザベル・タウンゼンドが父親の足跡をたどりながら、長崎で核廃絶を訴え続けた人物の思いを紐解く「長崎の郵便配達」など10作がラインナップに並んだ。

「リッチランド」場面写真 ©2023 KOMSOMOL FILMS LLC

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「Appalachian Lenses」場面写真 ©kasezawa

「Appalachian Lenses」場面写真 ©kasezawa[拡大]

ゲストセレクションには映画監督の森達也是枝裕和諏訪敦彦、俳優の古舘寛治、ジャーナリストの金平茂紀、安田菜津紀が参加。是枝は歴史ドキュメンタリー「天皇の世紀」より、今野勉伊丹十三がそれぞれ演出を手がけた第13話「パリの万国博覧会」、第23話「廃仏毀釈」を紹介する。金平は、マンハッタン計画における核燃料生産拠点ハンフォード・サイトを擁する町を被爆3世の川野ゆきよが訪問した「リッチランド」、諏訪は若者たちがドキュメンタリーワークショップを通して貧困、過疎化などの問題に向き合う「Appalachian Lenses」をセレクトした。

コンペティション部門に入賞したのは、震災・原発事故から13年後の福島の人々を映し出す島田陽磨の「生きて、生きて、生きろ。」、安楽涼が幼なじみの家族に密着した「ライフテープ」、在日朝鮮人2世の朴壽南が娘の朴麻衣とともに制作した「よみがえる声」、2018年初夏の自宅火災後の家族の姿を記録した原真織の「京都回想録 Kyoto Memoir」の4本。2月7日に4作品連続で上映され、上映終了後、大賞作品を発表する表彰式が行われる。

税込1500円の前売り1回券は座・高円寺チケットボックスで販売中。すべての作品で、上映後に制作者・関係者らが登壇するトークイベントが用意されており、湯本和寛、金川雄策、内田英恵、日向史有、西村陽次郎、熊谷博子、今野、長谷川三郎山崎裕川瀬美香加瀬澤充、久保田徹、伊勢真一河邑厚徳、石坂健治、大島新李相日、朴英二、玉城ティナ砂入博史が参加予定だ。スケジュールやラインナップの詳細は公式サイトで確認を。

※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記

第16回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル

2025年2月7日(金)~11日(火・祝)東京都 座・高円寺2(杉並区立杉並芸術会館)
チケット:前売り券 税込1500円 / 当日券 税込1800円 / 高校生以下 税込1000円(前売り・当日共通)

コンペティション部門 入賞4作品

  • 生きて、生きて、生きろ。(監督:島田陽磨)
  • ライフテープ(監督:安楽涼)
  • よみがえる声(監督:朴壽南 / 朴麻衣)
  • 京都回想録 Kyoto Memoir(監督:原真織)

第16回特集 “戦後80年 日々のこと”

特集 Yahoo! 短編ドキュメンタリー選

  • 心のアンテナ
  • DISTANCE 火星探査機に捧げた2年間
  • 私のママが決めたこと~あの日から…家族の1年~
  • “消えた”芸人
  • 今晩 泊めてください~シュラフ石田の生きる道~

※そのほか、3分の短編ドキュメンタリー1本を併映

ゲストセレクション

  • 森達也「78年目の和解-サンダカン死の行進・遺族の軌跡-」※無料参考上映
  • 古舘寛治「はりぼて
  • 是枝裕和「天皇の世紀」第13話「パリの万国博覧会」・第23話「廃仏毀釈」※無料参考上映
  • 諏訪敦彦「Appalachian Lenses」
  • 金平茂紀「リッチランド」
  • 安田菜津紀「私は憎まない

山崎裕(プログラムディレクター)コメント

戦後という言葉の重みが軽くなってしまったのはいつ頃からだろう? かくも長き「戦後」の末に、私たちは出口の見えにくい閉塞感を感じる時代を生きている。時代に翻弄され、どんな状況に置かれても、人々は日々を大切に生きてきた。ドキュメンタリーはそうした人々の暮らしを記録する。
あらためて、ドキュメンタリーが見つめてきた“日々のこと”をテーマに作品を選び上映することで、戦後80年を迎える私たちの今を考えてみたい。

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