第16回
俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督など、さまざまな分野で才能を発揮した伊丹十三の遺業を記念して創設された同賞。のんの受賞理由は「俳優、ミュージシャン、映画監督、アーティスト......困難を乗りこえ自由な表現に挑み続ける創作活動にたいして」と発表された。
贈呈式では、選考委員の平松洋子がスピーチ。平松は「私がのんさんに初めて出会ったのは連続テレビ小説『あまちゃん』です。リアルタイムで1度も見逃したことがないのが自慢です」と明かし、会場を盛り上げる。さらに「(『あまちゃん』から)約10年が経った今も、当時私たちがのんさんに感じた輝きが、まったく変わってらっしゃらない。奇跡のようなことだと思っています」と称賛。そして「“伊丹十三”という存在とのんさんが重なることに驚きました。伊丹さんがいろいろな才能を持っていたことが、のんさんと共通していますし、困難を恐れないところも同じだと思います」と言葉を紡いだ。
続いて、選考委員の
贈呈式では、伊丹十三賞記念館の館長であり、伊丹の妻・
のんは「この賞をいただいたということは、宮本さんにも私の活動を認めていただいたのかなと感じました。宮本さんとお食事したときに、長編の脚本を書いて見せたら『映画はそんな簡単なものじゃないんだよ』とカツを入れられたこともあって(笑)。今回お褒めいただいて、本当にうれしいです」と明かす。また「宮本さんは厳しい面もあり、すごく優しくて、甘やかしてくれるところもあって……。『あまちゃん』の撮影時、あまりにシャイで前室の着替え場所にこもっていたら、『どんどん、おこもりしなさい』って言ってくださったんです。その言葉が励みになりました。また、宮本さんの演技を間近で見て『こんな演技ができるようになりたい!』と俳優としても鍛えられました」と振り返った。
のんの映画作品
リンク
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
のん、伊丹十三賞は「背中を押してくれる」宮本信子との思い出 https://t.co/dq6L2zPi0x
のん「宮本さんは厳しい面もあり、すごく優しくて、甘やかしてくれるところもあって……。『あまちゃん』の撮影時、あまりにシャイで前室の着替え場所にこもっていたら、『どんどん、おこもりしなさい』って」