日本画家・アニメーション作家の
本作の舞台は、立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。帯刀敬太郎は同店に4年間立てこもり、蒸発した父に代わって幻の花火と呼ばれる“シュハリ”を完成させるため没頭していた。一方、東京で暮らす幼なじみの式森カオルは、過去に起きたある事件をきっかけに地元を離れており、帯刀家を訪れる。再び出会った2人は失われた花火の秘密に迫るため、驚きの計画を企てるのだった。タイトルの「花緑青」は花火の材料に使われていた緑色の顔料のことを指し、物語の鍵を握る要素となる。
フランスの気鋭スタジオ・Miyu Productionsとの日仏共同製作作品である本作。第77回カンヌ国際映画祭のマーケットにて開催された「Animation Day」アヌシー・アニメーションショーケースでは、制作段階にあるアニメーションのトップ5作品に選ばれている。
敬太郎役の萩原とカオル役の古川は、本作でアニメ声優に初挑戦を果たした。萩原は「最初に脚本やVコンテを拝見した時に『これは凄い作品になるんじゃないか』と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」とコメント。古川は「この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います」とつづっている。
あわせてティザービジュアルと特報が解禁。ビジュアルには花火の打ち上げ準備をする敬太郎のもとにカオルが現れ、2人が4年ぶりに再会する場面が描かれた。そして特報には、“シュハリ”について語る敬太郎の横顔、花緑青の存在に気が付き愕然とするカオルの姿が収められている。
「花緑青が明ける日に」の配給はアスミック・エースが担う。
映画「花緑青が明ける日に」特報
萩原利久 コメント
初めて声優のお仕事をさせていただき、とても新鮮でした。最初一人でアフレコをしていた時にはなかなか手応えを掴むことができず、監督の「OK」だけを頼りにしていたのですが、最終日に古川さんと掛け合いで収録させていただいて、一人で録っている時とは全く体感が違って。普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました。僕自身、最初に脚本やVコンテを拝見した時に「これは凄い作品になるんじゃないか」と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
古川琴音 コメント
四宮監督が構想から8年という長い年月をかけて育まれた、大切な作品に呼んでいただけたことがとても嬉しく、声優は初めてでしたが体当たりで臨ませていただきました。
声を録りながら、5年前のコロナのことを思い出していました。全国の花火大会をはじめ、伝統ある催事が次々と無くなっていくことを当時は憂いてばかりいましたが、今思えばそんな私の日常を支えてくれていたのが、現代のカルチャーを先導している日本のアニメでした。この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います。
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リンク
厠 @chack_mlbb
Miyu Productionsとの共同製作アニメだ。
萩原利久・古川琴音がアニメ声優に初挑戦、四宮義俊の「花緑青が明ける日に」公開(特報あり) - 映画ナタリー https://t.co/gOHMy8Atn0