フィリップ・ンとテレンス・ラウ、“九龍城砦”で満身創痍の撮影「終盤はみんなヘトヘト」

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「香港映画祭2024 Making Waves」が開催されている東京・YEBISU GARDEN CINEMAで「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」(原題:九龍城寨之圍城)が11月2日に上映され、キャストのフィリップ・ン(伍允龍)、テレンス・ラウ(劉俊謙)、アクション監督の谷垣健治、プロデューサーのアンガス・チャンが登壇した。

左から共同プロデューサーのキニー・チュン、谷垣健治、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、アンガス・チャン

左から共同プロデューサーのキニー・チュン、谷垣健治、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、アンガス・チャン

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本格アクション映画に初挑戦したテレンス・ラウ

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」場面写真

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「ドラゴン×マッハ!」のソイ・チェンが監督を務め、ルイス・クー、サモ・ハン、レイモンド・ラム、リッチー・レンらが出演した「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」。1980年代、香港へ密入国した若者チャンは、黒社会のルールを拒み、己の道を選んだために組織に目を付けられる。追い詰められたチャンが逃げ込んだ先は九龍城砦。チャンはここで3人の仲間と出会い、命を懸けた戦いに挑んでいく。フィリップ・ンは気功使いの王九、テレンス・ラウはチャンの仲間となる信一を演じた。

テレンス・ラウ

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「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、テレンス・ラウ演じる信一(中央)

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、テレンス・ラウ演じる信一(中央)[拡大]

谷垣によると、アクション映画のトレーニングおよびリハーサルはだいたい撮影1、2カ月前から開始。「役者さんに何かをマスターしてもらうより、その人が何が得意か、あるいは何ができないかを知るためのコミュニケーションを取ります。役柄が違えば動き方もまったく違うので、全員せーので練習するのではなくカスタムメイドでやっていきます」と土台作りについて説明する。本格アクション映画に初出演したテレンス・ラウも、クランクインの約1カ月前からトレーニングに励んで撮影に臨んだ。「ご存知の通り、ソイ・チェン監督は役者がいろいろ準備して臨むことをあまり好まないんです。現場の状況は刻々と変わるので、アクションのスタイルや見せ方、また何人もが参加するシーンは立ち位置をその場で見て判断していくのが監督のやり方。私はとにかく一生懸命やっただけです」と必死に食らいついて撮影をやり遂げたことを振り返る。

最強の気功師役でインパクトを残したフィリップ・ン

ピースサインを向けるフィリップ・ン

ピースサインを向けるフィリップ・ン[拡大]

チャンたちの前に立ちはだかる最強の王九役で強烈なインパクトを残したフィリップ・ン。もともとソイ・チェンの大ファンだったという彼は「監督を信じていれば大丈夫と思っていました。衣装合わせで私に用意されたのは長髪、ひげ、大きな眼鏡の3点セット。なるほど、監督はそういうのが欲しいのかと」と自身に託された役柄を理解し、「監督は私に『笑いをしっかりやってほしい』と指示を出しました。あれこれ試してみましたが難しい。やりすぎるとオーバーになるし、控えめだとインパクトが足りない。でも監督がしっかりコントロールしてくれました。感謝しかありません」と苦労しながらキャラクターを作り上げたことを明かした。

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、フィリップ・ン演じる王九

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、フィリップ・ン演じる王九[拡大]

アクションシーンの撮影時、カットが掛かってから痛がる様子を再現するフィリップ・ン(中央)

アクションシーンの撮影時、カットが掛かってから痛がる様子を再現するフィリップ・ン(中央)[拡大]

現実離れした強さを持つ王九を演じたことに対し、多くの観客から質問が寄せられた。フィリップ・ンは「皆さん、信じないでくださいね。僕は気功はできません」と前置きすると、ふいに隣のテレンス・ラウからいたずらでひと突きされ、「うわあ! 痛い痛い」と顔をゆがめてコミカルなやり取りを繰り広げる。そして「王九はどんな武器でもダメージを受けません。撮影中はバンバン殴られますが、なんでもない顔をしなければいけないのが大変でした(笑)」と述懐。「健治さんがデザインしたアクションは1つひとつ安全かつ丁寧に考えられています。同時に俳優たちもみんな気を付けてやっていました。そうじゃないと、これほどの出来栄えになりません。健治さん、兄弟たち、ありがとうございました」と仲間たちの健闘をたたえた。

終盤のシーンは登場人物と同じくヘトヘト

エピソードトークで笑い合うテレンス・ラウ(左)とフィリップ・ン(右)

エピソードトークで笑い合うテレンス・ラウ(左)とフィリップ・ン(右)[拡大]

キャスト陣からは、さらに撮影裏話が飛び出していく。フィリップ・ンはウィッグを着用した出演者が多かったことに触れ、「彼(テレンス・ラウ)もかつらを被っているとは知らず、アクションシーンで髪を引っ張ってみたら取れてしまい……もう一度やり直すのに(ヘアセットで)30分掛かりました(笑)」とエピソードを披露して2人で笑い合う。一方のテレンス・ラウはハードな撮影に言及。「アクションシーンは撮影に時間が掛かりますし、連続性が重要視されるので1日に15、16時間撮り続けるんです。時には24時間に及んだことも。結果的に終盤のアクションシーンは全員傷だらけでヘトヘトになっていました」と苦笑すると、谷垣も「図らずも劇中の人物たちと同じ状況になっていましたね」と回想し、キャスト・スタッフともに一丸となって撮り上げたことを伝えた。

左から谷垣健治、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、アンガス・チャン

左から谷垣健治、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、アンガス・チャン[拡大]

第77回カンヌ国際映画祭で本作が上映された際には、前日譚と最終章を製作する計画が明らかになった。アンガス・チャンは「公表してから『いつやるのか?』とたくさん聞かれて非常にプレッシャーを感じています」と述べ、「役者たちも今やどなたも有名になって……どう契約しようか頭を痛めています」と本作でさらなる人気を得たキャストたちの活躍を嘆いた。

子供の頃の夢が叶ったベテラン俳優との共演

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、ルイス・クー演じるロンギュンフォン

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、ルイス・クー演じるロンギュンフォン[拡大]

“継承”が1つのテーマとなる本作では、ルイス・クーやサモ・ハンら香港映画を牽引してきたベテラン俳優たちと、新世代を担う俳優たちの共演も見どころ。九龍城砦を取り仕切るロンギュンフォン役のルイス・クーとのシーンが多かったテレンス・ラウは「ロンギュンフォンが柵を閉めるシーンの撮影前、彼がウイスキーを持ってきてくれたんです。これを飲んでリラックスして楽しく撮影できるように、という先輩の優しさでした。今でもあのウイスキーは忘れられません」と深い感謝を口にする。

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、サモ・ハン演じるボス

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」より、サモ・ハン演じるボス[拡大]

またフィリップ・ンは「子供の頃からサモ・ハンさんのファンで、アメリカから香港にやって来たのも彼の映画を観たからです」と影響を明かし、「彼が演じた役はボスであり敵でもありました。これまで何回かご一緒したことはありましたが、今回はスクリーンで戦う姿をお見せできて、私の小さい頃の夢が叶った気持ちです」としみじみ語った。「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」は2025年1月17日より東京・新宿バルト9ほか全国で公開。

なお「香港映画祭2024 Making Waves」はYEBISU GARDEN CINEMAで明日11月4日まで行われたのち、大阪・テアトル梅田で11月9日から11日、福岡のユナイテッド・シネマ キャナルシティ13で11月15日から17日まで開催される。

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映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」超特報

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YouKey #CliffBooth #OUATIH 💉x13✈️🇺🇸🇦🇺🎞🍿x10 @S3GIT9

「トワイライト・ウォリアーズ」どこかで機内上映にないかな〜。 https://t.co/NZCfjCTb9i

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