カンヌで是枝裕和と北野武の新作が初披露、ビクトル・エリセの31年ぶり長編も

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第76回カンヌ国際映画祭のラインナップが明らかに。日本からは是枝裕和の「怪物」がコンペティション、北野武の「」がカンヌプレミアに正式出品。またヴィム・ヴェンダース役所広司をキャストに迎えて監督する「PERFECT DAYS」がコンペティションに選出された。

左から是枝裕和、北野武、ビクトル・エリセ。

左から是枝裕和、北野武、ビクトル・エリセ。

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世界3大映画祭の1つに数えられ、毎年多くの新作が初披露される同映画祭。今年はフランス現地時間5月16日から27日にかけて開催され、2022年に「逆転のトライアングル」で2回目の最高賞パルムドールに輝いたスウェーデンの映画監督リューベン・オストルンドがコンペティションの審査員長を務める。本日4月13日の記者会見で映画祭のディレクターを務めるティエリー・フレモーは計52本のラインナップを発表した。

「怪物」ポスタービジュアル (c)2023「怪物」製作委員会

「怪物」ポスタービジュアル (c)2023「怪物」製作委員会[拡大]

オープニングはジョニー・デップがルイ15世を演じるフランス映画「Jeanne du Barry」。コンペティションには、是枝とヴェンダースのほか、ジョナサン・グレイザーアキ・カウリスマキウェス・アンダーソンナンニ・モレッティアリーチェ・ロルヴァケルトラン・アン・ユンマルコ・ベロッキオトッド・ヘインズワン・ビンケン・ローチらの新作など計19作品が並ぶ。長編デビュー作で選出されたのはラマタ・トゥーレイ・シーによる「Banel & Adama」の1本となっている。

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」ポスタービジュアル (c)2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」ポスタービジュアル (c)2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.[拡大]

「ミツバチのささやき」で知られるビクトル・エリセの長編としては31年ぶりの新作「Cerrar Los Ojos」がカンヌプレミアで上映。アウトオブコンペティションにはマーティン・スコセッシレオナルド・ディカプリオが組んだ「Killers of the Flower Moon」、「箪笥」「悪魔を見た」で知られるキム・ジウンソン・ガンホを主演に迎えた「Cobweb」、ジェームズ・マンゴールドが監督を務めた「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」などが並んだ。全タイトルは下記に掲載。

※記事初出時、一部内容に誤りがありました。お詫びして訂正します

第76回カンヌ国際映画祭 ラインナップ

オープニング(アウトオブコンペティション)

「Jeanne du Barry」マイウェン

コンペティション

「Club Zero」ジェシカ・ハウスナー
「The Zone of Interest」ジョナサン・グレイザー
「Fallen Leaves」アキ・カウリスマキ
「Four Daughters」カウテール・ベン・ハニア
「Asteroid City」ウェス・アンダーソン
「Anatomy of a Fall」ジュスティーヌ・トリエ
「怪物」是枝裕和
「A Brighter Tomorrow」ナンニ・モレッティ
「Last Summer」カトリーヌ・ブレイヤ
「About Dry Grasses」ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
「La chimera」アリーチェ・ロルヴァケル
「The Pot-au-Feu」トラン・アン・ユン
「Kidnapped」マルコ・ベロッキオ
「May December」トッド・ヘインズ
「Youth (Spring)」ワン・ビン
「The Old Oak」ケン・ローチ
「Banel & Adama」ラマタ・トゥーレイ・シー
「PERFECT DAYS」ヴィム・ヴェンダース
「Firebrand」カリム・アイノズ

ある視点

「The Animal Kingdom」トーマス・ケイリー
「The Delinquents」ロドリゴ・モレノ
「How to Have Sex」モリー・マニング・ウォーカー
「Goodbye Julia」モハメド・コルドファニ
「The Mother of All Lies」アズマエ・エル・ムディール
「The Nature of Love」モニア・ショクリ
「The Buriti Flower」ジョアン・サラビサ、ルネ・ネーデル・メッソラ
「The Settlers」フェリペ・ガルベス
「Omen」バロジ・ツィアーニ
「The Breaking Ice」アンソニー・チェン
「Rosalie」ステファニー・ディ・ジュースト
「The New Boy」ワーウィック・ソーントン
「If Only I Could Hibernate」ゾルジャルガル・プルヴダシュ
「Hopeless」キム・チャンフン
「Terrestrial Verses」アリ・アスガリ、アリレザ・ハタミ
「Rien a Perdre」デルフィーヌ・ドロジェ
「Hounds」カマル・ラズラック

アウトオブコンペティション

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」ジェームズ・マンゴールド
「Cobweb」キム・ジウン
「The Idol」サム・レヴィンソン
「Killers of the Flower Moon」マーティン・スコセッシ

ミッドナイトスクリーニング

「Kennedy」アヌラーグ・カシャップ
「Omar la Fraise」エリアス・ベルケダール
「Acide」ジュスト・フィリッポ

カンヌプレミア

「首」北野武
「Bonnard, Pierre et Marthe」マルタン・プロヴォ
「Cerrar Los Ojos」ビクトル・エリセ
「Le Temps D’Aimer」カテル・キレヴェレ

スペシャルスクリーニング

「Man in Black」ワン・ビン
「Occupied City」スティーヴ・マックィーン
「Anselm」ヴィム・ヴェンダース
「Pictures of Ghosts」クレベール・メンドンサ・フィリオ

※タイトルは原題、英題表記

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(写真クレジット:是枝裕和 (c)藤井保、北野武 (c)オフィス北野、ビクトル・エリセ (c)Hubert Boesl / dpa / picture-alliance / Newscom / ゼータ イメージ)

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読者の反応

白央篤司 @hakuo416

ビクトル・エリセが新作を撮ったのか。検索したら「長編としては31年ぶり」と。さっきはカウリスマキ新作なんて話もTLにあって、なんだかうれしい。
https://t.co/mryGfXKV8T

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