第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されている
本作はユニクロを傘下に持つファーストリテイリングの取締役・柳井康治がオーナーを務めるTHE TOKYO TOILET プロジェクトの一環として製作された日本映画。「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」で知られるヴェンダースが、日本の公共トイレに「small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせ持つ、ささやかで神聖な場所)」を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に紡ぐ。
「PERFECT DAYS」のあらすじは「東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしずつ光をあてていく」というもの。上映尺は124分だ。
役所は平山役とエグゼクティブプロデューサーを兼任。クリエイティブディレクターとして知られる高崎卓馬がヴェンダースと共同で脚本を手がけた。新人の
「PERFECT DAYS」はフランス現地時間5月16日に開幕するカンヌ国際映画祭でワールドプレミア。今のところ日本での配給は未定だ。劇場公開などの情報は続報を待とう。
伊藤さとり(映画評論家・映画パーソナリティ) @SATORIITO
お!こないだ『銀河鉄道の父』の裏で教えてくれたヴェンダース映画で田中泯さんとまた一緒と言っていた映画!キャスト面白いな。観たい、早く!! https://t.co/X6LqAYIqFA