1994年に「パルプ・フィクション」で最高賞のパルムドールを獲得しているタランティーノ。同コンペで「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が初披露されて以来、4年ぶりにカンヌの地に戻ってくる。シークレットのため詳細は不明だが、タランティーノが自身の映画論を著した書籍「Cinema Speculation」に関連する作品だという。なお新作「The Movie Critic(原題)」は今秋の撮影開始が報じられているため同作である可能性はない。
1969年に当時官僚主義的と批判されたコンペ部門へのカウンターとして、作家性や芸術性の高い作品を称揚するため創設された監督週間。日本では一般的にアメリカンニューシネマと呼ばれるムーブメントが花開いた時期と重なり、タランティーノも著書の中で「新世代の映画作家が古いハリウッドに対抗して立ち上がった」と重要視している。上映会ではカウンターシネマの歴史やタランティーノが愛する1970年代のハリウッド、そして監督週間との結びつきなどについて議論される予定だそう。
第76回カンヌ国際映画祭はフランス現地時間5月16日から27日にかけて開催。
(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)
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タランティーノがカンヌ監督週間の名誉ゲストに、秘密の上映会を開催
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