実在した“ひげのマダム”から着想、クィア・パルム賞ノミネート作「ロザリー」公開

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2023年に開催された第76回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、クィア・パルム賞にノミネートされた「Rosalie」が、「ロザリー」の邦題で5月2日に東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと日本版予告が到着した。

「ロザリー」ポスタービジュアル

「ロザリー」ポスタービジュアル

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「ロザリー」場面写真

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1870年代のフランスに実在した“ひげのマダム”に着想を得て、「ザ・ダンサー」のステファニー・ディ・ジューストが監督を務めた本作。主人公のロザリーは生まれつきの多毛症を隠し、田舎町でカフェを営むアベルと結婚する。彼の店を手伝うことになり、「ひげを伸ばした姿を見せることで、客が集まるかもしれない」とひらめいたロザリーに対し、初めは嫌悪感を抱くアベル。しかし、次第に彼女の純粋で真摯な姿に惹かれていくのだった。

ロザリーを「私がやりました」のナディア・テレスキウィッツ、アベルを「ポトフ 美食家と料理人」のブノワ・マジメルが演じた。YouTubeで解禁された映像には、ロザリーが初めてひげを生やした姿でアベルの前に立つ姿や、彼女の存在によって店が繁盛していく様子、ロザリーの「きっと素晴らしいはずなの。本当の自分を愛されることは」というセリフを収録。ジューストは「他人と自分を愛することがロザリーの闘いです。本作を通して無条件の愛、自己受容・自己創造の自由を描くために、髭が不可欠な要素となっています」と語っている。

配給はクロックワークスが担当。

映画「ロザリー」本予告

ステファニー・ディ・ジュースト コメント

父が亡くなり、虚無感と焦燥感を抱える中、「髭の生えた女性」として有名だったクレマンティーヌ・デレという女性が私の心を掴みました。見せ物となるのを拒絶し、一人の女性として人生を歩む欲求を誰よりも持っていたことを知り、時代の偏見に抗い女性らしさを貫く主人公・ロザリーが誕生しました。他人と自分を愛することがロザリーの闘いです。本作を通して無条件の愛、自己受容・自己創造の自由を描くために、髭が不可欠な要素となっています。

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babby @cipriani_s

ひげの未亡人、イメージソング作るのだろうか。 https://t.co/aB5ctPsnCW

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