足立智充と玉置玲央が主演、「教誨師」佐向大の監督作「夜を走る」5月公開

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足立智充玉置玲央が主演を務めた「夜を走る」が、5月より東京・テアトル新宿、ユーロスペースほか全国で公開される。

「夜を走る」メインビジュアル

「夜を走る」メインビジュアル

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大杉漣の最後の主演作「教誨師」などで知られる佐向大が、監督と脚本を担当した本作。郊外の鉄くず工場を舞台に、不器用で上司にも取引先にも軽侮されながら実家で暮らす秋本と、うまく世の中を渡ってきた谷口の退屈で平穏な毎日が、ある夜の出来事をきっかけに、大きく揺らぎ始めるさまが描かれる。「きみの鳥はうたえる」の足立が秋本、ドラマ「おかえりモネ」の玉置が谷口役で出演。菜葉菜宇野祥平松重豊高橋努川瀬陽太玉井らんもキャストに名を連ねた。

このたび車に乗る秋本と谷口の姿を捉えたメインビジュアルも到着。銀杏BOYZのアルバムデザインなどを手がけた坂脇慶がデザインを担当した。本作を鑑賞したミュージシャンで作家の中原昌也は「映画は夢か? 現実か? ファスビンダーが死んでも、いまだ彼の描いた世界が現実なのに……その揺るぎない事実をこの映画が証明した! 映画は時限爆弾だ! 全部吹っ飛ばせ!」とコメントしている。

中原昌也(ミュージシャン、作家)コメント

映画は夢か? 現実か? ファスビンダーが死んでも、いまだ彼の描いた世界が現実なのに……その揺るぎない事実をこの映画が証明した! 映画は時限爆弾だ! 全部吹っ飛ばせ!

夏目知幸(ミュージシャン / Summer Eye)

真っ赤な灰皿。箱のカタチの、足がついてる、缶でできたやつ。底に溜まった汚い汚い汚い水、粘る唾液が染み込んだ大量のタバコの吸い殻、そのエキスをじっくりと時間をかけて抽出した、もう、水って言っちゃいけない汁。
あの、臭い臭い臭い臭い臭い汁。黒い黒い黒い黒い黒~い黒~い汁って、一気飲みしたら死ぬらしいから、味を知りたければ代わりにこの映画を観るといい。
飲んだことがある事に気づくだけだとしても。

町山広美(放送作家)コメント

ドストエフスキーの至言「囚人を逃亡させない最良の方法は、監獄に入っていると気づかせないことだ」がついに映画化された。
快挙であり暴挙であるこの映画は、今見られなければならない。
「日常を続けましょう」は看守の声だと、気づく時が来たのである。

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(c)2021『夜を走る』製作委員会

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町山広美 @mcym163

コメント寄せました。
「ドストエフスキーの至言『囚人を逃亡させない最良の方法は、監獄に入っていると気づかせないことだ』がついに映画化された。
快挙であり暴挙であるこの映画は、今見られなければならない。
「日常を続けましょう」は看守の声だと、気づく時が来たのである。」 https://t.co/LYYt4Hbvks

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